【EAFF E-1 サッカー選手権 日本vs韓国】見せた国内組の意地

2023年1月1日

B代表でも日の丸を身につけていることに変わりはない

日曜日の夜にU-23の中国相手にスコアレスドローという失態を演じ、
最終戦の対戦相手である韓国のメディアからも嘲笑されてしまった我らが日本代表。

まあ、我々日本人の目から見ても失笑モノの試合だったので、
そういう取り上げられ方をされても仕方ない。

ただ、言われっぱなしなのは癪なので、
選手たちに少しでも悔しいという気持ちがあるのなら、
水曜日の夜の豊田スタジアムで韓国を降し、
E-1選手権のタイトルを勝ち取ることで晴らして欲しい。

この試合は日曜日の試合の続きか?

韓国との最終戦に臨むにあたり森保監督が選んだスタメンは以下の11人。

香港戦のスタメンからGKが鈴木彩艶から谷に代わるだけかなと思っていたら、
右SBの小池、左SBの佐々木は中国戦に引き続きスタメンで起用してきた。

右SBに関しては山根がコロナ陽性だという話なので致し方無しだけど、
森保監督が本職CBの佐々木を左SB起用することにそこまで固執する理由って何なのだろうか。

試合は、いきなり町野がチョ・ヒョヌが守るゴールを脅かすシュートを放つと、
その後も日本が主導権を握って試合を進めていたのだけど、ガンバサポの僕としては、
クォン・ギョンウォンがアンカーのポジションで試合に出ているのが気になって仕方なかった。

攻撃の時はアンカーの位置にいて、守備の時は最終ラインに下がっていたから、
アンカーと言うより昔シジクレイがやってたフォアリベロみたいなイメージだと思ったけど、
お世辞にも機能していたとは言い難かったので、ボランチの駒が少ないガンバだけど、
片野坂監督が変な気を起こさないことを祈りたいね。

日本はその後も相馬がポスト直撃のシュートを放って、跳ね返りを町野が狙った場面や、
CKの流れから水沼がゴールを狙う場面があったものの、いずれも得点には結びつかず。

ただ、シュートを外す場面よりも、
ラストパスやビルドアップの場面でパスがズレてチャンスを潰す場面が目立ち、
急造チームということを差し引いても物足りないパフォーマンスだなと思ったね。

対する韓国は、引き分けでもE-1選手権優勝ということもあってか、
無理して攻めてくることはなかったけど、それでもシュートまで持ち込む場面はほとんど無く、
ソン・フンミンやファン・ウィジョといった、
オフェンスを担っている海外組不在の影響が垣間見えたね。

唐突に開演したゴールショー

お互いに選手交代無く迎えた後半。

この試合の実況を担当したフジTVの中村アナが、”球際”という言葉を使わずに、
”接点”というラグビー用語を使っているのにはどういう意味があるんだろう?なんて、
どうでもいいことを考えていたら、
藤田の浮き玉のパスをファーサイドで相馬が頭で合わせて日本が先制。

前半あれだけパスがズレていたのが嘘のようなドンピシャのパスだったね。

1点ビハインドになって攻めるしかなくなった韓国は、
これまで以上に前線からの圧力を強めてくるだろうなと思っていたのだけど、
そんな状況で次にスコアを動かしたのも日本。

相馬のCKを佐々木が頭で合わせてリードを2点に広げることに成功。

前半から不用意なミスで相手にボールを奪われたり、余計なファウルでFKを与えたりと、
批判の燃料を投下していた佐々木だけど、
そんな雑音を振り払うかのような見事なヘディングシュートだったね。

まあ、佐々木のマークを外したのがクォン・ギョンウォンだったのには、
ガンバサポとしては苦笑いだったけども。

その後も、日本の勢いは止まらず、
西村と小池のマリノスコンビの美しい連携で右サイドを崩すと、
中央に走り込んだ町野が決めて3点リードとなったところで勝負あり。

一方、韓国のチャンスらしいチャンスは、
ソン・ミンギュの近距離からのシュートを谷がスーパーセーブで凌いだ場面ぐらい。

途中出場の宮市が負傷して日本が一時的に10人になって、
チーム全体がどことなくフワフワしていた時間帯だったけど、谷は良く集中していたね。

それにしても、韓国の選手って、
日本が相手だと目の色を変えて試合に臨んでくるイメージがあるのに、
この試合の韓国は、負けているのに横パスやバックパスを繰り返すなど、
勝つ気があるのかと思うようなプレーをしていたね。

昨年の3月に日産スタジアムで対戦した時もそんな感じだったし、
今の韓国の選手にはあんまり日韓戦に特別な思いは無いのだろうか。

まあ、あんまり好んで試合をしたい相手でもないので、
そっちの方が都合が良かったりもするけど。

そしてそれぞれの帰路に着く

E-1選手権を開催する意義について疑問を感じているという考えには変わりはないけど、
やっぱりどんな大会でも勝つのは嬉しいもの。

まあ、今週の土曜日に鹿島との天王山を控えているにも関わらず、
大勢の主力選手を酷使されてしまったマリノスのサポーターの胸中は複雑かもしれないけどね。

クォン・ギョンウォンは慣れないポジションでプレーして疲れていると思うけど、
今週末から再開されるリーグ戦でJ1残留を勝ち取るためにはあなたの力は必要なので、
気をつけて大阪に帰って来て下さい。

日本30韓国
’49 相馬勇紀
’63 佐々木翔
’72 町野修斗