【北中米ワールドカップ グループF2節 チュニジアvs日本】大量得点が必要な試合で注文通りに大量得点を獲れるという進化
監督解任ブーストは発動させない
試合終盤の鎌田の同点ゴールでオランダ相手に引き分けた日本は、
戦いの舞台をメキシコのモンテレイに移し、チュニジアとのグループF2節に臨んだ。
グループFの初戦でスウェーデン相手に5-1と大敗を喫したことから、
「チュニジアはチーム状態が悪そうだな」と思ったものだけど、
なんと、チュニジアのサッカー協会は、ワールドカップ期間中にも関わらず、
スウェーデン戦の結果を受けてラムシ監督の解任を決断。
日本としては、このゴタゴタにつけ込んで勝利を挙げたいところだけど、
ラムシに代わって新たにチュニジア代表監督の座に就いたのが、
サウジアラビア代表監督時代に日本と何度も対戦経験があるルナールということで、
なかなか厄介な相手になってしまった。
とは言え、どんな相手であれ勝ち点を積まないと次のステージには進めないので、
日本時間の日曜13時キックオフということで、多くの人が見届けるであろう一戦で勝利を収め、
ベスト32進出をグッと引き寄せて欲しいところだ。
コスタリカ戦のことは所詮過去の話ということ
カタール大会のコスタリカ戦の二の轍は踏みたくない一戦で、
森保監督が選んだスタメンは以下の11人。

オランダ戦で負傷交代した久保に代わって鎌田が1列前に上がって伊東と2シャドーを形成し、
ボランチには田中碧を起用。
また、DFラインは谷口と渡辺が外れ、冨安と板倉が入った。
試合の立ち上がりに、いきなりチュニジアの10番ハンニバルに、
意表を突いたロングシュートを放たれてゴールを脅かされる場面はあったものの、
その後は、日本が終始敵陣で試合を進める展開。
すると、田中碧の展開を受けて左サイドでボールを持った敬斗が、
ドリブルでペナルティエリアに進入すると、
左足のグランダーのクロスを鎌田がバックヒールでゴールマウスに流し込み、
前半4分に日本が先制に成功。
オランダ戦で左サイドからのカットインでゴールを決めているからか、
チュニジアの選手は敬斗の右足を警戒していたみたいだけど、
それを逆手に取った見事な縦突破からのアシストだったと思うわ。
その後も、セットプレー崩れから、
上田の強烈なシュートがチュニジアの選手に当たってゴールの方向に飛ぶ場面はあったものの、
これはチュニジアのGK、ダーメンがゴールライン上ギリギリでセーブして得点ならず。
(カタール大会の三笘の1mmの逆バージョンかと思うような場面だったね)
ただ、このペースで試合が進めば、前半のうちに試合を決めてしまえる
・・・と思ったんだけど、サッカーはそう思うようにはいかないもので、
負けているのに前に出てこないチュニジアのペースにお付き合いする形で、
試合展開が落ち着いてしまった。
まあ、この日のチュニジア相手ならよほど下手をこかない限り、
勝ち点を落とすことはないだろうけど、
1点リードだけだと事故のような失点も起こり得るからな・・・なんて思っていたら、
オランダのエールディビジの得点王が試合を動かす。
チュニジアのロングパスをカットした板倉が上田に縦パスをつけると、
上田はそのままドリブルで前進して右足を振り抜き、ゴールネットを揺らしてしまった。
上田がボールを持った後、もたもたしているように見えたので、
時間をかけすぎじゃないか?と思ったんだけど、
相対したDFの股下が空くのを待っていただけだなんて、いやはやお見それしました。
上田のゴールで2点リードとした日本は、
チュニジアの攻撃陣も難なく完封し、危なげなくハーフタイムへ。
試合前はカタール大会のコスタリカ戦の二の轍を踏むことを危惧していたけど、
どうやらその心配は無さそうだね。
後半もゴールショーの中心にいたのは背番号18
前半からピッチサイドで檄を飛ばしまくっていた敵将のルナールは、
さらにハーフタイムで交代カードを2枚切ってきたけど、
チュニジアは2点ビハインドになっても相変わらず前に出てこないので、
引き続き日本が主導権を握って時計の針を進めていく。
すると、DFラインに落ちていた田中碧が前線にロングフィードを送ると、
これを上田がワンタッチでチュニジアのDFラインの裏へ落とし、
ラインブレイクした伊東がGKとの1対1を悠々と制して3点目。
こんなに簡単に中央突破を許しているチュニジアの守備もどうかと思うけど、
後半に入って試合の主導権を握りながらも得点を奪えない時間が続いていた中で、
試合の大勢を決する貴重なゴールだったと思う。
3点リードとしたことで、森保監督は、鈴木淳之介、鈴木唯人、瀬古と、
ワールドカップ初出場となる選手を次々に投入する余裕の采配。
さらに最後の交代カードで上田に代えて後藤をピッチに入れようとするも、
この日1ゴール1アシストと大活躍しているのにまだ暴れ足りなかったのか、
佐野のクロスを上田がヘディングで決めてドッピエッタ達成。
後半38分という時間帯で、右サイドのポケットを取りに行ける佐野の運動量も凄まじいけど、
決して質が良いとは言えなかったクロスを腹筋と背筋の力でゴールの方向へ飛ばした、
上田の身体能力の高さが光ったゴールだったね。
後半もチュニジアの反撃を許さずにクリーンシートで試合を終え、
これまで出場したワールドカップでの最多得点&最多得点差で勝利を収めた日本。
ガンバサポとしてはジェバリがいるチュニジアとの対戦が見たかったけど、
これだけ体を成していないチームにジェバリを入れても、
彼が持っているキープ力やスルーパスを生かせなかったと思う。
ピッチの至るところに顔を出して1人でなんとかしようと奮闘していた、
ハンニバルが不憫に思えてくる試合だったね。
ラウンド32のことは一旦考えない
日本がチュニジアに4点差をつけて勝利をする11時間前に、
オランダがスウェーデン相手に5-1で勝利したため、日本のグループF2位は変わらず。
オランダの力を以ってすればチュニジア相手に大量得点で勝利するだろうから、
日本のグループFの首位通過はなかなか厳しい状況になってしまった。
ただ、ノックアウトステージのことばかり考えていて、
次戦のスウェーデンに負けてグループFの3位になってしまったら元も子もないので、
あまり他の試合のことは考えずに一戦必勝でいきたいところ。
またダラスに戻っての試合になるので移動はタフだし、
イサクやギェケレシュといったタレントもいるので難しい試合になると思うけど、
今の日本であればベスト32行きの切符を掴み取ってくれると思います。
チュニジア0ー4日本
’4 鎌田大地
’31 上田綺世
’69 伊東純也
’83 上田綺世










