【国際親善試合 日本vsガーナ】日本の選手層の厚さを示したアフリカの雄との一戦

アピールはして欲しいけどケガはして欲しくない

先月、味の素スタジアムでブラジル相手に歴史的初勝利を挙げた日本代表は、
豊田スタジアムでガーナとの一戦を迎えた。

アフリカ勢との対戦は一昨年の神戸でのチュニジア戦以来なので、
来年のワールドカップにも出場するガーナを相手に、いいシミュレーションをしたいところだ。

負傷者が続出している守備陣は、板倉が復帰したものの、
守護神の鈴木彩艷が腕の複数箇所の骨折で戦線離脱してしまい、
1人戻って来れば1人いなくなるといった具合で依然苦しい台所事情。

おまけに鎌田もコンディション不良でこの試合を欠場するとのことなので、
この試合に出場した選手には、これ以上ケガ人が増えない程度にアピールして欲しいところだ。

残念そこは佐野海舟

来年の北中米ワールドカップで着用するデザインのユニフォームを身に纏う、
日本代表のスタメン11人は以下の通り。

先月のブラジル戦からの変更は、鎌田と鈴木彩艷が外れ、
田中碧と早川が入ったのみで最低限の入れ替えを行っただけという印象。

試合は、早い時間帯に久保のパスを南野がダイレクトでシュートを放つ場面があり、
まずまずの立ち上がり。

すると、佐野がボール奪取から久保とのパス交換で持ち上がると、
佐野のパスを受けた南野がゴールネットを揺らし、前半16分に先制。

南野の直系の後輩であるセレッソU-18出身の北野が今回A代表に初招集されたけど、
まだまだ自身の地位を譲る気はないというプライドが垣間見えたゴールだったね。

ただ、その後も南野や上田に決定機が訪れたけど、
早い時間帯に先制に成功したことで余裕が生まれたせいか、
ゴール前で手数をかけてシュートを打てない場面が散見されるようになり、
追加点を奪うには至らない。

そんな日本に対し、ガーナも反撃に出たいところだっただろうけど、
ガーナの前にことごとく佐野が立ちはだかり、中盤の壁を突破出来ない。

この日からベンチに遠藤も戻ってきたけど、
佐野がコンスタントにこのパフォーマンスを続けるのであれば、
チームキャプテンのポジションも決して安泰ではないなと思わされたね。

結局、試合は日本の1点リードでハーフタイムへ。

終始、日本が試合の主導権を握っているので、後半に追加点を取りたいところだ。

あれは未来の日本代表

お互いにハーフタイムでの交代は無く迎えた後半。

田中碧がシュートに行こうとしたところ、
ブロックに入ったフランシスが痛めてセイドゥと交代になるというアクシデントはあったものの、
前半から引き続き日本が主導権を握る展開が試合は進んでいく。

すると、右サイドでボールを受けた堂安が、ドリブルでカットインして左足でシュートを放つと、
このシュートがGKアナンのニアを射抜き、後半15分に日本に待望の追加点。

長谷川健太がまだ高校生だった堂安を右WBで起用していた時は、
「もうちょっと前でプレーさせてやれよ」なんて思っていたものだけど、
今、日本代表で右SB顔負けの守備を見せつつ、攻撃でも違いを見せている堂安を見ると、
あの時の経験は無駄じゃなかったんだなと思わされるね。

この日の日本は2点あればセーフティリードも同然で、
得点した堂安は、その8分後にお役御免となり、
代わり地元・豊川市出身の菅原が凱旋出場を果たせば、
後半30分には21歳の北野と20歳の後藤を投入。

西野監督から代表監督の座を引き継いだ頃の森保監督は、
期待の若手を招集しておきながら起用しないことも多かったけど、
最近は割と積極的に起用しているように見えるね。

北野は良い形でボールを受ける場面が少なく、見せ場は無かったけど、
後藤は身体能力の高いガーナのDF陣が相手でもしっかり背負ってクサビを受けれていたし、
もっと長い時間見てみたいと思うプレーをしていたね。
(欲を言えば、反転するなりして自分でシュートを狙いに行っても良かったと思うけど)

最後の交代カードで19歳の佐藤龍之介もピッチに入り、
2030年のワールドカップで戦う未来の日本代表チームが垣間見えたところで試合終了。

正直、あと2、3点取れていた内容だったと思うけど、
ここ最近失点が続いていた中でクリーンシートで試合を終えることも出来たし、
良い試合が出来たと思う。

発表時は不評だった新しいユニフォームのデザインも、
チームの好調も相まって今のところカッコ良く見えるね。

むしろボリビアで良かったのでは?

次戦は戦いの舞台を国立に移し、ボリビアと対戦。

もともとアルゼンチンとマッチメイクしようとしたところ上手くいかなくて、
ボリビアになったという経緯だったはずなので、どうしても格落ち感は否めない。

ただ、日本相手に攻勢に出てくる強豪国よりも、
守備を固めてくる相手を崩すことを苦手としている日本にとって、
粘り強い守備で、ブラジルやアルゼンチンと南米で渡り合ってきたボリビアは、
格好のテストマッチの相手かもしれない。

いずれにせよ、年内最後の日本代表戦になるので、
勝利して気持ち良く2025年を締めくくりたいね。

日本20ガーナ
’16 南野拓実
’60 堂安律