【明治安田J1リーグ1節 ガンバ大阪vs浦和レッズ】開幕戦からバカ試合が過ぎるのでは?

JWショックを吹き飛ばせ

百年構想リーグの閉幕から2ヶ月が経ち、
我らがガンバ大阪は秋春制に移行したJリーグ初年度の開幕戦の対戦相手として、
浦和レッズをホームに迎えた。

ACL2の優勝資金を元手にこの夏に大型補強を敢行し、
盤石の戦力を以ってこの試合に臨みたいところだったけど、前監督の電撃退任の影響が大きく、
補強らしい補強はオーストラリア人ウイングのイーライ・アダムス1人にとどまってしまった。

不安が拭えない中で新シーズンを迎えている感は否めないけど、
済んだことをいつまでも言っていても仕方がないので、
今はコーチから監督に昇格した明神を信じて応援するのみ。

奇しくも、Jリーグが創設された1993年の開幕戦もホームで浦和に勝利を挙げているので、
歴史を繰り返して、今オフに浦和に移籍した南野を後悔させてやりたいところだ。

やはり曹貴裁スタイルは苦手?

青黒のレジェンド、明神智和が監督キャリアの初戦に選んだスタメンは以下の11人。

百年構想リーグで不動のレギュラーだった三浦がベンチにも入らず、
CBに池谷を起用した以外は現状のベストメンバーと言ってもいい布陣。

また、半月板のケガで百年構想リーグを棒に振った植中が、満を辞してベンチに入った。

ポヤトスとヴィッシングという対極なスタイルの監督の下でコーチを務めた明神が、
どのような戦い方を志向するのかという点を気にして試合を見始めたのだけど、
蓋を開けてみればどっちつかずな戦い方で、バランスを重視していると言えば聞こえは良いけど、
悪く言えば個性が無いような印象を受けた。

一方の敵将の曹貴裁は、監督就任後初戦からスタイル全開。

前線からの激しいプレスと縦に速い攻撃で、ガンバは序盤から守勢を強いられてしまうと、
金子が右サイドからあげたクロスから小森に決められ前半17分に先制点を献上。

池谷は小森のマークについていたので、凌いで欲しい場面だったけど、
腕を上手く使ってマークを剥がした小森の駆け引きが一枚上手だったね。

その後も浦和が主導権を握る時間帯が続き、
ダニーロ・ボザの強烈なシュートを岸本が頭でクリアしてなんとか難を逃れるなど、
このままだと追加点を奪われてもおかしくないな・・・と思っていたら、
既にイエローを1枚貰っていたマテウス・サヴィオが、
安部を突き飛ばして2枚目のイエローを貰い、前半22分で退場に。

サヴィオってこんなプレーをするイメージ無かったのだけど、
曹貴裁が求める強度の高いプレーが間違った方向に出てしまったのかね。

思わぬ形で数的優位となったガンバだけど、数的優位を生かせないのはこのクラブの伝統芸。

10人の浦和相手に互角以下の試合をしてしまい、
「明神が監督になってもこの伝統は変わらないんだな」と思っていたら、
安部のパスを受けたジェバリが、エリア内で驚異的な落ち着きからゴールネットを揺らす。

VARに泣かされることが多いガンバだけど、
この場面ではジェバリの前にいた渡邊の右足がわずかに残っていたとして、
判定変更でゴール判定となり、前半36分にスコアを振り出しに戻すことが出来た。

1点取ってようやく目が覚めたガンバは、
後半アディショナルタイムにもヒュメットがゴールネットを揺らし、
終わってみれば1点リードしてハーフタイムを迎えることに成功。

ただ、前半から既に馬鹿試合の匂いが漂っているので、
後半の早い段階で追加点を奪ってリードを広げたいところだ。

恩返しが呼び水となった再逆転劇

後半に追加点を奪いたいガンバだけど、
ハーフタイムを挟んで前半の入りのようなパフォーマンスに戻ってしまい、
1人少ない浦和の猛攻に晒されてしまう。

小森のシュートがポストに当たったり、渡邊にフリーでシュートを放たれたりと、
いつ失点してもおかしくない展開が続く中でなんとか持ちこたえていたけど、
後半33分についに決壊。

右サイドの渡邊のクロスに中央で金子にヘディングで合わされ、スコアは振り出しに。

さらにその2分後には、渡邊が左サイドのポケットを深く抉って折り返すと、
中で待っていた南野に合わされてしまい、あっという間に試合をひっくり返されてしまった。

南野の頭には古巣をリスペクトしてセレブレーションを控えるという考えは全くなく、
フルコースのゴールパフォーマンスを見せつけられただけでなく、
数的優位を生かせないに続き、かつての所属選手にゴールを決められるという、
伝統芸のオンパレードを披露するガンバにも心の底からゲンナリしてしまったね。

試合時間が残り10分を切ったところでリードを奪われてしまったガンバだけど、
1人少ない浦和が、試合のクロージングに入らず、
オープンな打ち合いを継続してくれたのはラッキーだった。

1点ビハインドとなってから4分後、
ジェバリのパスを受けたウェルトンが強引にドリブルでペナルティエリアに進入し、
右足を振り抜いてゴールネットを揺らす。

さらにその2分後には、ジェバリのスルーパスに右サイドを抜け出した山下のクロスから、
最後は植中が後頭部?首?で決めて、再び試合をひっくり返してみせた。

その後、佐々木と中野を投入して試合のクロージングに入る中で、
渡邊のシュートがクロスバーに当たるなど、肝を冷やす場面はあったものの、
なんとか逃げ切り開幕戦勝利。

課題は山積みだけど、そもそもガンバが開幕戦に勝つこと自体珍しいので、
修正やらなんやらは明神監督や遠藤コーチに任せて、
我々は素直に目の前の勝利を喜んでおくとしましょう。

さっそく訪れた今季最初のヤマ場

開幕戦に勝利したガンバの次の試合は、
韓国に飛んで中3日でACLEのプレミナリーステージ、江原FC戦。

シーズンが開幕したばかりのJリーグに対し、Kリーグはシーズン真っ只中。

しかもそのKリーグで江原は4位につけるなど好調なので、
10人の浦和相手に辛勝しているチームが簡単に勝てるような相手ではないだろう。

ただ、あれだけ苦労してACL2のタイトルを獲って手にしたACLEの挑戦権を、
こんなに早く手放すわけにはいかない。

アウェイでの厳しい戦いに勝利し、新しいアジアの旅に向かいましょう。

ガンバ大阪43浦和レッズ
’17 小森飛絢
’36 イッサム・ジェバリ
’45+7 デニス・ヒュメット
’78 金子拓郎
’80 南野遥海
’84 ウェルトン
’86 植中朝日