【明治安田J1百年構想リーグ8節 アビスパ福岡vsガンバ大阪】最下位のチームに勝ち点をプレゼントするという既視感しかない光景
爆発物処理は成功するか?
ミッドウィークにアウェイでヴィッセル神戸と対戦し、
PK戦の末に勝ち点2を得たガンバ大阪は、戦いの舞台を博多の森に移し、
アビスパ福岡との一戦を迎えた。
J1百年構想リーグも7試合を終え、まだ90分での勝利が無いアビスパが相手なので、
確実に勝ち点3を積みたい試合ではあるけど、
ガンバが伝統的にこの手の相手を苦手にしているというのはあえて説明するまでもないだろう。
ただ近年は、一昨年のホーム札幌戦や、アウェイ磐田戦のように、
残留争いをしているチームに希望を持たせるような試合をしつつ、
最後に地獄に叩き落とすような試合もしているので、
この試合ではそんな鬼の顔をしたガンバが見られることに期待したい。
2月28日の清水戦から始まった7連戦もこの試合でひと段落なので、
最後に持てるものを振り絞って勝ち点3を掴みたいところだ。
苦手の3バックに苦戦を強いられるも2チャンスで2得点
昨季の37節の雪辱を期すガンバ大阪のスタメン11人は以下の通り。

なんと、前節の神戸戦から中2日にも関わらず、
神戸戦と同じ11人を博多の森のピッチに送り込んできたイェンス・ヴィッシング。
また、広島戦で退場になって前節出場停止だった岸本がベンチに戻ってきたね。
過密日程なので早い時間帯に先制して試合の主導権を握りたいところだったけど、
試合に上手く入ったのはアビスパ。
ガンバは過密日程で動きが悪い・・・と言うよりは、
3バックのチームを苦手としていたポヤトス時代を思い出すような、
選手がやりにくそうにプレーする試合展開。
ただ、そんな試合展開でも先制したのはガンバ。
安部とザヘディが交錯してこぼれたボールがジェバリに繋がると、
ジェバリのスルーパスに反応したヒュメットが小畑との1対1を冷静に制し、
前半11分にガンバが先制に成功。
まるで先日のホーム長崎戦の1点目を彷彿とさせるような得点だったけど、
この形を難なく決めてくれるストライカーがいるのは頼もしい限りだね。
先制点を奪ったことで主導権を握って試合を進められるかなと思ったのだけど、
その後もアビスパの前に守勢を強いられる試合展開。
その中で、初瀬が徳真に通そうとしたパスが山脇にカットされてカウンターを食らうと、
その流れで与えたCKの混戦から最後は辻岡に蹴り込まれ、スコアを振り出しに戻されてしまった。
CKの場面での寄せの甘さも気になるけど、
カバーがいない状況であのようなリスキーなパスを選択した初瀬には反省してほしいね。
気を取り直して勝ち越し点を狙いたいガンバだったけど、その後も良いところ無しで、
同点になってからガンバサポが沸いたのは、
東口がかわされて見木が無人のゴールへシュートしたところを、
ゴールに戻った半田がブロックして凌いだ場面ぐらい。
半田のプレーはスーパーだったけど、
このままだと勝ち越し点を奪われるのも時間の問題だなと思っていたら、
ピンチの後にチャンスありとはよく言ったもので、勝ち越しに成功したのはガンバ。
三浦のロングフィードを処理しようとした小畑がファンブルすると、
このボールをかっさらったウェルトンが無人のゴールに蹴り込み、
前半42分に再びリードを奪う。
アビスパはそこまで悪いサッカーをしているとは思わなかったけど、
このようなプレーが出てしまうあたりが現在ダントツで最下位になっている一因なんだろうな。
思わぬ形で勝ち越しに成功したガンバは、1点リードでハーフタイムへ。
ただ、今季は終盤に追いつかれてPKに持ち込まれている試合が多いので、
後半にも追加点が欲しいところだ。
無限のデジャブ
前節の神戸戦と同じ11人をスタメンで起用したヴィッシングは、
後半頭から初瀬とウェルトンに代えて岸本と食野を投入。
さらに後半15分にも山下と安部に代えて美藤と倉田を投入するなど、
過密日程を考慮して早めに交代カードを切っていく。
ただ、フレッシュな選手を投入しているのに試合展開は好転せず、
試合は前半から引き続きアビスパのペース。
それでもなんとか失点せずに持ち堪えていたガンバは、
カウンターから食野が長い距離をドリブルで運び、
ヒュメットとジェバリにようやく決定機が訪れるも、これを決め切ることが出来ず。
前半はピンチの後にチャンスが訪れたけど、逆もまた然りで、
今度は、藤本のシュートが美藤の腕に当たってPKを献上してしまう。
美藤にとってこのスタジアムは、
途中交代でプロデビューを飾るも1分で退場になった因縁の地だけど、
今回もPK献上ということで、やはり相性の悪さがあるのかなと思っていたら、
見木のPKを東口がセーブし、勝ち越し点を許さず。
ACL2準々決勝の2ndlegでも思ったけど、
J1百年構想リーグで何度もPK戦をやっているせいなのか、
今年40歳になる東口のPKストップのスキルがここに来て向上しているように見えるね。
そんな東口の活躍を勝利に繋げたいガンバだったけど、
後半アディショナルタイムに倉田のハンドでFKを与えてしまうと、
このFKの混戦から辻岡に左足アウトサイドで決められてしまい、
またしても勝ち点3を目の前にして勝ち点を落としてしまう結果に。
ジェバリがクリアし損ねたような格好だったけど、
アビスパの1点目しかり、そもそも与えなくていいFKから失点しているので、
90分間ハードワークしていたジェバリを責めることは出来ない。
なんにせよ、試合のクロージングのやり方については、
チームで話し合って共通のイメージを描けるようにしたいところやね。
中断期間で修正すべき課題は明白
J1百年構想リーグ8試合目で5度目となるPK戦に臨むガンバ。
これまでは3回PK戦を制して勝ち点を積み重ねることが出来ているけど、
「PKはくじ引きのようなもの」という言葉にもあるように、
そんなに毎回上手くいくものでもない。
ガンバの3人目のキッカーの半田のシュートが小畑にセーブされるも、
アビスパの5人目のキッカーの見木のシュートが枠外に外し、サドンデスに突入すると、
15人目までもつれたPK戦は、ジェバリのシュートが小畑に止められて決着。
またしても最下位のチームに勝ち点を贈呈する悪癖が出てしまったのはいただけないけど、
それ以上に試合終盤までリードしておきながら追いつかれる試合が多すぎる。
言い方を変えれば、ここを修正すれば勝ち点は増えていくはずなので、
まずは連戦で疲れたしっかり体を休めてから、トレーニングで課題を修正し、
再開後初戦のホーム京都戦に臨んで欲しいと思います。
アビスパ福岡2ー2ガンバ大阪
(14ー13)
’11 デニス・ヒュメット
’22 辻岡佑真
’42 ウェルトン
’90+3 辻岡佑真







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