【明治安田J1リーグ17節 湘南ベルマーレvsガンバ大阪】昨年同じ場所で見た弱々しいチームはもう過去のこと
![](https://pdnannex.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240601_041759539.MP_-644x484.jpg)
屈辱の2023年を象徴する試合を過去のものに
鬼門・飛田給攻略から中5日、我らがガンバ大阪は2試合連続の関東アウェイとなる、
湘南ベルマーレとのアウェイゲームを迎えた。
通算成績で大きく勝ち越しているので、湘南は組みやすい相手のように思えるけど、
山口智監督になってから平塚では3年連続で勝てていないし、
ましてや昨年は、前半だけで同じ選手に4回もゴールネットを揺らされてしまうという、
トラウマのような敗戦を喫してしまうなど、近年は良いイメージの無い相手だ。
ただ、今季ここまで16試合で11失点と、
他サポだけでなく当事者の我々も驚きのリーグ最少失点を誇るガンバの守備陣が、
昨年と同じ轍を踏むとは思えない。
ネタ・ラヴィや半田など、この試合が終わったら代表チームの活動に合流する選手もいるので、
昨年の悪しき思い出を払拭する勝利で、気持ち良く送り出してあげたいところだ。
悪い時は悪いなりの戦い方
メインスタンドのチケット代が4900円という、
何かの冗談じゃないかと思えるような強気な価格設定の、
レモンガススタジアム平塚のピッチに立った青黒のスタメン11人は以下の通り。
![](https://pdnannex.com/wp-content/uploads/2024/06/20240601_ガンバ大阪.png)
勝っているチームはいじらないと判断したのか、前節のFC東京戦と同じ顔ぶれ。
対する湘南は、主力のキム・ミンテと畑が故障で戦線離脱したので、
どんな布陣でこの試合に挑んでくるのか読めないところがあったのだけど、
大野、鈴木淳之介、ガンバでもプレーした鈴木雄斗の3人で3バックを形成し、
杉岡を左WBで起用するという布陣で臨んできた。
本職中盤の鈴木淳之介と本職右サイドの鈴木雄斗を最終ラインで起用するのはどうなんだろう?
と、思っていたのだけど、この並びが意外に機能していて、
福田弟と鈴木章斗がガンバのボランチとCBの間に降りてくるところに、
鈴木淳之介と鈴木雄斗、そして田中聡がタイミングよく縦パスを差し込むものだから、
ガンバは高い位置でボールを奪えずに後退させられる場面が目立つ。
さらに、中谷が福田弟を倒したとして厳しすぎるイエローカードを貰ったかと思えば、
山下が平岡に危険なファウルを受けたのにカードを出さないという、
山本雄大の基準のブレたジャッジにも影響され、なかなか流れを掴めないガンバだったけど、
まさかの展開でガンバに得点がもたらされる。
湘南の後方のビルドアップの中で、
ソン・ボムグンが池田に入れようとした縦パスを鈴木徳真がカットし、
ワンタッチで山下に展開すると、
山下からのパスを受けた宇佐美が楽々とゴールネットを揺らし、ガンバが先制。
どう見てもガンバの日じゃない試合展開だったけど、相手のミスにつけこんで得点するなんて、
いつからこんな試合巧者なチームになったのだろうか。
先制に成功してからも湘南のペースで試合は続いたけど、
中谷と半田が体を張ったシュートブロックを見せ、1点リードでハーフタイムへ。
いくら今季のガンバの守備が安定していると言っても、
これだけ自陣に押し込まれているといつ失点してもおかしくないので、
後半の早い段階でリードを広げたいところやね。
![](https://pdnannex.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240601_070655236-644x484.jpg)
前半に続いて相手の間隙を突いた青黒
両チームとも選手交代なく迎えた後半も、引き続き湘南ペースで試合が進む。
これを受け、宇佐美をトップ下で起用し続けるのは守備面でリスクがあると判断したのか、
ポヤトスは坂本に代えて倉田を投入してトップ下に入れ、宇佐美のポジションを1トップに変更。
すると、前半に続いて湘南が試合の主導権を握る中でガンバに得点がもたらされる。
前がかりになった湘南陣内へ中谷が送ったロングフィードは杉岡にクリアされるも、
こぼれ球を拾った宇佐美が山下へスルーパスを送ると、
快足を飛ばしてペナルティエリア内に進入した山下が杉岡に倒され、PKを獲得。
このPKを宇佐美が難無く決め、待望の追加点をGET。
この試合で実質2アシストを決め、もはや右ウイングの一番手になった山下について、
こんなに良い選手が昨年のオフに神戸ではなくガンバを選んでくれたことは感謝しかないね。
2点ビハインドとなったことで、鈴木章斗と平岡に代えて、
ルキアンと元ガンバの阿部を投入し、さらに攻勢を強めてくる湘南の山口監督。
すると、その阿部のCKをニアで触った倉田のクリアが後方へのフリックのような形になり、
ファーサイドに詰めていたルキアンにゴールネットを揺らされてしまい、
1点差に詰め寄られてしまう。(倉田よ、そのプレーはガンバのCKでやってくれ・・・)
それでも最終的には交代選手を中心に試合のクロージングに成功し、3連勝。
なかなか苦しい試合だったけど、
宇佐美との交代で入ったジェバリがポストプレーやキレのあるドリブルを見せていたのは、
夏場の戦いに向けて朗報かもしれない。
昨年、鳴り物入りでガンバに加入して以降、期待しては裏切られてを繰り返していたので、
もうジェバリには見切りをつけて夏に新しい外国人FWを獲得してもいいのでは?
なんて思いはじめていたのだけど、どうやら僕はまだジェバリを諦め切れていないらしい。
![](https://pdnannex.com/wp-content/uploads/2024/06/PXL_20240601_080411738-644x484.jpg)
あまり先を見ず一戦必勝で
平塚での試合から1時間遅れで始まった埼玉スタジアムでの試合がドローに終わったため、
これでガンバは神戸を抜いて3位に浮上。
今月の後半には神戸、鹿島、町田の3連戦があるので、
ここからさらに調子を上げて臨みたいところだけど、
あまり上ばかり見ているとその間にある天皇杯の福島ユナイテッド戦や、
ホームでの柏戦を落としてしまいそうなので、
今は目の前の試合を確実に1つずつ取ることに集中したい。
不本意ながら既にルヴァンカップで敗退してしまった分、他のチームより日程に余裕があるので、
その期間を上手く利用して今後の試合に向けて良い準備をして欲しいね。
湘南ベルマーレ1ー2ガンバ大阪
’29 宇佐美貴史
’65 宇佐美貴史
’78 ルキアン