【明治安田J1リーグ24節 ガンバ大阪vs川崎フロンターレ】今季初の逆転勝利をもたらしたのは真夏のパナスタに舞い降りたバットマン

リーグ戦が続く限りファイティングポーズを

国立へ昨年の忘れ物を取りに行くはずが、
J2で下位に沈む山形に屈し、道半ばの3回戦で夢が潰えたガンバ大阪は、
中3日で川崎フロンターレとのホームゲームに臨んだ。

120分+PKを戦っての敗戦ということで心身両面でコンディションが心配だけど、
どういう偶然か、川崎も4日前に天皇杯を戦って相模原にPKの末敗れているので、
今回の対戦は、まさに同じ傷を負った者同士の傷の舐め合いになる。

良い試合が続かない今季のガンバだけど、川崎と好相性のホームで勝ち点3を積み上げ、
今度こそ上昇気流に乗りたいところだ。

我らがNo10が引き戻した試合の流れ

天皇杯で一発退場になった安部がリーグ戦で2試合出場停止になったことを受け、
ポヤトスが選んだスタメン11人は以下の通り。

満田のボランチ起用もあるかな?と思っていたけど、
ダブルボランチは天皇杯に引き続きネタ・ラヴィと鈴木徳真のコンビ。

前線は天皇杯から総取っ替えで、1トップにヒュメットを置き、
2列目は右からウェルトン、宇佐美、倉田という並びになったね。

この布陣を敵将の長谷部監督は予想出来ていなかったのか、
序盤の川崎は明らかに左サイドの守備がハマっておらず、
右ワイドに開くウェルトンと、インナーラップする半田を誰も捕まえられていなかった。

この時間帯に先制しておきたいところだったけど、ラヴィのトラップが長くなったところを、
川崎の選手として初めてパナスタに帰還した山本に奪われてカウンターを食らうと、
伊藤のパスから小林悠に決められ、前半8分に先制点を献上。

本来なら中谷がサイドに吊り出されて空いた中のスペースを、
黒川が絞って埋めるべき場面だったんだろうけど、
そこを怠ってしまうあたりがいくら攻撃面でストロングを見せても
日本代表に招集されない原因なのかな?と思ってしまったね。

その後は、前半のうちに同点に追いつきたいガンバは、
ボールを保持して終始川崎陣内で試合を進めるのに対し、
川崎は自陣にガンバを引き込んでミス待ちカウンターという構図。

かつての川崎であれば、前半の早い時間に先制しても、
自分たちからアクションを起こして2点目、3点目と狙いに来ていただろうけど、
このような受動的な戦い方を選択したことに時の流れを感じずにはいられなかったね。
(まあ、川崎の人たちにとってみれば余計なお世話だろうけど)

ただ、そんな川崎を攻略できずに時間が刻一刻と過ぎ、
「これは1点ビハインドでハーフタイム突入かな〜」なんて思っていたら、
前半アディショナルタイムに倉田が決めてスコアを振り出しに戻す。

佐々木のクリアミスが倉田への絶好の落としになった形だったけど、
前半の最終盤の苦しい時間帯にあそこへ走り込んでいるのが、
ハードワークを厭わないガンバの背番号10らしいなと思ったね。

先制されないことが一番だけど逆転できることも大事

前半と同じ11人を後半のピッチに送り出したポヤトスに対し、
長谷部監督はこの試合の先制ゴールを挙げた小林を下げ、エリソンを投入してきた。

小林は、タッチラインを割ろうとしたボールを残そうとした際に、
腰か脇腹あたりを痛めていたので、
前半の途中からはあまりガンバの守備陣の脅威になっていなかったのだけど、
後半からエリソンに代わったことで川崎の攻撃に推進力が出てきた。

しかしながら、次にゴールネットを揺らしたのもガンバ。

鈴木徳真のスルーパスに右サイドを抜け出したウェルトンが中に折り返すと、
ニアに走り込んだ宇佐美のスルーを受けたヒュメットが、
トラップを浮かせながらも強烈なシュートを突き刺し、後半12分にガンバが逆転に成功。

宇佐美の技術を以ってすれば、スルーしないで自分で決めることもできたと思うけど、
リーグ戦で2ヶ月半ゴールから遠ざかっているヒュメットを気遣って、
スルーを選択したのであればさすがキャプテンといったところやね。

逆転に成功したガンバだけど、5月に等々力で対戦した時も、
この日と同じスコアの動きで、最後は伊藤に同点ゴールを許して勝ち点3を逃しているので、
同じ轍を踏まないように追加点を奪いたいところ。

ただ、そんな思いとは裏腹に、宮城や家長を投入して火力を上げてくる川崎に対し、
徐々に守勢を強いられる時間が長くなっていくも、
エリソンや宮城のシュートを一森がパラドンで凌ぐ。

そんな一森の奮闘にゴールポストも味方してくれたようで、
家長のヘディングシュートを弾き出すなど、失点を許さない。

あとは、こういう1点を守り切りたい展開の時に時間を使うのが上手いアラーノやジェバリが、
エゴを出さずに自分のタスクを完遂し、逃げ切りに成功。

また、遅ればせながら今季初の逆転勝利ということで、
先制点を取れないと勝てないというジンクスが払拭できたことも良かったと思う。

3週間のブレイクでも休んでばかりはいられない

天皇杯早期敗退というショッキングな出来事はあったけど、
リーグ戦では直近5試合で3勝1分1敗と徐々に調子が上がってきた。

次節のホーム岡山戦まで3週間空くので、
この間に試合勘が鈍らないように良い準備をして過ごして欲しい。

また、移籍期間がオープンして積極的に補強に動いているチームもあるので、
ガンバもACL2を見据えて戦力の充実を図ってほしいと思います。

ガンバ大阪21川崎フロンターレ
’9 小林悠
’45+3 倉田秋
’57 デニス・ヒュメット