【キリンワールドチャレンジ2026 イングランドvs日本】この歴史的勝利はエイプリルフールなんかじゃない
聖地・ウェンブリーに侍が降り立つ
土曜日にパンプデンパークでスコットランドを破った日本代表は、
戦いの地をウェンブリーに移し、イングランドとの強化試合に臨んだ。
イングランドが仮想オランダに相当するのかはちょっとわからないけど、
今夏に北中米ワールドカップを控えている状況で、
ワールドカップ出場国の強度を今のうちに体感しておくことはプラスにはたらくはずだ。
イングランドはエースのケインがコンディション不良でメンバー外になるなど、
ベストメンバーではないみたいだけど、
それは南野や久保など多くの主力をケガで欠く日本も同じ。
チケット完売で8万人近い観客で埋め尽くされたウェンブリーのスタンドを沈黙させ、
今回の欧州遠征を成功裏に終えたいところだ。
試合を動かしたミトマジック
旧ウェンブリーで対戦した1995年以来、
31年ぶりにイングランドサッカーの聖地に降り立った日本代表のスタメンは以下の通り。

現時点のベストメンバーと言っても差し支えのない11人。
この中にガンバ産の堂安と中村が入っているのがサポーターとして誇らしい限り。
ハイプレスが機能して良い試合の入り方が出来たかなと思ったのだけど、
そこはイングランドの選手のクオリティの高さと知将・トゥヘル。
前半の10分も経たないうちに適応されてしまい、
ボール支配率でイングランドが大きく上回る試合展開になってしまった。
しかしながら、イングランドがボールを握る試合展開は前半が終わるまで続き、
前半だけでイングランドに8本のシュートを打たれたけど、決定機らしい決定機は、
クロスバーを叩いたアンダーソンのシュートぐらいと、
集中して守ることが出来ていたように思う。
そんな前半でゴールネットを揺らしたのは、我慢する時間帯が長かった日本の方。
パーマーからボールを奪った三笘がドリブルで前進し左サイドの中村に展開すると、
中村の折り返しを三笘がインサイドキックで丁寧に流し込み、前半23分に日本が先制。
シュートもさることながら、安易に前方のスペースに飛び込まず、
ステイして自分の前にスペースを作り出した三笘のフリーランは見事だったと思う。
その後も日本はイングランドにボールを持たれながらも要所を締め、
1点リードでハーフタイムへ。
欲を言えば追加点が欲しかったので、
クロスバーを叩いた上田のシュートが悔やまれるところだけど、
完全アウェイの中で格上の相手との対戦ということを考えれば、
上出来の前半だったように思う。
今の日本はパワープレーにも屈しない
お互いに選手交代無く迎えた後半で、まず試合の主導権を握ったのは日本。
鎌田のサイドチェンジを受けた堂安が角度の無いところからシュートを放てば、
ポケットを取った伊東が上田にクロスを送る場面を作るも、いずれもゴールには結びつかず。
どちらも簡単なプレーでは無かったけど、
その後の展開を考えるとこの時間帯で追加点を取っておきたかったね。
その後は先日のスコットランド戦と同様に、
両チームとも選手を多く入れ替えたことで試合展開が落ち着いてしまった。
そんな試合が再び動き出したのは、後半の飲水タイム明けから。
トゥヘルが仕込んだシステマチックなポゼッションを展開していたイングランドだけど、
このタイミングで伝統のキックアンドラッシュに切り替えてきた。
すると、それまではイングランドの攻撃を受けつつも、
機を見てカウンターを繰り出していた日本だけど、一転、なかなか前に出れなくなってしまった。
後半38分にマグワイアとバーンが投入されるともはや防戦一方になってしまい、
いつ失点してもおかしくない状況が続いたけど、
この時間帯を渡辺と瀬古を筆頭に守備陣が体を張って守り切り、ウノゼロ勝利。
まさかイングランドがテストマッチにも関わらずテストをすることを諦め、
パワープレーに出てまで勝利にこだわってくるとは予想外だったけど、
本大会でもこのような試合展開になることはあり得るので、
良いシミュレーションが出来たんじゃないだろうか。
スコットランド戦では、アンカーを置いた3-5-2も試せたし、
今回の欧州遠征は多くの収穫があったように思うね。
まだ我々は何も勝ち取っていない
開幕を6月に控える北中米ワールドカップに向けて、
テストマッチは5月31日の国立でのアイスランド戦を残すのみ。
アイスランド戦で新しい選手や戦術を試すようなことはしないと思うので、
現在、故障で戦線を離れている選手が何人ぐらい戻って来れるかが焦点になるだろうね。
昨年ブラジルに勝利し、今年はイングランドに勝利したことで、
慢心が生まれてもおかしくない状況ではあるけど、
試合後の三笘のインタビューを聞いても選手たちの両足はしっかりと地についている。
このチームであれば、下馬評は高かったのに本大会で惨敗した、
2006年のドイツワールドカップの二の轍は踏まないはずだ。
イングランド0ー1日本
’23 三笘薫









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