【明治安田生命J1リーグ33節 横浜FCvsガンバ大阪】決められるものは最終節までに決めておいた方が良い

改めて秋春制反対

今週に入ってめっきりと寒くなり、
雪が降る中での試合となった会場もあった2020年のJ1リーグの33節。

例年であれば、Jリーグは12月の1週目が最終節なので、
12月の半ばになってもまだリーグ戦が終わっていないというのは、
今季のJリーグがいかに特殊なシーズンだったかを物語っているね。

暑いよりは寒い方が走れるので、選手はそこまで気にならないだろうけど、
この日、底冷えする師走の夜のスタジアムに集まった観客に、
Jリーグの秋春制についてのアンケートを取ったら、
賛成する人はどれぐらいいるだろうか。

日本の夏は高温多湿なので、
夏場の試合のクオリティが下がるのは確かに問題だけど、
プロスポーツが興行である以上、
観戦環境が良い時期に試合を行うのが正解だと思うけどね。

試合前の憂いを吹き飛ばした電光石火の一撃

ガンバは32節の神戸戦を前倒しで消化していたため、
今節の試合は12月6日に行われた31節の湘南戦以来、10日ぶりの試合。

その湘南戦で福田がイエローカードを貰い、
累積警告で今節の試合に出場できなくなったことで、
代役が誰になるのかというところが直近の10日間の関心事項だったけど、
蓋を開けてみると、矢島が右サイドに入り、
奥野がボランチで起用されるという並びだった。

前の試合から中9日のガンバと、中3日の横浜FCの対戦ということで、
コンディション的にはガンバが有利。

しかしながら、ガンバ大阪というクラブは、
試合間隔が空くと気持ちが切れるのか、
却ってパフォーマンスが落ちる傾向があるので、
ある程度日程が詰まっている方がむしろ良かったりする。

ただ、この試合に関してはそんな心配は杞憂だったようで、
キックオフの笛の余韻がピッチに残る試合開始25秒、
ファーストアタックで倉田がゴールネットを揺らし、先制に成功。

横浜FCのサイドを変えるパスをカットしたところからの、
見事なショートカウンターだったと思う。

試合開始早々にビハインドを背負うことになった横浜FCだけど、
後方から繋ぐという戦い方を変えなかったことで、
横浜FCにボールを持たれる時間は長かったものの、
ガンバもカウンターから決定機を作る場面が多かった。

可能であれば、良い攻撃の形を作れていた前半の早い時間帯に、
もう1点取って試合を楽にしたかったけど、
そこは横浜FCのGKの六反に上手く防がれてしまったね。

ストーブリーグの話題も捗る年の瀬

カウンターから決定機を作っているガンバが追加点を奪えずにいるうちに、
横浜FCも前半の終盤あたりから徐々に決定機を増やし始める。

その中心となったのは斉藤光毅と齋藤功佑のダブルサイトー。

その中でも、久保建英と並んでこの世代の代表格でもある
斉藤光毅のドリブルとシュートには、三浦と昌子の2人でもだいぶ手を焼いたけど、
この選手、今季終了後、ベルギーの2部のチームへの移籍が決まっているのだとか。

2年前、井手口がガンバから移籍した時も同じことを思ったけど、
もうちょっと待っていれば1部のクラブからオファーが来そうなものなのに、
最近の若い選手は(なんか年寄りみたいな言い回しだけど(苦笑))
海外からオファーがあればホイホイ移籍しすぎな印象を受けるね。

そんな若き俊英達にとって運が悪かったのは、
ガンバ大阪のゴールマウスを守っているのが東口だったということだろう。

この日も好セーブを連発してガンバのゴールに鍵をかけると、
後半36分に渡邉千真のシュートのこぼれ球をパトリックがプッシュし、
2-0としたところで勝負あり。

そういや、先日ネットニュースで、
渡邉千真が来季から横浜FCのユニフォームを着るという内容を目にしたけど、
もうこの話は決定なのだろうか。

通算100ゴールを達成してから久しくゴールを決めていないし、
来季のチームメイトに自分の実力を改めてアピールしてくれても良かったのにね。

欲しかったものが同時に手に入る

今節の勝利で3位以内が確定したので来季のACL出場権を獲得。

まあ、コロナ禍というご時世なので、
来季のACLがどういう形式で開催されるのかわからないけど、
2021年はアジアの舞台で再びガンバ大阪の名を轟かせたいね。

さらに、ガンバと2位の座を争っていたセレッソが鳥栖に敗れたことで、
2位以内も確定し、今季の天皇杯出場権も獲得。

元日の決勝戦で、今季一度も勝てなかった川崎にリベンジしたいけど、
そもそも我が軍は、2大会連続で大学生に負けて天皇杯敗退しているので、
まずは12月27日の準決勝(おそらく徳島が相手かな?)に勝つことに集中したい。

今週末に2020年のリーグ最終戦の清水戦があるけど、
この試合に勝っても負けても順位表に影響は無いので、
天皇杯にコンディションのピークを持って行けるように、
弾みがつくような有意義な試合にしたいね。

横浜FC02ガンバ大阪
‘1 倉田秋
’81 パトリック