【明治安田J1リーグ29節 ガンバ大阪vs浦和レッズ】汚名返上の一撃がもたらした宿敵相手のシーズンダブル

ACL2に向けて弾みをつけるにはこれ以上ない相手

激しい打ち合いを制した平塚での夜から2週間、
ガンバ大阪はホームに宿敵・浦和レッズを迎えた。

天皇杯、ルヴァンカップと立て続けに敗退している浦和だけど、
ここに来て絶好調の中島翔哉と、夏の移籍市場で獲得したテリンに加え、
旧友の鈴木徳真との対戦に合わせたかのように
負傷離脱していた渡邊凌磨が復帰するという話もあり、
累積警告で出場停止のサヴィオの穴を感じさせないスカッドで吹田に乗り込んで来るだろう。

一方のガンバは、初瀬とアラーノが好調というポジティブ要素はあるものの、
噂になっていたブラジル人MFは結局来なさそうだし、
ポヤトスは2週間の中断期間で実験要素強めの浦和対策とか練ってそうだしで、
あまり期待は出来なさそう。

とは言え、これ以上浦和に吹田で好き勝手にされるのは癪に障るので、
2016年以来のパナスタでの浦和戦勝利でシーズンダブルを飾り、
ACL2の初戦・東方戦に向けて弾みをつけましょう。

中断明けなのにまさかの好スタート

9月の3連休初日のパナスタのピッチに、ポヤトスが送り出した青黒のスタメンは以下の11人。

ウイングは右に山下、左にウェルトンの組み合わせで、
なんと絶好調のアラーノはベンチスタート。

”守るも攻めるも頼れる漢”の鈴木徳真がいて、美藤も先日の湘南戦でゴールも決めたのに、
それでも満田のボランチ起用を継続するあたり、
ポヤトスはなんとしても宇佐美と満田を共存させたいようだね。

「中断期間中に3バック対策に取り組んだ」とか言っておきながら、
さっぱりその成果が見られなかった8月の前科があったので、
正直、半信半疑で試合を見始めたのだけど、良い意味で期待を裏切られる試合の入り。

初瀬のCKから中谷がヘディングシュートを放てば、
ボザにブロックされたウェルトンのシュートなど、序盤からチャンスを作り出す。

今季は”重戦車”と恐れられた昨季のような突破が影を潜めているウェルトンだけど、
この試合では、細かいパスミスなどはまだ目につくものの、
昨季を彷彿とさせるスピードに乗ったドリブルを見せていたし、
ここにきてようやく調子が上がってきたように見えたね。

ただ、良い時間帯にゴールを決め切れず、
飲水タイムが空けてからは浦和に自陣に進入される回数も増えたけど、
今夏の加入後既に4得点を挙げている小森の左足のシュートも一森が防ぎ、
失点は許さずにハーフタイムへ突入。

押していただけに先制できなかったのはもったいなかったけど、
7月の大阪ダービー以来2ヶ月ぶり(!)に前半無失点だったし、
少々のコンタクトは流す傾向にある主審の判定基準にもフィット出来ていたので、
後半に向けても期待できる前半だったと思う。

カンフーキックじゃなくてそのキックなら何度でも見たい

前半と同じ11人を後半のピッチに送り出したポヤトスに対し、
スコルジャは前半おとなしくしていた小森に代えて松尾を投入。

と、言うことは、後半の浦和は、当然松尾のスピードを生かした戦い方に変わるわけだけど、
早速訪れた松尾のドリブル突破も中谷がシャットアウトすれば、
カウンターで独走されそうなピンチも初瀬のイエローカード覚悟のファウルで凌ぐ。

ただ、その後も関根と中島に立て続けにシュートを打たれる場面もあり、
前半のような攻勢とはいかない後半のガンバ。

この状況を受けて、ポヤトスは山下とウェルトンに代えてアラーノと奥抜を投入。

ベンチスタートになったアラーノだけど、
シャペウを交えた創造性の溢れるドリブルを見せるなど、好調さはこの日も健在。

逆サイドの奥抜も積極的な突破を見せ、流れを引き戻すことに成功したけど、
福岡のシュートのコースを変えようとした中谷がミスショットしてしまい、
この日一番のチャンスを逸してしまう。

その上、半田と初瀬が立て続けにコンタクトプレーで脚を痛めてしまい、
一回試合を切った方が・・・なんて思っていたら、
その流れから安部のスーパーミドルが炸裂して、
後半40分に先制するなんて誰が想像出来るんだろうか。

今夏のガンバ加入以降、立て続けに2度の一発退場を受けて大顰蹙を買った安部は、
これで天皇杯の山形戦の退場分はチャラに出来たと思うけど、
禊を済ますにはもう1点必要なので、早いうちの清算をお待ちしております。

終盤に1点リードを奪ったガンバは、
脚を痛めて動けなくなっていた初瀬に代えて黒川を投入し、逃げ切りモードへシフト。

対する浦和は、交代で入っていた新外国人のテリンにボールを集めてくる・・・わけでもなく、
失点するまでの時間帯と同じ調子で攻めてきた浦和の攻撃を凌ぎ、試合終了の笛。
(まあ、最後、安部がペナルティエリア内で柴戸を倒した場面はヒヤッとしたけど・・・)

これでホームの浦和戦は2016年以来の勝利となり、
今年の5月の埼玉スタジアムでの勝利と併せてシーズンダブルも達成。

以前はあれだけ苦手にしていたスコルジャだけど、もう克服したと言っても大丈夫だろうね。

”ガンバ大阪ここにあり”を見せつけろ

リーグ3連勝を飾ったガンバは、次戦、ホームで東方とのACL2開幕戦に臨む。

油断は禁物だけど、ガンバが所属するグループFでのライバルは、
ラーチャブリーかナムディンになると思われるので、
ここは勝利という結果だけでなく得点も稼いでおきたいところだ。

望んでいた舞台より1つ下のカテゴリの大会ではあるけど、
2021年以来、4年ぶりのアジアの舞台で、
かつてアジアの頂に辿り着いたこともあるクラブの矜持を見せて欲しいね。

ガンバ大阪10浦和レッズ
’85 安部柊斗