【キリンチャレンジカップ 日本vsコロンビア】すっかり日本代表の鬼門と化した大阪

ヨドコウって誰チョイスよ?

カタールワールドカップ後の初戦となったウルグアイ戦で引き分けに終わった日本代表は、
舞台を東京から大阪に変えてコロンビアと対戦。

南米予選で敗退したため昨年のカタールワールドカップには出場していなかったものの、
それでも南米の強豪であることに変わりはないコロンビアだけど、
そんなVIPをお迎えするのは、まさかのお隣のピンクの本拠地。

大阪の北の方にはもっと立派なスタジアムがあるのに、アウェイ側だけスタンドに屋根が無く、
ピッチとの距離が異常に遠い欠陥スタジアムで試合するなんて、
JFAは一体何を考えているのだろうか?

先日のウルグアイ戦は消化不良で、色々とツッコミたいところもあったけど、
この日のコロンビア戦は、スタジアムにツッコミどころはあっても、
試合内容に関してはツッコミどころの無い好ゲームを期待したいと思う。

ブライトンのエースの一撃が決まるも・・・

カタールワールドカップ後の2試合目に臨む日本代表のスタメン11人は以下の通り。

左サイドバックにバングーナガンデ佳史扶を起用したのは面白いと思ったけど、
GKのシュミット・ダニエルをはじめ、それ以外のメンバーは、
カタールワールドカップ以前からお馴染みの顔ぶれ。

半田や町田、藤井といった新戦力を招集しておきながら、
この時期からスタメンを固定するなんて、相変わらず面白味のない監督だなと思ってしまったね。

先日対戦したウルグアイは、前半は低調なパフォーマンスだったけど、
そんなウルグアイとは対照的にインテンシティ高めで試合に入ってきたコロンビア。

「そうそう、南米勢との対戦はこうでないと!」と思っていたら、
日本のファーストチャンスで守田が右サイドからクロスを上げると、
大外でムニョスに競り勝った三笘がヘディングで叩き込み、なんと前半3分で日本が先制。

先日、イングランドのプレミアリーグのボーンマス戦で、
試合終了間際に決勝点となるヘディングシュートを決めた時には、
「ヘディングは苦手なんだけど・・・」と流暢な英語で語っていた三笘だけど、
空中戦の強さと言い、際どいシュートコースといい、
ヘディングが得意な選手のそれとしか思えないようなゴールだったね。

その後も伊東純也がドリブルで何度もチャンスメイクし、
前半の早い時間帯でコロンビアの左SBのマチャドのイエローカードを誘発するなど、
2点目が入るのも時間の問題のように思われた。

しかしながら、その後に日本に訪れた決定機は、
伊東のマイナスの折り返しを西村が左足でシュートした場面と、
三笘の左サイドからのクロスを伊東がボレーシュートをミスした場面ぐらいで、
ボールを持てている割には決定機が少なかった。

この試合のダブルボランチは鎌田と守田というどちらもボールを動かせるタイプだったのに、
DFラインやGKからなかなか縦パスが入らず、攻撃の推進力が生まれなかったのが気になったね。

すると、オーバーラップしてきたマチャドにCBの板倉がつり出されると、
空いた中央のスペースに走り込んだコロンビアの新鋭・デュランに決められ、
タイスコアとなって試合はハーフタイムへ。

オーバーヘッドの見事さと対照的な日本代表の拙劣さ

後半に勝ち越しゴールを奪いたい日本は、
ハーフタイムで鎌田と町野に代えて遠藤と上田を投入。

ところが、代表デビュー戦ながらここまでまずまずのプレーを見せていたバングーナガンデが、
ムニョスとの競り合いで脚を痛め、瀬古と交代になってしまう。

瀬古はピンクの下部組織出身なので、
代表のユニフォームを着てこのスタジアムでプレーすることに特別な思いはあるだろうけど、
スクランブルに出場が訪れたこともあってか明らかに試合に入っていけていなかった。

すると、デュランとの競り合いで瀬古がボールを奪い切れず、
バイタルエリアにボールが転がると、これをアリアスがシュート。

このシュートはシュミット・ダニエルがセーブするも、
跳ね返りをボレにオーバーヘッドで叩き込まれ、コロンビアに勝ち越しを許してしまった。

オーバーヘッド自体は文句のつけようが無い見事なシュートだったけど、
解説の槙野も言っていたように、瀬古のところで潰しておかなければいけない場面だったね。

1点ビハインドとなったことで、
ようやく安易なバックパスをやめて縦への推進力を上げた日本だけど、
上田のシュートが立て続けにバルガスの好セーブに遭い、ゴールならず。

これを受けて森保監督は、守田に代えて浅野を投入し、
2トップの後ろに菱形の中盤を配するという新たな布陣にチャレンジするも、
肝心の浅野がトラップミスでシュートチャンスを逃せば、
久保のシュートをブロックするなど、大ブレーキ。

カタールワールドカップのドイツ戦では値千金の決勝ゴールを挙げた浅野だけど、
このウルグアイとコロンビアとの2試合での浅野のプレーは、
古橋を招集外にする説得力に欠けるものだったね。

結局、前半早々の三笘のヘディングシュート以降、
日本がコロンビアのゴールネットを揺らすことは出来ず、逆転負け。

新戦力の多いDFラインの連携の拙さは理解出来るけど、
長年一緒にプレーしているはずの攻撃陣の噛み合わなさが気になる試合だったね。

ほろ苦さとともに2度目の航海に出た森保号

森保体制2期目となった日本代表は、1分1敗となかなかしょっぱい船出になってしまった。

吹田と言い、今回のヨドコウと言い、
大阪で開催される日本代表戦は勝率が悪いという印象を払拭出来なかったので、
この状態が続けば、大阪で日本代表戦を開催すること自体が危うくなんじゃないだろうか。

なので、6月20日に吹田で開催される親善試合では、
なるべく勝てそうな相手とのマッチメイクをお願いしますね、反町さん?

日本12コロンビア
’3 三笘薫
’33 ジョン・ハデルデュラン
’61 ラファエル・サントス・ボレ