【明治安田J1リーグ18節 ガンバ大阪vs柏レイソル】まだ6月なのに去年の勝ち点に並んだらしいっすよ

4連勝で勝負の3連戦へ向かおう!

敵地で湘南ベルマーレに勝利し、3連勝を飾った我らがガンバ大阪は、
柏レイソルとのホームゲームを迎えた。

近年は初夏の恒例行事となっていた天皇杯初戦のやらかしも今年は起こさず、
ケガ人の戦線復帰も続くガンバに対し、
柏はリーグ戦では連敗しルヴァンカップも名古屋相手に敗退。

おまけに守備の要の犬飼が負傷で戦線離脱という踏んだり蹴ったりの状態なので、
チーム状態はガンバの方が良いように見える。

日立台では相性が悪い代わりにパナスタでの戦績は良いので、
油断せずにきっちりと勝ち点3を積み上げて、
翌週に控える上位との3連戦に向けて弾みをつけたいところだ。

日曜日の夜のピッチを彩る背番号7

今季初の日曜ナイトゲームとなった一戦に、ポヤトスが選んだスタメン11人は以下の通り。

古巣対戦となる山田が5月3日の11節福岡戦以来のスタメン。

また、イスラエル代表帰りのネタ・ラヴィがベンチメンバーからも外れる一方で、
U-23日本代表のアメリカ遠征で水曜日の試合にフル出場した半田を、
中3日でスタメン起用するブラック企業ぶりも目を引く。

試合開始直後から、左サイドのジエゴのオーバーラップを多用する柏の攻撃に対し、
こちらも古巣対戦となる中谷を中心とした守備陣がしっかりと中を締めて弾き返す。

すると、4-4のコンパクトなブロックを敷いてくる柏に対し、
大外のスペースが狙い目と見ていたのか、
キックオフ直後からサイドチェンジを多用していたガンバの狙いが、
先制点という形で効果が現れる。

鈴木徳真のサイドチェンジを左サイドで受けたウェルトンが、
スライドを怠った立田と関根の間に走り込んだ宇佐美にパスを送ると、
宇佐美は華麗なキックフェイントから立田を置き去りにし、
GK佐々木との1対1を制してゴールネットを揺らしてみせた。

近年は中盤に降りてきてプレーすることが多い宇佐美だけど、
この場面に関しては、2014年に三冠を達成した時を彷彿とさせるような、
ペナルティエリア内でのクオリティだったね。

前半15分という早い時間帯に先制に成功したガンバの勢いはその後も止まらず、
宇佐美のFKのこぼれ球を鈴木徳真がペナルティエリア外からシュートを狙うと、
このシュートがウェルトンに当たってルーズになったところを、
山田が押し込んで前半26分にガンバが追加点。

柏に所属していた昨季は、リーグ戦で27試合も出場して1点も取れなかったのに、
ガンバに移籍してわざわざ古巣相手にゴールを決めるものだから、
「なんでうちにいる時に決めないんだ」と思っている柏サポーターもいるだろうね。

守備面では、一森の意表を突いた木下のループシュートがポストを叩いたり、
マテウス・サヴィオの強烈なシュートを一森がファインセーブで凌ぐ場面はあったものの、
前半を無失点で終えることに成功。

しかしながら、カウンターからウェルトンがシュートを放ったり、
宇佐美の地を這うサイドチェンジから山下に決定機が訪れるも、いずれも決められず。

2-0でハーフタイムを迎えることが出来たのは非常にポジティブだったけど、
非常に良い形で攻撃出来ていた前半で試合を終わらせられなかったのが、
結果的に後半の戦いを苦しくしてしまったかなと思う。

後半から転調も勝ち点は譲らず

前半を2点ビハインドで終えた柏の井原監督は、後半頭から小屋松に代え、
半田と同じくU-23日本代表のアメリカ遠征帰りの細谷を投入。

この交代により、細谷と木下の2トップになり、
前半は2トップの一角でプレーしていたマテウス・サヴィオが左サイドに回ったけど、
形はそのままで選手を入れ替えただけのように見えたので、
ガンバとしてはそこまで影響が無いように思われた。

ところが、後半のガンバは前半と打って変わって守勢を強いられ、
シュートどころか自陣から出ることすらやっとの状態になってしまう。

後半になってから、自陣で細かく繋がずに、
前線にシンプルに蹴る攻撃に変えたように見えたのだけど、
高さが無いガンバの前線にロングボールを入れたところで、
競り負けてセカンドボールを拾われるだけなのに、どういう意図があったのだろう?

そんなわけで野田のパナスタ帰還にエモーショナルな気分に浸る暇もなく、
後半は柏の攻撃をひたすら凌ぎ続けていたガンバだけど、
戸嶋のクサビのパスを細谷がワンタッチでフリックしたボールが、
中谷の股の下を抜けてジエゴに通ると、ジエゴに左足でゴールネットを揺らされ、
後半34分に1点差に詰め寄られてしまう。

その後の後半残り10分と、アディショナルタイム9分は、
途方も無く長い時間に感じられたけど、後半43分に宇佐美に代えて投入されたジェバリが、
エゴを押し殺してコーナーキープでの時間稼ぎに徹し、なんとか逃げ切りに成功。

前半終了時には想像も出来なかった苦しい展開の試合になってしまったけど、
苦しい状況の時に誰一人スタンドプレーに走らず、
全員が同じ方向を向いてプレー出来ているのは、
ポヤトスがこのチームを掌握出来ている証左と言ってもいいだろうね。

そして天下分け目の3連戦に臨む

2位の鹿島が新潟と引き分けたことで、2位と勝ち点2差としたガンバは、
今季のリーグタイトルの行方を占うと言ってもいい運命の1週間を迎える。

まずはホームでのヴィッセル神戸戦。

今節の神戸は国立で行われた川崎との試合をウノゼロで勝利したとは言え、
5月から6月にかけて4試合勝利無しという期間もあったし、複数得点も1ヶ月無く、
好調とは言えないチーム状態なので、調子が上がる前に叩いておきたいところ。

神戸戦でファン・アラーノが戦線復帰するという話もあるし、
来週の土曜日はパナスタで神戸に勝利して、
憎き大迫には苦虫を噛み潰したような顔で神戸の自宅に帰ってもらいましょう。

ガンバ大阪21柏レイソル
’15 宇佐美貴史
’26 山田康太
’79 ジエゴ