【明治安田J1リーグ34節 ガンバ大阪vs柏レイソル】ポヤトスさん、なんであなたはいつも・・・

中断期間明け?3バック?くっ、頭痛が・・・

タイ遠征から中2日で臨んだ鹿島戦で、鹿島国から勝ち点1を持ち帰ったガンバ大阪は、
3週間ぶりにホームに戻り、柏レイソル戦を迎え撃つ。

現在のガンバは公式戦8試合負けなしと好調だけど、
「リーグ中断期間の間に3バック対策を仕込んだ」とか言っておきながら、
目を覆いたくなるようなパフォーマンスに終始し、
岡山、広島、町田と3バックのチーム相手に3連敗を喫したのはつい2ヶ月前の話。

この試合もリーグ中断期間明けの試合になるうえ、柏は3バックを採用していることもあり、
ガンバが苦戦しそうな要素はいくつも揃っている。

鹿島戦までの良いイメージは一旦頭の隅に置いておいて、
気を引き締めて試合に臨みたいところだ。

ダニエル・ポヤトスの繰り返される罪

14時キックオフの試合に臨むガンバ大阪のスタメン11人は以下の通り。

急造布陣ながら鹿島の強力オフェンス陣を完封した3-4-2-1の布陣を引き続き採用。

また、ACL2の東方戦を最後にベンチ外になっていた初瀬がベンチに戻ってきたね。

そう言えば、今年の4月に日立台で柏と対戦した時も、
直近の町田戦で思いのほか機能した中盤ダイヤモンド型の4-4-2の急造布陣で臨んだら、
チームの完成度の差をまざまざと見せつけられたて完敗したっけな・・・なんて思っていたら、
試合開始早々に小泉に左足でゴールネットを揺らされ、あっさりと先制点を献上。

中谷は小泉の右足のシュートコースを消しにいったんだろうけど、
両足蹴れる小泉の前ではシュートフェイントの格好の餌食になってしまったね。

まあ、先制されるのはここ最近のお馴染みの展開なので、
気を取り直して同点に追いつければ・・・なんて思っていたら、
今度は小泉の対角線のフィードをジエゴが落とすと、
中に走り込んでいた中川に決められ追加点。

極めつけには、ショートコーナーからジエゴにも決められ、
なんと前半20分も経たないうちに3失点を喫し、
試合の3分の1も終わらないうちに趨勢が決してしまった。

この惨状を受け、DAZNでこの試合の解説を担当していた林陵平が、
「4バックに戻せ」や、「前から捕まえに行った方が良い」と再三指摘しているのにも関わらず、
TV画面に映るのはペットボトルの水をがぶ飲みするポヤトスの姿のみ。

結局、前半に見られた修正は、シャドーの宇佐美と満田の位置を左右入れ替えるぐらいで、
ハーフコートゲームで柏に成す術なく殴られ続け、試合はハーフタイムへ。

前半だけで5,6失点してもおかしくない試合展開で3失点で収めたことをポジティブに捉え、
ハーフタイムでの修正に期待したいところだ。

後半も座して死を待つのみ

後半頭からガンバは4-2-3-1の布陣に戻し、選手を3人入れ替え!!
・・・みたいな展開を期待していたのだけど、
前半と同じ11人を後半のピッチに送り出したのに加え、3バックを継続って、
ポヤトスは前半を見てなかったんだろうか?

これで状況が好転するわけもなく、引き続き柏が試合の主導権を握ると、
ジエゴがこの日2点目のゴールを決め、なんと0-4。

4点ビハインドになってようやく山下とジェバリが出てきたけど、
ヒュメットと宇佐美がいたポジションにそのまま入れたあたり、戦術的な交代というより、
ACL2に備えてヒュメットと宇佐美を温存したようにしか思えなかったわ。

後半21分に、岸本と黒川に代えて奥抜と初瀬を投入して、ようやく4バックかと思ったら、
山下を右WBに回してシャドーに奥抜を配置して3バック継続って、
今季ここまでずっと4バックで戦ってきたのに、
なぜ鹿島戦でたまたま上手くいった急造布陣にそこまで固執するのか理解出来ない。

そんな噛み合わないガンバ相手のゴールラッシュを締めくくったのは、柏のエース・細谷。

鈴木のハンドでPKを得ると、一森の逆をついてゴールネットを揺らし、ついに0-5。

まあ、鈴木のハンドはお腹に当たってから肘に当たったものだったので厳しい判定だったけど、
そもそも8戦負け無しの好調期間の原動力だった安部と満田のダブルボランチを解体したうえ、
後半35分まで引っ張るほど鈴木のパフォーマンスが良かったと思えないんだけどね。

ACL2に向けたターンオーバー要員と思われたジェバリと山下の動きが、
予想以上に良かったのはポジティブ要素だけど、
結局、スタジアムを訪れた3万人を超える観客に一度も歓喜の瞬間は訪れず、試合終了。

就任1年目にも関わらず非常に完成度の高い3-4-2-1を作り上げたリカルド・ロドリゲスと、
就任3年目でも未だに戦術が落とし込めていないダニエル・ポヤトスの、
監督としての力量の差を見せつけられたような試合だったね。

大敗したぶん切り替えも容易・・・と思いたい

8戦負けなしの良い流れをぶち壊しにするような試合だったけど、
かと言って次の試合は待ってくれるわけではない。

ACL2でガンバが属するグループFを首位通過するためには、
グループ最大のライバルであるナムディンを、4日後のホームで直接叩かなければならない。

次の水曜日になってもポヤトスのご乱心が続いていて、
ナムディン戦でも3バック!なんてことがないことを祈りつつ、
決勝トーナメント行きの切符をグッと引き寄せて欲しいところだ。

ガンバ大阪05柏レイソル
’7 小泉佳穂
’15 中川敦瑛
’19 ジエゴ
’51 ジエゴ
’73 細谷真大