【明治安田J1リーグ25節 ガンバ大阪vsファジアーノ岡山】”3バック対策の失敗”という作品が展示された2025年のGAMBA EXPO
偉大なる先人にリスペクトを抱いて臨む一戦
今節の試合前にガンバ大阪の初代監督・釜本邦茂氏の訃報が届いた。
Jリーグ創設にあたりヤンマーが参入に難色を示し、
関西からJリーグに参入するチームが無い状況になったことを受け、
「このままでは関西のサッカーがダメになる」と危機感を募らせた釜本さんが、
松下電器の上層部に掛け合い、自身が監督を務めることを条件に、
松下電器にJリーグ参入を決断させたのが90年代初頭の話。
ガンバの監督としての戦績はお世辞にも成功とは言えなかったけど、
この釜本さんの行動が無かったら、
今のガンバのオリジナル10としての立場が無かったと思うと、
氏が生前にガンバに残したものはとても大きかったと言える。
今のガンバに釜本監督時代を知る人は、選手はもちろん監督・スタッフにもいないけど、
選手として釜本監督の下でプレーした木山隆之監督率いるファジアーノ岡山が、
今節の対戦相手という巡り合わせに何か運命的なものを感じつつ、
選手としても超一流だった故人の功績を偲んでこの試合に臨みたいところだ。
3バック対策って何をやったんですか?
GAMBA EXPO用のユニフォームを身に纏ってピッチに立った、
ガンバ大阪のスタメン11人は以下の通り。

この試合に備えてスタッド・ランス戦の出場を30分に限定させたはずのネタ・ラヴィが、
どういうわけかベンチにも不在で、ボランチの組み合わせは鈴木と満田。
また、スタッド・ランス戦で戦線復帰した奥抜と食野がベンチに戻ってきたね。
先週のスタッド・ランスとの親善試合が低調な試合だったので、
岡山戦は大丈夫なんだろうか心配していたのだけど、
嫌な予感ほどよく当たるというもので、低調な立ち上がりのガンバ。
岡山はポゼッションに固執しないのでボールは持てるのだけど、
ボランチの満田と鈴木に厳しいマークがついていることで、
岡山の守備ブロックの外でしかパスを回せず、
苦し紛れにロングボールを蹴らされてロストを繰り返す。
すると、宮本のサイドチェンジが柳に通ると、
黒川がつり出されて空いた中谷との間のスペースを藤田に攻略にされてしまい、
倉田の戻りも虚しく、左足でゴールネットを揺らされてしまった。
(シュートは岩渕に当たっていたとして記録は岩渕のゴール)
4バックのチームが3バックのチームにやられる時の典型的失点パターンだったけど、
この3週間、3バック対策を入念にやってきたという話は何だったんでしょうか?
反撃に出たいガンバだけど、相変わらずボールは持たせてもらえるものの、
寄せの早い岡山の前にハーフウェイラインを越えることすらままならず。
すると今度は、宮本のパスを受けた江坂が創造性溢れるフリックで岩渕にパスを通すと、
岩渕の振り向き様のシュートが中谷に当たって、そのままゴールの中へ吸い込まれてしまった。
結局、前半のガンバのチャンスらしいチャンスと言えば、
前半の終盤に佐藤にブロックされた半田のシュートぐらいで、
堅守の岡山の前に致命的とも言える2点ビハインドを背負ってハーフタイムを迎えることに。
良いところなくパナスタのピッチに跪かされたホームチーム
2点を追うガンバは、倉田に代えて山下を投入して右サイドに入れ、
ウェルトンを左に回したものの、試合の流れは変えられず。
これを受け、ポヤトスは鈴木に代えてジェバリを投入してヒュメットと2トップにし、
中盤は宇佐美のトップ下で満田のアンカーという超攻撃的布陣にシフト。
ここまでしてようやく攻勢に出れるようになったガンバは、
ボールを収められるジェバリを起点にして岡山のゴールに迫るものの、
岡山守備陣の体を張った守りを前に、なかなか良い形でシュートを打たせてもらえない。
後半の終盤になって、ようやくヒュメットが枠内を強襲するシュートを放つも、
これは名手・ブローダーセンに難無くセーブされてしまい、ゴールならず。
このまま無得点で終わるようなものなら、
満員の観客の前であまりにも不甲斐ないなと思っていたのだけど、
そんな思いも実らず、CKから途中出場の木村にゴールを許してしまうという有様。
岡山はこの日最初のCKのチャンスで得点した一方で、
ガンバは8本あったCKが1本もチャンスに繋がらなかったのだけど、
普段セットプレーの練習って何をやってるんだろうか?
後半アディショナルタイムになって、奥抜が開幕戦以来の出場を果たすも、
メンバー表の名前が書き変わっただけでピッチの上では何も変化は起きず、
そのままタイムアップ。
今季の岡山との対戦はシーズンダブルというだけでなく、
合計スコアも0得点5失点と惨憺たる結果に終わってしまったね。
来週こそ3バック対策の成果が見られる・・・はず
リーグ戦の連勝が止まったガンバの次節のカードは、サンフレッチェ広島とのアウェイゲーム。
昨季開場したピースウイングではまだ負けたことがないガンバだけど、
今節の酷い試合を見た後だと前向きな気持ちになれないのが正直なところ。
ただ、次節は安部が2試合の出場停止から戻ってくるし、
鈴木もDOGSOで一発退場した5月のホームゲームでの借りを返さなくてはいけない。
広島戦の前日にはACL2の日程も発表になるし、
シーズン終盤の戦いに希望が持てる試合にしたいところだ。
ガンバ大阪0ー3ファジアーノ岡山
’10 岩渕弘人
’36 岩渕弘人
’89 木村太哉












