【明治安田J1百年構想リーグ11節 ガンバ大阪vsファジアーノ岡山】勝利の味がしなくなったPK戦での勝ち点2

勢いを持続するにはこの試合が大事

ACL2ファイナル進出の歓喜から4日、ガンバ大阪はホームにファジアーノ岡山を迎えた。

水曜日の敵地での会心の勝利は、ACL2準決勝1stleg、
大阪ダービーと続いていた悪い流れを断ち切るには十分なものだったので、
5月16日に控えるファイナルまでモメンタムを落とさないようにしたい。

11連戦の真っ最中でコンディション維持は難しいと思うけど、
ベンチメンバーの奮起や、故障で戦線を離れている選手の復帰に期待したいところやね。

対戦相手の岡山は、ハードワークを信条に戦ってくるチームなので、
過密日程の中で対戦するにはタフな相手だけど、
昨季食らったダブルの借りはまだ返し切れていないので、
パナスタでの勝利でダブル返しといきたいところだ。

早々の失点を帳消しにしたのはなんとセットプレー

百年構想リーグも優勝の可能性がある限り戦い続ける青黒のスタメン11人は以下の通り。

先日のバンコクユナイテッド戦を出場停止で欠場した中谷がCB、
大阪ダービーで負傷交代して以降続報が無い半田の代わりに、
右SBに岸本が入った以外はいつもの顔ぶれ。

バンコクユナイテッド戦で2ヶ月ぶりに戦線復帰した宇佐美が、
この試合も引き続きベンチ入りしたとは言え、
過密日程を考慮すると何人かはターンオーバーさせても良かったように思う。

前節の京都戦大敗の反省からか、インテンシティ高く試合に入ってきた岡山に対し、
試合前に昼寝でもしていたのか、ビックリするぐらい緩い試合の入り方をしてしまうガンバ。

キックオフ直後の三浦のロングキックが直接タッチラインを割った流れから、
岡山に次々に決定機を作られると、岡山に与えた最初のCKからあっさり失点。

ニアで木村がフリックしたボールが後ろにいたヒュメットの背中に当たり、
そのままゴールの方向に飛んだ形だったので、不運と言えば不運な形だけど、
それまでの試合の流れを考えると必然のような失点だったと思う。

1点リードしたことで岡山が前から奪いに来なくなり、
ある程度ボールを持てるようになったけど、
引いた相手に攻めあぐねるという、今季よく見る試合展開に。

「こういう時にセットプレーから得点を取れたら楽なんだけどな〜」なんて思っていたら、
初瀬のCKを三浦がニアで逸らしたところに岸本が押し込み、
2024年シーズンの36節の磐田戦以来(!)となるCKからの得点でスコアを振り出しに戻す。

それだけの期間CKからゴールが決まっていなかったのは逆にすごいけど、
次のCKからのゴールは1年5ヶ月後とは言わず、次の試合でお願いします。

その後、中谷のヘディングシュートがクロスバーに当たり、
こぼれ球を岸本がボレーシュートを放つという決定機があったものの、
決め切ることが出来ず、タイスコアでハーフタイムへ。

スコアを振り出しに戻した後は、
ガンバがボールを握ってハーフコートゲームを展開できているので、
流れが変わる前に勝ち越し点を奪っておきたいところ。

親の顔以上に見た追いつかれてからのPK戦

お互いに選手交代無く迎えた後半も引き続きガンバが試合の主導権を握る展開。

そんな展開で先に動いたのは岡山の木山監督で、
ブラウンノアと本山に替えて白井と松本という両WBの入れ替えは、
再び前線からプレスに行こうというメッセージにも取れた。

対するガンバのヴィッシングは、徳真、山下、ヒュメットに代えて、
美藤、奥抜、そして開幕節の大阪ダービー以来の出場となる宇佐美を投入。

「まだコンディションは上がっていない」と話していた宇佐美だけど、
ポジションフリーで至るところに顔を出してのゲームメイクや、
取られそうで取られないヌルヌルドリブルで、
たちまち”宇佐美が出ている時のガンバ”の試合にしてしまった。

すると、左サイドに流れた宇佐美がバイタルエリアにいるジェバリに斜めのパスを送ると、
インフロントでカーブをかけたシュートがファーサイドのゴールネットを揺らし、
後半20分に勝ち越しに成功。

対峙した田上をブラインドに使ういうシュート技術は、
ガンバの他の選手で出来るのは宇佐美ぐらいなものだろう。

1点ビハインドとなった岡山は、一美と木村に代えてポポと河野を投入してきた。

ポポは大柄な割にスピードもある選手だけど、
カウンターでスペースを与えなければ怖くない・・・と思っていたのだけど、
あろうことかジェバリの不用意なパスミスを起点にカウンターで走られてしまうと、
ポポのクロスから江坂にヘディングシュートを決められてしまい、
わずか7分でリードを吐き出してしまった。

ポポにクロスを上げられる前の一連の流れは確かにマズかったけど、
ペナルティエリアには江坂1人しかいなかったにも関わらず、
ボールウォッチャーになってジョグしていた初瀬の怠慢守備には、閉口してしまったね。

気を取り直して勝ち越し点を奪いにいきたいガンバだったけど、
コンディションが上がっていないという本人の言葉通り、
宇佐美は15分ぐらいでガソリンが切れてしまい、奥抜は右サイドでのプレーでミスを連発。
(奥抜は左の選手だと思うので右で起用するなら唐山の方が良いと思う)

攻め切れないということは、当然カウンターを食らう頻度も増えるわけだけど、
守備陣の体を張った守りと岡山の拙攻に助けられて何とかドロー決着。
(最後の西川の決定機は完全にやられたと思った・・・)

百年構想リーグになってから5回もPK戦をやっているせいで、
流れの中でのPKも蹴りづらくなっているのに、
これ以上キッカーの情報を他チームに知られるのは不本意でしかないね。

博多の森での借りを返せ

今季6度目のPK戦に臨むガンバは、宇佐美、安部、食野、奥抜、三浦と、
三浦を除けば今季あまりPKを蹴っていない選手を並べ、全員成功。

対する岡山は2人目のキッカーの田上が、
シュートフェイントに乗らなかった東口に動揺したのか枠を外し、5-3でガンバが勝利。

結果的にPK勝利で勝ち点2を手にし、
百年構想リーグの西地区で単独2位に浮上することが出来たわけだけど、
今季はあまりに後半の失点で勝ち点を落とす試合が多すぎるので、
いい加減に学習してほしいところ。

次は中2日でホーム福岡戦、そしてその次も中2日でアウェイ長崎戦と、
7日間で3試合を戦う11連戦の中で一番タイトな連戦が控えているので、
コンディションを考慮して選手をやりくりしながら戦って欲しいね。
(と、言いつつ次の試合スタメンもこの日の11人のような気がしなくもないけど・・・)

ガンバ大阪22ファジアーノ岡山
     PK()
’5 木村太哉
’26 岸本武流
’65 イッサム・ジェバリ
’72 江坂任