【全国高校サッカー選手権大会 準々決勝 神村学園vs日大藤沢】ナカムラの庭で暴れたカミムラ

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12月28日に開幕した高校サッカー選手権は、いよいよベスト8。

プレミア勢同士の対戦を見るべく浦和駒場へ・・・と思っていたのだけど、
まさかのチケット売り切れで、予定を変更して等々力へ。

年末年始に高校サッカーを見に行くようになって15年ぐらい経つけど、
チケット売り切れで見たい試合が見れなかったというのは今回が初めて。

昨年までは、トーナメントの勝ち上がりを見ながら、
好カードが組まれている会場のチケットを買っていたけど、
近年、SNSで選手権の情報が取り上げられることが増えたせいか、
チケットが前売り段階で完売する試合が増えたように思う。

来年度からはあらかじめトーナメントの勝ち上がりを予想して、
チケット発売日に全試合のチケットを抑える買い方に変えた方が良さそうね。

前半で試合を決めさせなかった日藤の守護神

そんな等々力の第2試合で行われたのは、
今季の夏のインターハイ優勝校・神村学園と、地元・神奈川県代表の日大藤沢の一戦。

日大藤沢には川崎フロンターレのレジェンド・中村憲剛の息子である龍剛が所属しており、
父と同じ背番号14を背負い、川崎のホームである等々力のピッチでプレーするという、
エモーショナルな話題を提供していて、今大会の注目校になっている。

そんな注目の日大藤沢の背番号14中村は、
この試合でも父と同じボランチのポジションでスタメン出場したけど、
試合が始まってから際立つのは神村学園の強さばかり。

伝統の4-3-3の布陣から繰り出される強力なサイドアタックと、
小兵ながらテクニカルな中盤3枚によるパスワークにより、
日大藤沢になかなかボールを触らせない。

プレミアWEST所属の神村学園と、
神奈川県リーグ1部所属の日大藤沢とではそもそも個の力が違いすぎるので、
日大藤沢は守勢の展開が続く中でも粘り強く守っていたと思うけど、
11番徳村とのコンビネーションで9番倉中に中央を破られてしまい、前半29分に先制点を献上。

ただ、前半で試合を決められてもおかしくないほど決定機を作られながら、
失点を上述の1つだけで食い止めたのは、日大藤沢のGK橋本の活躍があったからこそ。

試合の序盤のセットプレーからのヘディングシュートの場面と、
前半終盤の13番日髙と15番岡本のシュートを阻んだ場面は、
見事としか言いようがないセービングだった。

倉中ハンパないって!

ハーフタイムで11番北野に代えて18番富田を投入し、
右サイドハーフを代えてきた日大藤沢の佐藤監督だったけど、
試合は引き続き神村学園のペースで進み、
後半13分に再び倉中にゴールネットを揺らされてしまう。

これは勝負あったかな・・・と思っていたら、
中村の横パスを起点に6番杉崎、9番有川と繋ぐと、
有川のポストプレーから最後は5番小林が左足でゴールネットを揺らし、
なんと後半17分に日大藤沢が1点を返す。

自分はガンバ大阪のサポーターなので、そこまで中村憲剛に思い入れがあるわけではないけど、
ゴールが決まった後、「まだまだ行けるぞ」とばかりに手を叩いて味方を鼓舞し、
応援スタンドを煽る背番号14の後ろ姿は、川崎のバンディエラの往年の姿が重なって見えたね。

ただ、日大藤沢が1点を返したことで、イケイケムードになったのか、
ここから俄かにカウンターの応酬のようなオープンな試合展開に。

ピッチのあちこちに出来たスペースを神村学園の選手たちが見逃すはずもなく、
パスカットした5番中野がそのままドリブルで前進してスルーパスを送ると、
倉中が落ち着いてゴールネットを揺らし、神村学園のリードは再び2点に。

さらにその2分後にはCKから倉中がヘディングシュートを沈め、
3点リードとしたところで試合の大勢は決してしまった。

この日4得点と大爆発した倉中は、
なんと恥骨を骨折していて痛み止めを飲みながらプレーしているのだとか。

この手の「痛いけど頑張りました」系の話を美談にするのは好きじゃないんだけど、
ケガしているとは思えないスケールの大きいプレーは将来性を感じさせるものだったね。

結局、試合はこのままスコアは動かず、神村学園がベスト4に進出。

今大会を沸かせた中村龍剛の選手権はベスト8で幕を閉じることになったけど、
彼はまだ2年生なので来年度もこの舞台に戻ってくることが出来る。

その時は日大藤沢の1年にいる家長昭博の息子も一緒にとなるとなおさら熱い展開だね。

4校だけが手にすることの出来る国立への戻りの切符

等々力会場での第1試合で興國に勝利した鹿島学園に加え、
浦和駒場では尚志と流経大柏が勝ち名乗りをあげ、今大会のベスト4が出揃った。

いよいよ佳境を迎える選手権だけど、ここで小休止。

1回戦から中1日の連戦が続いて選手も疲弊しているはずなので、
準決勝までの中5日でコンディションを整えて、
また次の土曜日からはハイレベルな戦いを見せて欲しいね。

神村学園41日大藤沢
’29 倉中悠駕
’53 倉中悠駕
’57 小林昴瑠
’63 倉中悠駕
’65 倉中悠駕