【明治安田J1リーグ23節 セレッソ大阪vsガンバ大阪】次の敵地でのダービー勝利は7年後と言わずに来年でも
2月に殴られた分を返す時が来た
前節、亀岡の地で京都サンガ相手にであっけなく敗れ、
FC東京戦の勝利で生まれたモメンタムをあっさりと失ったガンバ大阪は、
敵地・ヨドコウでの大阪ダービーに臨んだ。
リーグ戦4位、天皇杯準優勝という昨季の結果を踏まえ、
今季の更なる飛躍を期していたところでの開幕戦の大阪ダービーの大敗は、
未だに我々青黒のサポーターの脳裏に深く刻まれている。
あれから5ヶ月近く経った今、チーム状態ははっきり言って対照的だけど、
ファン・ウィジョがキム・ジンヒョン相手にPKをど真ん中に蹴り込んだ2018年、
福田や髙江といったU-23を主戦場としていた選手たちが躍動した2019年と、
苦しいチーム状態の中でも、ダービーでは意地を見せてくれた選手たちのことは今も覚えている。
ここで負けたら降格圏もちらつき始めるという状況の中で、
選手たちがリバウンドメンタリティを発揮して、
近年失われている大阪ダービーの勝利の歴史を思い出させるような勝利を期待したいところだ。
いつもなら決まっているはずのシュートが決まらないのがダービー
パパスのチームとの大一番に臨むにあたり、
背水の陣とも言える状況に置かれているポヤトスが選んだ11人は以下の通り。

前節の京都戦から、宇佐美、ウェルトン、鈴木、福岡が外れ、山下、倉田、ラヴィ、三浦が入り、
2列目の並びは右から山下、満田、倉田の並びに。
倉田の起用はセレッソのストロングであるルーカス・フェルナンデス対策だろうけど、
ポヤトスってたまに理論度外視の浪花節な采配を見せることもあるから、
倉田には「この試合がなんたるか」を背中で見せて欲しいという思いもあっての起用だろうね。
2月のダービーの時は、キックオフの笛が鳴ってもどこか選手たちが上の空だったけど、
この試合は、キックオフの笛が鳴るやいなや、
TV画面のこちら側までバチバチという音が聞こえてくるような球際の激しさで、
とりあえず開幕戦の二の舞にはならなさそうと一安心。
そんな激しい攻防の中、まずチャンスを作ったのはガンバで、
満田のCKを三浦が頭で合わせるも、畠中にゴールライン上ギリギリでクリアされてしまうと、
今度は奥田のクロスからチアゴ・アンドラーデがポスト直撃のシュートを放つ。
さらに、ラファエル・ハットンが一森を交わして放ったシュートがポストに阻まれれば、
今度は黒川の突破の流れから満田のシュート性のクロスを、
山下がミスショットしてしまいゴールならずと言った具合で、
どちらに点が入っていてもおかしくない試合展開だった。
前半終了時に、DAZNの解説を担当していた柿谷が言っていた、
「なぜ0-0なのかわからない」と言う言葉が、
この試合の前半を見ていた人たちの気持ちを端的に表現していたと思う。
ただ、そんな息を飲む攻防が繰り広げられる中、
スルスルとドリブルで中盤をすり抜けていくラヴィの姿には、
後半この背番号6がもたらしてくれる歓喜を予感させるものがあったね。
青黒を勝利に導いたラヴィの右足と半田の背中
勝利のためにお互いに得点が欲しい後半は、
ガンバが前半と同じ11人をピッチに送り出したのに対し、
セレッソは高橋に代わって登里が後半頭から出てきた。
(高橋は前半終了間際にジャンプの着地の際に足首を捻っていたからね)
さらに、後半13分にはラファエル・ハットンとの競り合いの際に頭を強打した三浦が、
脳震盪の疑いで福岡と交代になると、
その3分後には、後半開始直後に田中のヒザが臀部に入って痛めていた安部が、
鈴木と交代になるなど、前半から激しい試合をしていたせいか、両チームに負傷交代が相次ぐ。
そんな試合展開でも前に出たいガンバだったけど、
CKから半田のヘディングシュートや、一森のロングフィードに抜け出した満田のシュートなど、
チャンスはあるものの、登里が入ってビルドアップがスムーズになったセレッソに、
押し込まれる時間が長くなっていく。
ちょっとこれはマズイなと思っていた頃にCKを獲得すると、
CK崩れから再び満田がボールを拾ってラヴィにグラウンダーでマイナスのクロスを送ると、
ラヴィの抑えの効いたシュートは半田の背中に当たってゴールに吸い込まれ、
後半25分にガンバが先制に成功。
今季、ガンバはまだCKから1点も取っていないので、CKはあまり期待してないのだけど、
この試合では、ファーを狙ったCKが何度もガンバの選手に合う場面があったので、
今季初のCKからの得点が見られる日も近いかもね。
(もうシーズン半分以上終わってますが・・・)
今季、先制した試合では全勝のガンバは、
守備固めでお馴染みの岸本と中野を投入して逃げ切り態勢に入ったのに対し、
セレッソは、柴山、本間、坂田と攻撃的なカードを次々と投入して攻勢を強めてくる。
それでものらりくらりと時間を使って、
後半アディショナルタイムまで時計の針を進めたガンバだけど、
FKからディオン・クールズにゴールネットを揺らされてしまい、
スコアを振り出しに戻されてしまう・・・も、これはオフサイドの判定で命拾い。
VTRで見てもラインを出ているのかどうかわからないほど微妙だったので、
VARで判定が覆らないかヒヤヒヤしていたのだけど、
ノーゴールの判定のままだったので助かったね。
試合はこのままタイムアップの笛を聞くことになり、
リーグ戦では2018年以来7年ぶりの敵地での勝利。
昨年の5月の大阪ダービーでの勝利の後は、9試合負けなしと波に乗ったので、
今回もこの試合をきっかけにして上昇気流に乗りたいね。
ダービーで生まれた勢いをそのままに
次節はホームで川崎と対戦・・・だけど、E-1選手権がある影響で試合は2週間後。
この間にダービーで生まれたモメンタムを中断期間に失わないためにも、
16日のミッドウィークに行われる天皇杯の山形戦に勝って、
浦和レッズが重役出勤してくる4回戦進出を決めたいところ。
また、山形戦は、半田がガンバ移籍後、初めての凱旋試合になるので、
J1で成長した姿を古巣のサポーターに見せてくれる光景を楽しみにしたいね。
(トルコへの移籍話が出ているけど、多分まだガンバにいてくれると思う・・・)
セレッソ大阪0ー1ガンバ大阪
’70 半田陸
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