【YBCルヴァンカップ グループステージ1節 ガンバ大阪vs柏レイソル】エンジンがかかるのが遅いのは仕様動作です

2020年11月1日

GAMBAISM2020

ガンバ大阪の2020年シーズンが今日からいよいよ開幕。

ガンバサポーターになってかれこれ20年近くになるけど、
この時期の高揚感は何度味わってもいいものである。

特に今季に関しては、移籍市場の終盤に小野と昌子の獲得に成功し、
キャンプでは小野瀬のFW起用に目処がつくなど、
チームに対する期待値は例年以上に高いように窺える。

それだけに例年以上に強化部が仕事をして集めた材料をどう料理するのか、
シェフ・宮本恒靖の腕の見せ所である。

そんなガンバと相対するは今オフの積極的な補強が目立った柏レイソル。

昇格組という立場ではあるけど、
そもそも何故降格したのかわからないぐらい地力はあるチームなので、
リーグ開幕前の腕試しとしてはこれ以上ない相手やね。

アンカー井手口という繰り返される過ち

この試合でピッチに送り出されたガンバのスタメンについては、
人選については異論は無いものの、昨季何度か試して一度も上手くいかなかった
アンカー井手口をまたしても採用してきた。

このブログで何度も書いているように、
井手口は広範囲を動き回らせてこそ良さが出るボックストゥボックスプレーヤーなので、
中央のスペースを埋めつつパスを捌くタスクが求められるアンカーで起用すると、
動きすぎてすぐにバイタルエリアを空けてしまう。

柏は高い位置からのプレッシングでボールを奪うと、
シンプルに最前線のオルンガを狙ってきたけど、
本来井手口がマークすべきオルンガの後ろから入ってくる選手が、
フリーになっている場面が散見されたからね。

アンカーに井手口が入った代わりにインサイドハーフには矢島が入ったけど、
矢島には井手口のような強烈なシュートや球際の強さも無く、
ゴール前に飛び出して来ても相手に怖さを与えられないので、
逆にインサイドハーフで起用するメリットがあまり無い。

何度上手くいかなくても井手口のアンカー起用を定期的に採用するあたり、
宮本監督の中では、アンカー+インサイドハーフというより、
名古屋のフィッカデンティがやっているような3センターのイメージでやりたいのだろうか。

しかしながら、柏に先制点を献上してから、
矢島と井手口のポジションを入れ替えた途端、ガンバに流れが傾いたことからも、
それまでの布陣は失敗だというのは火を見るよりも明らかだと思うんだけどね。

崩せなかった最後の砦

前半の低調なパフォーマンスは何処へやら、後半に入って俄然猛攻を仕掛けるガンバ。

前半は欲しいタイミングでボールが出て来ず、
中盤にズルズル下がって来ていた小野瀬にも高い位置でパスが入るようになり、
あとは柏のゴールを割るだけという時間帯が続いたけど、
そんなガンバの攻撃陣の前に立ちはだかったのは、現役の韓国代表の守護神・キム・スンギュ。

神戸時代は外国人枠やリージョ元監督が求めるGK像との乖離により、
不遇な時間を過ごしていたけど、やはりその能力の高さは折り紙つきである。

後半38分にようやくセットプレーから新里が合わせ、
キム・スンギュの守るゴールのネットを揺らすことには成功したけど、
遠藤がオフサイドを取られてノーゴールになってしまうという不運。

確かに遠藤の位置はオフサイドではあったけど、
それだったら、昨季のホームの浦和戦のエヴェルトンのゴールも、
ノーゴールになっていいんじゃないでしょうか。

結局、猛抗議も実ることなく、
1点ビハインドを跳ね返せずに黒星で2020年シーズンがスタートしてしまった。

11年ぶりのアウェイでの開幕戦に向けて

結果としては敗戦だったものの、後半の戦いぶりは、相手のGKがキム・スンギュでなければ、
3点ぐらい取れてもおかしくなかった内容だったと思うので、過度の悲観は不要。

補強の目玉だった小野や昌子に加え、アデミウソンもケガしている状況なので、
まだまだ伸び代はあるチームだとプラスに考えることも出来るしね。

来週のリーグ開幕戦の相手であるマリノスは、
昨季のリーグチャンピオンなので言うまでもなく力がある相手だけど、
臆することなく挑んで欲しいと思う。

ガンバ大阪01柏レイソル
’24 オルンガ