【明治安田J1百年構想リーグ16節 ガンバ大阪vsサンフレッチェ広島】金を払って見る価値があったのは試合後のACL2壮行会だけ

壮行会には勝利の味があったほうがいい
試合終了間際の美藤の意地の一発も虚しく、敵地で名古屋グランパスに敗れたガンバ大阪は、
中3日でサンフレッチェ広島とのホームゲームを迎えた。
百年構想リーグは実質終戦し、あとはACL2決勝を残すのみという状況なので、
この試合のプライオリティが下がってしまうのは仕方ないけど、
あまりに酷い試合をしてしまうと次の土曜日まで引きずりかねないので、
チームに勢いをつけられる試合にしたいところ。
1ヶ月以上続いた狂気の11連戦もこの試合が最後。
願わくば90分勝利で試合を終えて、
試合後に予定されている壮行会で気持ちよく選手をサウジアラビアに送り出したいところだ。
戦っているのは目の前の試合ではない?
試合前日の会見でターンオーバーを示唆したヴィッシングが、
パナスタのピッチに送り出したスタメンは以下の11人。

18歳山本天翔がプロ初スタメンを飾る一方で、
中谷、三浦、山下といったあたりは変わらずスタメンに名を連ねているあたり、
思っていたほどターンオーバーはしてこなかった印象。
また、4月25日の長崎戦で前半途中交代になって以来、ベンチからも外れていたウェルトンが、
憧れのC・ロナウドとの対戦に合わせるかのようにメンバーに戻ってきたね。
オフサイドでノーゴールになったものの、
前半開始早々にヒュメットがゴールネットを揺らすなど、
良い試合の入りが出来たように見えた前半。
ただ、これまでの試合と比べても明らかに強度や運動量に乏しく、
ACL2の決勝に向けて、「ケガしたくない」「疲労を溜めたくない」という思いが、
透けて見えるかのようなチームパフォーマンスに終始。
それでも拮抗した試合になっていたのは、
今季から広島を指揮するガウルが志向する後ろから繋ぐスタイルのサッカーが、
まだまだチームに落とし込めていないから。
スキッベが指揮していた昨季までの広島が相手だったら、
前半で2、3点取られていてもおかしくない試合だったと思う。
前半のガンバの一番のチャンスは、ヒュメットのシュートのこぼれ球に反応した奥抜が、
振り向きざまにシュートを放った場面だと思うけど、
これを大きく枠外に外してしまい、スコアレスでハーフタイムへ。
マイナスの位置で徳真がドフリーだったので、
無理な体勢からシュートを打たなくても確率が高い選択肢を選んで欲しい場面だったね。

このミスが1週間後の試合じゃなくて良かった・・・と思っておく
後半に得点が欲しいガンバは、後半頭から奥抜に代えて南野を投入してCFに入り、
ヒュメットがトップ下に下がり、食野が左サイドへスライド。
その南野は、DFラインの裏への飛び出しから川辺のイエローカードを誘発するなど、
ピッチに入って早々に期待感のあるプレーを見せたけど、以降は沈黙。
対する広島も木下と加藤に代えてジャーメインと鈴木章斗を投入するなど、
前線の組み合わせを変えてきたけど、メンバー表の名前が変わった以外の変化はなし。
これはこのまま両チームとも決め手に欠いてスコアレスで試合が終わり、
ガンバがWEST所属の全チームとPK戦をするという珍記録を達成するパターンかな・・・
と思っていたら、信じられない形で試合が動く。
ジャーメインのスルーパスに鈴木章斗が抜け出すも、ボールがちょっと長くなり、
これはマッチアップした三浦が難なく処理・・・と思いきや、
三浦と荒木がお見合いのような形になっている間に鈴木章斗に入れ替わられてしまい、
鈴木章斗のパスを受けた東に無人のゴールへ流し込まれてしまった。
三浦としては鈴木章斗をブロックしている間に、
荒木が前に出て手でボールを処理して欲しかったんだろうけど、
三浦と荒木の距離を考えると、三浦がシンプルに蹴り出した方が無難だったね。
(マイルドに書いてみたけど、正直ボーンヘッドとしか言いようがないミスだったと思う)
さらに悪いことは続くもので、
ハイボールをヘディングしようとした山本に対し、川辺が遅れて体を入れたことで、
山本が空中でバランスを崩して背中からピッチに落下してしまい、負傷交代。
この日の山本は、左足でのゲームメイクもさることながら、
球際でも昨年までユース年代でプレーしていたとは思えない強度を見せるなど、
本当に素晴らしいプレーを見せていたので、大事には至らないことを祈りたいね。
何を言っても過去は戻ってこないので、気を取り直して広島のゴールを目指すガンバだけど、
宇佐美のシュートは大迫にセーブされるなど最後までゴールが遠く、結局、ウノゼロで終戦。
まあ、負けているのに後ろでボールを回している時間が長いし、
宇佐美のプレーエリアもゴールからどんどん離れていくしで、
リスクを冒して得点を取りに行くより、ケガなく試合を終えることを優先した感じかな。
この試合で良かったことと言えば、
ACL2の決勝の前にウェルトンの試運転が出来たことぐらいだったね。

青黒大阪全員でいざ決戦の地へ
次の土曜日は、いよいよ今年最大の大一番、ACL2決勝。
2024年シーズンのリーグ4位、天皇杯準優勝から繋がったこの大会も、
いよいよフィナーレを迎える。
試合後の壮行会でのキャプテン中谷の言葉にもあったように、
既にガンバを離れている選手、ケガで試合に出れない選手の思いも乗せて、
思う存分サウジアラビアで暴れて来てほしい。
そして、ガンバ大阪の新章の分岐点の先に10個目の星が待っていることを強く願いたいね。
ガンバ大阪0ー1サンフレッチェ広島
’68 東俊希











