【明治安田J1リーグ14節 東京ヴェルディvsガンバ大阪】リーグ最少失点という嬉しくもむずがゆい響き

緑の飛田給の魔力はいかほど?

大阪ダービーに続き豊田での名古屋戦もウノゼロで制した我らがガンバ大阪は、
中3日で東京ヴェルディとのアウェイゲームに臨んだ。

同じ昇格組の町田が首位争いを繰り広げているので影に隠れがちではあるけど、
ヴェルディもここまで10試合負けなしと堂々たる戦いを見せているので、
この試合が簡単な試合にはならないということは容易に想像できる。

ガンバからヴェルディにレンタル中の山見がこの試合に出場できないのは朗報だけど、
3点ビハインドを追いついた先日の鹿島戦を、
この試合の山見と同じ理由で欠場した染野は休養十分なので、
ヴェルディを16年ぶりのJ1の舞台に導いたNo9に警戒して試合を進めたいところだ。

名古屋戦に引き続き塩分濃度高めの前半

11年ぶりとなるヴェルディとの一戦に臨むガンバのスタメンは以下の11人。

過密日程なので何人かメンバーを入れ替えてくるかなと思っていたけど、
前節の名古屋戦からの変更は、ダワンと倉田が外れてネタ・ラヴィと食野が入ったのみ。

ヴェルディに所属している弟の壮磨がベンチにも入っていなかったので、
食野兄弟の対決とはいかなかったけど、今季苦しい立場に置かれている食野としては、
この試合で結果を残してポヤトスにアピールしたいところだろう。

先に先制点が欲しいのは日程面で不利なヴェルディなので、
ヴェルディがインテンシティ高めで試合に入ってくるのは予想通り。

その中でも前半の序盤は坂本のドリブルやパスからチャンスになりそうな場面は作れていたので、
これを続けていければ得点は奪えるかなと思っていたのだけど、
ガンバの2CB+ダブルボランチにマンツーマンでプレスをかけるヴェルディの守備の前に、
得点を奪うどころか自陣から出るのすらやっとの試合展開になっていく。

鈴木徳真がなんとか中盤で時間を作ろうとはしていたのだけど、
ギリギリまで相手を引きつけてからパスを出すものだから、
アフターでファウルを受ける場面が多く、
ただでさえも替えが効かない選手なのにケガしたらどうするんだとヒヤヒヤしたわ。

守備面でも、ヴェルディのCKでなぜかファーサイドの選手をフリーにしてしまい、
ゴール前の混戦から押し込まれそうになるという場面が2回続けてあるなど、
攻守両面でピリッとせず。

また、福岡がヴェルディの重量級FWの木村を相手にフィジカル勝負で後手を踏む場面が目立ち、
三浦の強度が恋しく思えたりしたわ。

結局、前半のガンバは、宇佐美のFKのシュート1本に抑えられてしまうなど、
攻撃の糸口を見出せず、ハーフタイムでの修正は必須のように思われたね。

試合終盤のヴェルディ劇場開演せず

前半と同じメンバーを後半のピッチに送り出したポヤトスだけど、
前半に比べてロングボールを使用する攻撃が増え、
ヴェルディの陣内に進入する回数が増えるも、決定機を生み出すまでには至らず。

これを受けてポヤトスは、ネタ・ラヴィがイエローカードを貰ったタイミングで、
ネタ・ラヴィと食野に代えてダワンと倉田を投入。

結局この試合の食野は、前半にヴェルディのGKのマテウスが、
ペナルティエリアの外でボールを触ったかのように見えた場面で、
主審にアピールすることでしか目立つことが出来なかったね。

そんな流れを掴めないガンバを尻目にヴェルディの城福監督は、
今やJ1を代表するセットプレーのキッカーとなった山田楓喜を下げて、
チアゴ・アウベスを投入するという交代を行うも、
そのチアゴ・アウベスが投入早々に鼠蹊部を痛めて袴田と交代になってしまう。

「あらあら大変ね」と思っていたら、今度はガンバも岸本が脚を痛めてしまい、
山下と交代になるアクシデント発生。

ケガ人が続々と戻ってきている中で、岸本が再度離脱となると痛いので、
軽傷であることを祈りたいね。

スクランブルのような形で投入された山下だったけど、
その山下のヴェルディの左SBの裏へ走り込む動きから何度かガンバが攻撃の糸口を掴むと、
後半41分、山下のグラウンダーのクロスを見木がクリアし切れずにファーに流れたところに、
倉田が走り込んでシュートを放つ。

ガンバにとってこの日唯一にして最大のチャンスだったけど、
この倉田のシュートは林尚輝のブロックに遭い、ゴールとはならなかった。

まあ、3試合ぶりに無得点だったのは残念だけど、
試合終盤の得点が多いヴェルディを相手に、
無失点で試合を終えることが出来たのは評価して良いと思う。

これで3試合連続でのクリーンシートとなったので、
この記録をどれだけ伸ばせるかというのも期待したいところやね。

Seven Nation Armyは聴こえない

次節は中3日で川崎とのホームゲーム。

今節は鳥栖を相手に5失点を喫して大敗している川崎だけど、
前節までは5試合負けなしと復調傾向にあるので、
本音を言えば絶不調に陥っていたシーズン序盤に対戦したかったところ。

何やら昨季終了後にガンバから川崎に移籍した選手がいたような気がするんだけど、
ここ最近の川崎のベンチに見覚えのある名前が無いので気のせいだったのかもしれない。

今のガンバには鈴木徳真というレジスタがいるので、
次の日曜日にはこの背番号16がガンバを勝利に導いてくれることを期待しましょう。

東京ヴェルディ00ガンバ大阪