【カタールワールドカップ アジア2次予選 キルギスvs日本】勝利にも淀んで見えた日本晴れ

2023年1月1日

日本晴れ?

TVを点けた時にこの試合の映像が流れていても、
すぐに日本代表の試合だと認識するのは難しいだろう。

それもそのはず、
発表された際から賛否両論あった日本代表の新ユニフォームのデザインは、
なんとミリタリー調で背番号の色は赤。

しかも、これまでの慣習を覆すようなデザインにも関わらず、
日本晴れという矛盾したコンセプトまで掲げられていた。
(むしろ日本晴れと言うなら水色っぽい青一色だと思うのだが。。。)

個人的には好きなデザインではあるけど、
日本代表のユニフォームとしてはどうなんだろうと思うところもあるし、
ガンバにも同じことが言えるのだけど、
日本代表のユニフォームは青だけど、その色合いが年代によって統一されていなくて、
一体日本の青ってどの青なの?という疑問もある。

まあ、強いチームのユニフォームほどカッコよく見えるとも言うので、
今は見慣れなくても、日本晴れの鎧を纏った選手たちが勝利を重ねていけば、
この奇抜なデザインのユニフォームも愛されるようになると思うけどね。

つぎはぎが目立ったのはピッチだけではない

この日の対戦相手のキルギスは、ちょうど1年前に豊田スタジアムで対戦し、
その時は4-0で勝利している相手。

今回はアウェイでの対戦とあって、ホームと同じようにはいかないまでも、
危なげなく勝ち切りたい試合である。

そんな一戦に際し、スピードがある永井や伊東といった
直線的に相手ゴールを目指せる選手をスタメンに揃えたあたり、森保監督は、
キルギスのスタジアムのボロボロのピッチ状態を考慮していたのかなと思う。

ただ、チーム全体として縦へ速くという意識が強く、
手数を掛けることが疎かになってしまい、
却って攻撃が単発になってしまっていた印象を受けた。

逆にキルギスは日本からボールを奪うと効果的にカウンターを繰り出し、
何度かヒヤリとさせられる場面を作られた。

この試合では日本が良くなかったのもあるけど、今回のアジア2次予選では、
先日のタジキスタンといい、アジアの舞台でこれまで強豪とされてきた国以外の国が
力をつけてきているなという印象を受ける。

ワールドカップでベスト8進出を狙っているのであれば、
こんなところでもたついている場合では無いんだろうけど、
日本がアジアで簡単に勝てなくなる時代はそう遠くないのかもしれない。

流れの中から取れなくても

決して良い試合をしているとは言えなかった日本だったけど、
前半終了間際に南野が獲得したPKを自身で決めて、先制。

それにしても南野はよく点を取る。

ピンクにいた時は、シュートに持ち込むまでは完璧でも、
なぜか肝心のシュートをキーパー正面に蹴って止められるという印象だったのに、
もはやスコアラーとして森保体制の日本代表に欠かせない存在になっているね。

この先制ゴールで楽になった日本は、原口が後半8分に直接FKを決めて勝負あり。

原口は前回のキルギス戦でもFKで得点を決めているものの、
その時はGKのミスのような感じの得点だったので素直に喜んでなかったけど、
今回のFKはきれいに決まったので原口も満足そうだったね。

ただ、GKの壁の作り方はあれでよかったんだろうかと思わなくも無いけど。

我々のホームにVino Tintoをご招待

これで日本はカタールワールドカップアジア2次予選で4連勝。

来週の火曜日は予選の試合が無い代わりに、
我々のホームである吹田でベネズエラとの親善試合が予定されているね。

キルギスと同じくベネズエラとも昨年の11月に対戦しているので、
JFAのマッチメイクの芸の無さに辟易するところもあるけど、
今回の試合では久々にガンバ戦士の井手口と三浦が招集されているので、
個人的に見どころが増えた感はある。

12月には国内組だけで臨むであろうE-1という大会も控えているので、
ベネズエラ戦を絡めて良い準備をして欲しいと思うね。

キルギス02日本
’41 南野拓実
’53 原口元気