【天皇杯2回戦 ガンバ大阪vs高知ユナイテッド】森下さんだけじゃなくてチーム全員高知に研修行って来い

天皇杯の2回戦が見られるだと?!

先日、福岡に勝利を挙げて今季3勝目を飾り、最下位を脱出した我らがガンバ大阪は、
天皇杯の2回戦で高知ユナイテッドとの試合を迎えた。

例年であれば天皇杯の2回戦なんて試合中継が無く、スポナビで試合結果を知るか、
後日JFATVでダイジェスト版の動画が配信されるだけだったのに、
今年はJFATVでフルで配信してくれるなんてどういう風の吹きまわしだろうか。

対戦相手の高知では、先日、パワハラ問題でガンバユースの監督を解任された森下さんが、
更生研修を受けているけど、この試合ではそれは一旦横に置いておいて、
出場機会に飢えている選手たちがポヤトスにどのようなアピールをするかに期待しつつ、
確実に3回戦に駒を進めて欲しいと思う。

天皇杯初戦で苦戦するのは仕様です

12月の決勝の舞台を目指して6月のピッチに立った青黒の11人は以下の通り。

大幅にメンバーを入れ替えてくるかなと思っていたけど、
リーグ戦でもレギュラーのネタ・ラヴィや山本悠樹をスタートから起用し、
CBもつい最近までレギュラーだった三浦とクォン・ギョンウォンのコンビと、
割とガチのメンバーを送り出したポヤトス。

対戦相手の高知に関しては、2年前に高知を旅行した時に、
春野球技場でいわきFCとの試合を見たことがあるんだけど、
その時は4-3-3の布陣でアンカーの横竹を起点にしたパスサッカーをやっていたけど、
この試合では守備重視で前線の枚数を1枚削って5バックにして、
その横竹を5バックの中央で起用してきたね。

横竹は広島のユース時代、ガンバユースの安田晃大(理大の弟)や、
田中裕人と中盤でバチバチやり合っていた記憶があるけど、もう15年も前の話なんだな。

そんなガンバと高知の試合は、序盤からガンバがボールを握り、
復権した倉田に続きたい藤春が左サイドを駆け上がってクロスを上げるなど、
良い試合の入り方が出来たように思う。

ところが、左サイドで福田のドリブルが止められてカウンターを食らうと、
三浦が足を滑らせている間に自陣の深い位置まで進入され、
斜めの縦パスを受けた小林にファーサイドに流し込まれ、先制点を献上。

まあ、ガンバが天皇杯の初戦で先制されることは別に珍しいことじゃないけど、
CBが三浦、クォン・ギョンウォン、GKが谷の組み合わせの時の、
あっさりと失点する確率は異常じゃないですかね?

・・・なんてことを考えていたら、そのクォン・ギョンウォンが負傷し、
前半17分に佐藤と交代になってしまう。

そもそもクォン・ギョンウォンは、ケガが多くて稼働率は低いし、
たまに試合に出ても高いパフォーマンスを見せることは稀で、
1試合に一度は軽率なミスはするし、カードコレクターだしで、
高い年俸に見合った活躍は出来ていない。

シビアな言い方になるけど、今夏の移籍市場で放出して、
浮いたお金で前線の選手を補強した方が賢明じゃないかと思うね。

1点を追うガンバは、ボールを支配して終始敵陣で試合を進めるも、
福田と杉山のクロスが跳ね返される場面が繰り返すばかりで、
まるでシュートまでたどり着けず。

一方で、高知の選手に右サイドからクロスをあげられると、
ヘディングでのクリアを試みた髙尾がまさかの空振り。

このボールを拾った東家に左サイドからクロスを入れられると、
三浦のクリアが自軍ゴールに吸い込まれてしまい、
前半で2点ビハインドを背負うことになってしまった。

奥に詰めていた高知の選手がいたので、三浦のオウンゴールは致し方なしかなと思うけど、
そもそもその前の髙尾のプレーは一体何だ?

4月の横浜FC戦で良いプレーをしていた時は、
「髙尾上手くなったなぁ」なんて思っていたのに、
この日のプレーはなぜこの選手がベンチなのか納得出来るものだった。

遅すぎた反撃

前半で2点ビハインドを背負ったガンバは、後半頭から山見、杉山、石毛に代えて、
ジェバリ、食野、アラーノを投入。

週末にもリーグ戦が控えている中で、
リーグ戦でフル稼働しているジェバリとアラーノを投入するのは、
心苦しいところだけど、試合展開が試合展開だけにやむを得ないところか。

しかしながら、そんな思い切った選手起用も実らず、
前半同様、サイドからのクロスが跳ね返される場面が続くだけで、
ガンバがシュートを打つ場面はほとんど無く、
むしろ、自陣に押し込まれている時間が長い高知の方が、
カウンターからチャンスを作り出していたのは皮肉以外の何ものでもなかった。

試合の流れを変えようにも既にベンチに攻撃のカードは無く、
ネタ・ラヴィを下げて柳澤を投入するという謎の交代は、
メンバー表の名前を書き変える以外の効果をもたらさず。

試合終盤になって、ようやく食野やジェバリが惜しいシュートを打つようになると、
後半42分、CKのこぼれ球を拾った食野がジェバリに繋ぎ、
ジェバリのクロスをファーサイドで三浦が頭で押し込んで1点を返すも、
この日のガンバの反撃はこれで打ち止め。

JFLで10位の高知相手にホームで敗戦するという、
J1クラブらしからぬ醜態を晒してしまった。

良い流れに水を差さないように

新潟戦、福岡戦とリーグ戦で2連勝を飾り、
天皇杯で勢いをつけて週末のFC東京戦で3連勝といきたかったところだけど、
チームの良い流れを悪い方に変えかねないあまりにも痛い敗戦だった。

この時期にタイトルの可能性を1つ失うことは残念以外の言葉が見つからないけど、
かと言っていつまでも下を向いている訳にもいかないので、
今夜は猛省した上で、明日からすぐに切り替えて日曜日の試合に備えて欲しいね。

ガンバ大阪12高知ユナイテッド
’4 小林
’41 オウンゴール
’87 三浦弦太