【明治安田J1リーグ28節 湘南ベルマーレvsガンバ大阪】勝てばいいんや!勝てば!

山口監督が講じる策は出させない

先週、ホームで何度目かの背水の陣を制したダニエル・ポヤトス率いるガンバ大阪は、
戦いの舞台を平塚に移し、湘南ベルマーレとのアウェイゲームに臨んだ。

ここまで11戦未勝利と長いトンネルに入っている湘南だけど、
この手の相手に気前良く勝利をプレゼントしてしまうのが、抜け切らないガンバの悪癖。

前節のガンバは、横浜FC相手に今季2度目の逆転勝利を収めたとはいえ、
前半の戦いぶりは決して褒められたものではなかったので、
この試合では、相手のペースに付き合わず、早い時間に先制点を奪って、
先行逃げ切りの得意パターンに持ち込みたいところだ。

何度目かの策に溺れたポヤトス

8月最終日の日曜日の夜に、ポヤトスが平塚のピッチに送り出した11人は以下の通り。

3バックの湘南対策で、初瀬を3バックの左に入れ、
黒川を左WBで起用するという奇策に出たポヤトス。

また、広島戦で大迫に危険なプレーをしたとして、
2試合の出場停止を受けていた安部がスタメンに戻ってきたね。

試合は序盤から、半田が強烈なシュートを放ったり、
アラーノのスルーパスにヒュメットが抜け出す場面もあり、
良い入り方が出来たように見えたのだけど、
小野瀬のロングパス一本に抜け出した二田にドライブシュートを叩き込まれ、
前半13分に先制点を献上。

二田のシュートはゴラッソだったので致し方無しなところはあるけど、
そもそもこのメンバーで3バックをやるなら、初瀬を急造CBで起用するよりも、
山形時代に3バックの経験がある半田を最終ラインに入れて、
初瀬を右WBで起用した方が機能するように思うんだけど・・・

まあ、先に失点するのはもはや義務のようなところがあるので、
切り替えてまずは同点に追いつきたいところだけど、
今度は、二田のシュートがポストに当たって跳ね返ったところを平岡に押し込まれ、
前半37分に追加点も献上。

いくら前節3点取っているとは言え、前半で2点ビハインドはキツイなと思っていたら、
その2分後に、美藤の強引なドリブル突破が舘のファウルを誘い、FKを得ると、
初瀬のFKから福岡がヘディングシュートを決めて、1点を返す。
(セレブレーションが控え目だったのは、古巣の湘南が相手だったからなのかな?)

さらに前半もアディショナルタイムに差し掛かろうかという時間帯に、
舘のトラップミスをかっさらった満田が独走してポープとの1対1を迎えたところで、
舘が満田を後方からラグビータックルで倒してしまい、舘はDOGSOで一発退場に。

あそこで満田がゴールを決めていてもまだ同点だったから、
無理して止めに行かずにポープに任せても良かったと思うんだけど、
舘としては自分のミスで招いたピンチだったからなんとかしたかったのかね。

思わぬ形で数的優位を得たガンバは、
前半のうちに同点に追いついてハーフタイムに入りたいところだったけど、
追加点が1人少ないはずの湘南に入ってしまうなんて、どんなコメディ集団なんだろうか。

まあ、1点目の二田のゴールに続き、3点目の小田のゴールもスーパーだったけど、
「お前たちスイッチ入ってるかい?」って歌いたくなるのも、
至極当然な前半の試合運びだったと思う。

結果オーライの極み

2点を追うガンバは、後半頭から黒川に代えて宇佐美を投入。

すると、初瀬のCKを半田がニアでフリックしたボールは逆サイドに流れるも、
これを拾ったアラーノのパスを起点にゴール前で発生した混戦で、
美藤がJ1初ゴールとなるヘディングシュートを決めて1点を返す。

さらにその4分後には、初瀬のクロスから中谷が決めて、
後半開始から10分もしないうちにスコアを振り出しに戻してしまった。

これは、後半から出てきた宇佐美が特別良かったわけでも、
前半だけで代えられた黒川が悪かったわけでもなく、
湘南対策の3バックを前半で諦め、後半からいつもの4-2-3-1の布陣に戻したことで、
質的優位と数的優位の両方を生かせるようになったからかなと思う。

言い方を変えれば、この1週間でポヤトスが準備してきたものは失敗だったっていうこと。

ここ最近の黒川の扱いが酷いのも含め、
ポヤトスのマネジメントが上手くいっているのか色々と勘繰ってしまうね。

後半の早い時間帯に同点に追いつくことが出来たガンバだったけど、
その後も、宇佐美や中谷、ジェバリに決定機が訪れるも、
これを決めきれず勝ち越すまでには至らない。

じっとしているだけでも汗が吹き出すような高温多湿のコンディションの中だけど、
なんとか次の1点を奪って欲しいと思ってたところでゴールネットを揺らしたのは、
背番号47、ファン・アラーノ。

アラーノのパスを受けたジェバリが湘南の選手7人を引きつけ、踵でリターンのパスを送ると、
前に出てきたポープの上を射抜くループシュートでゴールネットを揺らし、
後半43分にこの試合初めてガンバがリードを奪う。

さらに、10分という長い時間が取られた後半のアディショナルタイムには、
前に出てきた湘南の攻撃を防いでロングカウンターを発動すると、
ポープのミスにより入れ替わった山下が無人のゴールに流し込み、
2点リードとしたところで勝負あり。

・・・と、言いたいところだったけど、その3分後に湘南のCKから大岩に決められてしまい、
再びガンバのリードは1点に。

大岩に対しガンバの選手は3人ついているのに、簡単にジャンプされてしまっているし、
シュートのコース自体も甘かったのに一森が触れもしなかったあたりに、
今季のガンバの詰めの甘さが現れているようにも感じたね。

その後、再び無人のゴールに決めるだけのチャンスが山下に訪れたけど、
これを決めることが出来ず、ガンバサポ全員がズッコけたところで試合終了。

どこか西野監督時代のガンバを思い出すような激しい打ち合いで、
どちらのサポーターでもない人がこの試合を見れば楽しめたかなと思うけど、
夏場に1人少ない相手にこのような試合をしていては、
来月から始まるACL2に向けて先が思いやられるね。

2ヶ月ぶりの4バックのチームとの対戦

消化試合が1試合多いながらも、暫定でトップハーフに返り咲いたガンバは、
次節、ホームで浦和レッズと対戦。

柏相手に衝撃的な逆転負けを喫し、天皇杯もFC東京相手に敗退した浦和だけど、
今節はお得意様の新潟に勝利しているので調子が悪いわけではなさそうだし、
何よりパナスタでの”アイツら”は埼スタよりも気合いが入っているフシがあるので、
厳しい戦いを覚悟しないといけないだろう。

一方のガンバは、横浜FCと湘南相手に連勝したとは言え、
決して調子が良いとは言えないので、ハンデとして、出場停止のサヴィオに代わって、
原口やサンタナの起用をスコルジャに推奨したい。

まあ、なんにせよここで勝てれば、ACL2のイースタン戦に向けて弾みがつくだろうし、
2週間のインターナショナルブレイクで良い準備をして欲しいね。
(ポヤトスはあまり手の込んだ浦和対策は講じないように・・・)

湘南ベルマーレ45ガンバ大阪
’13 二田理央
’37 平岡太陽
’40 福岡将太
’45+4 小田裕太郎
’49 美藤倫
’53 中谷進之介
’88 ファン・アラーノ
’90+7 山下諒也
’90+10 大岩一貴