【YBCルヴァンカップ プライムステージ準々決勝2nd leg ガンバ大阪vsセレッソ大阪】パナスタッソ

国を代表して戦う選手を応援したい気持ちはあるものの…

ルヴァンカップ準決勝進出を懸けて、ホームでの2ndlegに挑む我らがガンバ大阪。

先週、セレッソの新たなホーム、ヨドコウ桜スタジアムで行われた1stlegは、
土壇場での山見の決勝ゴールが決まって勝利を収めたものの、
試合内容は決して褒められたものでは無かったので、
この試合も難しい試合になることは想像するに難くない。

そんな折、ガンバに届いたのは、故障により代表招集を見送られた板倉に代わり、
昌子を代表に追加招集するというもの。

ロシアワールドカップを戦った日本代表の中で、
国内組唯一のレギュラーだったにも関わらず、
不完全燃焼に終わったフランスリーグへの移籍や、
足首の故障も相まって過去の人になってしまった感のある昌子だけど、
CBという経験値が問われるポジションであることを考えれば、
28歳という年齢はまだまだ老け込むような歳ではないので、
カタールワールドカップアジア最終予選の初戦のオマーン戦に敗北し、
苦しい状況にある日本代表の力になれるように頑張って欲しいと思う。

ただ、ガンバは既に韓国代表にキム・ヨングォンを送り出していることを考えると、
このセレッソとの2ndlegは正CB2枚を欠いた状態で戦うことになるし、
帰国後の隔離期間を考えると、来週末のホーム仙台戦も、
昌子とキム・ヨングォンが不在ということになるんじゃないだろうか。

まあ、Jリーグで決して良い成績を残しているとは言えないガンバの選手が、
これだけ評価されているのは嬉しいと思う半面、
公式戦があるのに戦力を削られるのは痛いよなというのが正直なところだ。

我々の家で躍動するピンク

大阪ダービー3連戦の第3ラウンドに臨んだガンバ大阪のスタメン11人は以下の通り。

CBの枚数が少ないので4バックにしてくることは容易に想像できたけど、
井手口の右サイドハーフ起用って一体何が狙いだったのだろうか。

案の定、ガンバの攻撃は倉田と藤春のところからたまに発動されるぐらいで、
右サイドからの攻撃は皆無。

さらに2トップの山見とレアンドロ・ペレイラの連動性の無さも相まって、
ガンバは全くと言っていいほどボールを持てず、セレッソ一方的に攻め込まれる展開に。

すると、喜田が放ったシュートが奥野と井手口に当たって山田の前に転がると、
山田がこれを左ポストに当てながらゴールにねじ込み、前半24分にセレッソが先制。

ガンバとしてはアンラッキーなボールの跳ね返り方だけど、
そもそも喜田のシュートを奥野が顔を背けながらブロックに行っているのが良くない。

シュートブロックの際にボールから目を逸らすと、
ブロックしたシュートが体のどこに当たるかわからないので、
意図しないところにボールが転がる可能性が高くなるからね。

播戸がガンバ戦の解説をすると、
三浦と藤春がシュートブロックの際に顔を背けることによく苦言を呈しているけど、
他の選手にまで同じような癖が見られるということは、
練習からこの辺を厳しく言う選手がいないんだな。

1stlegで奪ったアウェイゴールをさっそく帳消しにされてしまったガンバは、
「ラインを上げろ」という松波監督の指示の下、
再びリードを奪うべくDFラインを上げて攻勢に出ようとするも、
その最終ラインの裏のスペースを突かれて失点。

まあ、前線からプレスがかかっていなくて、中盤でボールも持てていないのに、
不用意にDFラインを上げるとこうなるよね。

これでガンバがルヴァンカップの準決勝に進出するためには2ゴールが必要になったけど、
1st legに続いてまたしても前半をシュート0で折り返したガンバの攻撃陣に、
後半で2点を奪えそうな雰囲気は全くと言っていいほど感じられなかった。

最後までかみ合わなかったままの歯車

前半を2点ビハインドで折り返したガンバは、
後半頭から奥野に代えて小野瀬を投入して右サイドに配置し、
前半、右サイドでプレーしていた井手口はボランチ。

やっと適材適所の配置になったかなと思っていたら、
右サイドの松田陸が上げたクロスを菅沼がクリアするも、
こぼれ球を藤田にペナルティエリア外から叩き込まれ3失点目。

3点ビハインドになってようやくレアンドロ・ペレイラ、山見、柳澤に代えて、
パトリック、宇佐美、髙尾を投入した松波監督だけど、
勝負を仕掛けるのであれば小野瀬と同じタイミングで動いておくべきで、
試合の大勢が決まったタイミングで宇佐美とパトリックを入れても、
残り30分弱で3点取るのは今のガンバの攻撃力を考えれば無理だろう。

それに、チアゴとの競り合いに全くと言っていいほど勝てず、
CFとしての仕事をまるでできなかったレアンドロ・ペレイラの交代は仕方ないにしても、
苦しい状況でもなんとかしようとピッチを駆け回っていた、
山見と柳澤を下げるのは違うだろう。

この試合の松波監督の采配はいつも以上に腑に落ちないなと思っていたら、
菅沼が松田力にボールをかっさらわれてシュートを打たれると、
これを東口と三浦がお見合いする間をすり抜けて、なんと4失点目。

ホーム開催のダービーでここまでボコボコにされただけでもショックは大きいのに、
三浦が松田陸との交錯で右ひざを痛めて負傷交代してしまうアクシデントも重なるなど、
まさに泣きっ面に蜂。(三浦はすぐに戻って来れる感じじゃなさそうね)

この三浦の負傷交代により井手口が最終ラインに入るなど、カオス状態のガンバを横目に、
セレッソは10年ぶりにJリーグ復帰となった乾をプレーさせる余裕まで見せるなど、
先週のリーグ戦のダービーからさらに屈辱を上塗りされる結果になってしまったね。

2012年と同じ光景は見たくない

真夏の15連戦が終わり、次の試合はようやく中6日空いてホームの仙台戦。

残留を争う相手との直接対決なので、絶対に負けられないところだけど、
正直なところ、仙台戦のベンチに松波監督がいる姿を見たくない。

宮本監督時代と比べて何が良くなったのかさっぱりわからないし、
このまま松波監督で行って上がり目があるとも思えない。

それに、選手時代から長年ガンバ大阪というクラブに携わっているのであれば、
ホームでセレッソに0-4で負けることがどういうことなのか、
松波監督自身が一番よくわかっているはずだろう。

潔く自分から身を引いていただくか、
それが無理なら小野社長か和田さんがタオルを投げ込んで欲しいね。

ガンバ大阪04セレッソ大阪
’24 山田寛人
’32 加藤陸次樹
’56 藤田直之
’68 松田力