【インターハイ 決勝 近大附属vs静岡学園】30年ぶりに王国にインターハイのタイトルを持ち帰った緑の名門

夏の暑さに負けない熱い試合に期待
Jリーグ開幕を来週に控え、徐々にサッカー熱も高まってきたという人も多いかと思いますが、
かく言う自分も熱の高まりを抑え切れず、
インターハイの決勝戦を見に福島県のJヴィレッジに行ってきました。
これまで他の競技と同様に、
各都道府県で持ち回り開催となっていたインターハイのサッカー競技が、
福島県での固定開催となって3年目。
年末年始の高校サッカー選手権は開幕戦から決勝まで全て観戦する自分でも、
インターハイはJリーグのシーズンと重なっていることもあり、
なかなか観に行こうという気持ちにならなかったのだけど、
Jリーグが秋春制に移行したことで、観戦における日程面のハードルは低くなったように思う。
とは言え、日程面のハードルは低くなっても、
コンテンツとして魅力が無いと継続して見に行く気が湧いて来ないので、
「インターハイを観るために毎年Jヴィレッジに行くぞ!」と思えるような、
熱い試合を期待したいところだ。

両方の意味で出た静学らしさ
静学の試合は選手権で何度も見たことがあるので、
志向するサッカーは試合を見る前からわかっているけど、
近大附属の試合を見るのは初めてなので予備知識ゼロ。
「どんなサッカーをするんだろう?」と思いながら試合を見はじめたのだけど、
3-4-2-1(5-4-1)の布陣で自陣でブロックを敷き、
奪ったらシンプルに長身CFの18番久下に当ててカウンターという、
格下のチームが格上のチームと対戦する時に採用する定番の戦い方だった。
一方の静学は、昨季プレミアWESTから降格して、今季はプリンス東海で戦っているとは言え、
伝統でもあるドリブルとショートパスを交えたアイデアのある崩しは今季も健在で、
今大会接戦をいくつもモノにして決勝まで勝ち上がってきた近大附属に対し、
ハーフコートゲームを展開。
近大附属も押し込まれながらもなんとか失点せずに試合を進めていたけど、
左サイドでのコンビネーションから12番泉がゴールネットを揺らし、
前半19分に静学が先制。
ただでさえも防戦一方の試合展開なのに、
今大会を1回戦から戦っていてコンディション面で分が悪い近大附属にとって、
ここからギアを上げてビハインドを跳ね返すのは難しいんじゃないかと思ったけど、
7番中澄のロングスローから5番の主将・藤川が決めて、前半31分に同点に。
前半の近大附属のシュートはこれ1本だったんじゃないかな?
あれだけ優勢に試合を進めながらワンチャンスで決められてしまうあたり、
良い面と悪い面の両方で静学らしさが出た前半だったように思う。

延長戦になる前に決着をつけた名門
前半と同じ11人をピッチに送り出した近大附属の寺師監督に対し、
静学の川口監督はハーフタイムで3枚替えを敢行。
どう考えても選手層は名門の静学の方が厚いだろうから、
これは近大附属としてはさらに苦しくなるだろうなと思っていたら、
近大附属の選手たちが静学の攻撃のリズムに慣れてきたのか、
予想に反して後半からはがっぷり四つのような試合展開に。
ハードな球際のディフェンスと7番中澄のロングスローで、
荒削りながらもグイグイと静学を押す近大附属に対し、
メンバーが入れ替わっても洗練されたテクニカルなスタイルで、
近大附属の強固な守備ブロックを崩そうとする静学。
両校とも一歩も譲らず後半アディショナルタイムに突入し、
延長戦も見えたところで静学がCKを獲得すると、
右サイドからのCKが逆サイドに流れたところを受けた15番沢井が右足を振り抜くと、
このシュートがゴールネットを揺らし勝負あり。
近大附属も後半の終盤に流れを掴んだ時間帯があっただけに、
そこで勝ち越しゴールを奪えなかったことが痛かったね。
意外にも静学はインターハイの優勝が初めてとのことだけど、
この勝利を弾みに、プレミアWEST復帰、そして冬の選手権と繋げていければ良いね。

来年の夏の予定が1つ決まった?
本音を言うともっと大差がつく試合になると思っていたので、
後半アディショナルタイムまで縺れる試合になるとは良い意味で予想外だった。
「インターハイを観るために毎年Jヴィレッジに行くぞ!」と、思える試合だったので、
来年もスケジュール都合をつけてインターハイの決勝は観戦したいと思います。
近大附属1ー2静岡学園
’19 泉新
’31 藤川澄生
’70+5 沢井翼











