【北中米ワールドカップ グループF3節 日本vsスウェーデン】引き分けて手にした切符の行き先はカナリア軍団が待つヒューストン

2026年6月27日

ノックアウトステージのことを考えるのはまだ早い

チュニジアを降して北中米ワールドカップのグループFで勝ち点4とした日本は、
再びテキサス州のダラスに舞い戻り、スウェーデンとのグループステージ最終戦に臨んだ。

ベスト32で対戦するのがブラジルになるのか、
それともモロッコになるのかが気になるところだけど、
目の前の試合に集中出来ていないとスウェーデンに敗れて3位になることもあり得るので、
今照準を合わせるべきはこの試合。

イサクやギェケレシュといった前線のタレントは脅威だけど、
2試合で6失点を喫している守備陣には付け入る隙は十分にあるはずなので、
日本のアタッカー陣の連携で攻略といきたいところだ。

点の取り合いとはならず

グループF初戦のオランダ戦の激闘の余韻が残るAT&Tスタジアムのピッチに立った、
日本代表のスタメンは以下の11人。

先のチュニジア戦から冨安、伊東、佐野が外れ、前田、菅原、瀬古が入った。

今大会は守備での奮闘ばかりが目立つ堂安は、
菅原が右WBに入ったことによりポジションが1列前に上がったので、
この試合では攻撃面での真価を発揮できるか?

今大会のここまでの2試合で大味な試合を繰り広げているスウェーデンが相手とあって、
オープンな打ち合いになると予想していたのだけど、
流石にこのままではまずいと思ったのか、この試合ではGKを交代させたり、
CBのリンデロフを中盤で起用したりと守備陣にテコ入れをしてきたポッター監督。

チェルシーやブライトンでも指揮を執った敵将の策が当たり、
ボールは持てども敵陣にスペースを見出せず、なかなかシュートが増えない日本。

一方の守備陣は、右ウイングのエランガには手を焼かされたけど、
イサクとギェケレシュは封じ込めることが出来ていたので、上手く守れていたように思う。

そんなソリッドな試合の中で一際目を引くパフォーマンスを見せていたのは、
鎌田とダブルボランチを組んだ田中碧。

持ち前のボックストゥボックスの動きで中盤を活性化させることもさることながら、
ケガで今大会の出場が叶わなかった遠藤航が乗り移ったかのような守備力を発揮していたね。

前半39分に板倉が筋肉系のトラブルで谷口と交代になったアクシデントは懸念材料だけど、
前半終了間際に敬斗が惜しいシュートを放つ場面もあり、
後半の得点に期待出来る前半だったように思う。

勝利は出来なかったけど欲しかったものは手に入る

お互いにハーフタイムでの選手交代無く迎えた後半は、
日本が前半終盤の勢いそのままに試合の主導権を握る。

クロスバーの上に外れた田中碧のミドルや、
堂安のクロスから鎌田がボレーシュートを放つもオフサイドを取られるなど、
徐々にゴールに迫る形を増やしていく。

すると、上田のポストプレーからの落としを受けた堂安がスルーパスを送ると、
ドンピシャのタイミングで走り込んだ前田がGKとの1対1を制してゴールマウスに流し込み、
前半11分に日本が先制に成功。

先述の通り、今大会は守備面での奮闘が目立ち、
なかなかゴールに絡むことが出来ていなかった堂安だけど、
この場面では背番号10に相応しいプレーを見せてくれたと思う。

流れが来ている時間帯にリードを奪った日本だったけど、歓喜の時間は長くは続かず。

右サイドの深い位置でボールを受けたエランガがカットインして左足でシュートを放つと、
これが見事なコースに飛んで逆サイドのサイドネットに突き刺さり、
日本はわずか6分でリードを吐き出してしまった。

エランガのシュートを触れる位置にイサクが立っていたので、
彩艷としては複数の選択肢が頭に浮かんで反応が遅れてしまった形かな。

追いつかれてしまった日本だけど、
まだ試合時間はアディショナルタイムも含めれば30分以上あるので、
気を取り直して勝ち越しを狙いに行きたいところ。

ただ、引き分けで終わっても両国ともノックアウトステージ進出が決まるとあって、
その後はお互いに無理をしないような時間が続き、一気に凡戦化。

その中で、同点ゴールを決めたエランガだけは、
ノックアウトステージ進出条件を勝利のみと勘違いしていたようで、
再三ゴールに迫ってきたけど、森保監督は敬斗に代えて39歳の長友を投入し、これを封殺。

試合終盤にもスウェーデンの猛攻に遭うも、
彩艷が再三の好セーブで凌ぎ、ファイナルホイッスル。

オランダがチュニジアを降したことでグループ1位通過とはならなかったけど、
ロシア大会から3大会連続でノックアウトステージ行きの切符を手にすることが出来たね。

一回でも勝ったことがあるなら二回目もあるはず

ノックアウトステージに進出した日本がベスト32で対戦するのは、
グループCを首位で通過した王国・ブラジル。

日本とブラジルの対戦と言えば、2点差をひっくり返して勝利を収めた、
昨年10月の試合が記憶に新しいところ。

あの飛田給でのブラジルと今大会のブラジルはメンバーも違うし、
同じように考えない方がいいのは承知しているけど、
一回も勝ったことがない相手と一度でも勝ったことがある相手だったら、
後者と対戦する方が気の持ちようが違うだろう。

チュニジア戦から中4日あったにも関わらず、
思いのほか選手の動きが重かったのは気になるところだけど、
今の日本であればブラジルにも勝利してベスト16への扉をこじ開けてくれることだと思います。

日本11スウェーデン
’56 前田大然
’62 アンソニー・エランガ