【AFCチャンピオンズリーグ2 ノックアウトステージ 準決勝 2ndleg バンコク・ユナイテッドvsガンバ大阪】ガンバ大阪のアジアの旅はまだ終わらない

リバウンドメンタリティを発揮せよ

ACL2準決勝1stleg、そして大阪ダービーと、
2試合続けてホームでウノゼロの敗戦を喫したガンバ大阪は、
今大会3度目となるタイに乗り込み、バンコクユナイテッドとのACL2準決勝2ndlegに臨んだ。

1stlegで退場になった中谷は出場停止、
大阪ダービーで負傷交代した半田も欠場と、まさにスカッドは火の車だけど、
優勝だけを目指して昨年の秋から戦っていたACL2のタイトルを、
こんなところで諦めるわけにはいかない。

対戦相手のバンコクユナイテッドは、
週末の試合でスタメン11人全員をターンオーバーさせ、
この2ndlegに注力しているので、コンディション面では不利だけど、
この程度の逆境はアジアの舞台を戦う上では予想の範囲内。

2試合続けて無得点だったのは、この試合でゴールを決めるためだったと信じて、
アグリゲートスコアで上回って決勝行きの切符を掴み取りたいところだ。

ここで開いたケチャップの蓋

ヴィッシングがラジャマンガラ国立競技場のピッチに送り出した、
ガンバ大阪のスタメンは以下の11人。

DFラインは右から岸本、池谷、三浦、初瀬の組み合わせで、
土曜日の大阪ダービーを全休したジェバリと美藤は満を辞してスタメンに名を連ねた。

また、この大一番に青黒の至宝・宇佐美貴史がベンチに戻ってきたね。

決勝に進出するためには2点差で勝利する必要があるとは言え、
失点して傷口を広げてしまっては元も子もないので、慎重な試合の立ち上がり。
(暑かったから体力温存していたのかもしれないけど)

対するバンコクは、1stlegは1点リードした後は終始ベタ引きしてきたけど、
ホームでそんな腰の引けた試合は出来ないと思ったのか、
意外と前に出てきてくれたことで、敵陣でスペースがある状況で試合が出来た。

こうなると、ガンバに決定機が訪れるのも時間の問題で、
岸本の斜めのパスに抜け出したジェバリが右のポケットを取ると、
見事な切り返しからお膳立てされたヒュメットのシュートは一旦阻まれるも、
こぼれ球を山下が押し込み、前半19分に先制に成功。

これでACL2で5得点目を挙げた山下のアジアの舞台での決定力の高さは、
2008年のACL制覇に貢献した山崎雅人を彷彿とさせるものがあるね。

アグリゲートスコアで同点に追いついたガンバはその後も優勢に試合を進めると、
清水や広島でもプレーしたティーラシンが、
ペナルティエリア内でジェバリの脛に足裏でタックルをかまし、PKを獲得。

ジェバリのPKはコースがゲロ甘すぎてバンコクのGKパティワットに止められるも、
こぼれ球をジェバリが再び押し込んで、前半のうちにアグリゲートスコアで逆転に成功。

まあ、結果的に押し込んで得点になったからよかったけど、
福岡戦のPK戦の最後のキックから4連続でPK失敗している点は気になるが・・・。

その後も危なげなく試合を進め、2点リードでハーフタイムへ。

ただ、1点返されるとまだ何が起きるかわからないので、後半に追加点を奪いたいところ。

会心の勝利で掴んだ決勝行きの切符

1点リードで後半を迎えたガンバは、後半頭からウェルトンに代えて食野を投入。

前半の終盤にふくらはぎを痛めたような仕草を見せていたし、
ただでさえもケガの多いウェルトンだけに、無理はさせない方が良いね。

後半も引き続き主導権を握って試合を進めるガンバは、
ジェバリやヒュメットに決定機が訪れるも決め切れず、試合の大勢を決める1点を奪えない。

ただ、バンコクもバンコクも攻め手が無く、試合は膠着状態に入ってしまった。

この大一番で抜擢された池谷はプロ初スタメンとは思えない落ち着きで、
堂々とプレーしていたし、慣れない左CBでの出場となった三浦も、
試合が進むにつれてアジャストしたので、安心して見ることが出来たね。

その後、大阪ダービーでフル出場したヒュメットを下げて南野、
イエローカードを貰っている安部と初瀬に代え、
徳真とレンタル復帰後初出場となる中野を投入し、
コンディションや退場リスクを勘案したマネジメントを見せるヴィッシング。

キャンプで肉離れを起こして出鼻を挫かれた中野だけど、
利き足とは逆の右足で惜しいシュートも放っていたし、コンディションは悪くなさそうね。

対するバンコクは、ジヴコヴィッチやアルトゥールといった外国人FWを投入し、
縦への意識を強めてガンバのゴールをこじ開けようとしてきたけど、
そんなバンコクを尻目に、ジェバリのパスから食野がゴールネットを揺らし、勝負あり。

これでジェバリはこの試合1ゴール2アシストと全得点に絡み、
大阪ダービーを全休させて万全の状態で臨ませた甲斐ある大車輪の働きぶり。

美藤もMOM級の活躍だったし、土曜日の悔しい思いが報われたような気分やね。

その後、池谷がジヴコヴィッチにボールが無いところで体当たりを食らったり、
岸本がアルトゥールにエルボーを見舞われたりと、
集中が切れたバンコクの選手たちのラフプレーに遭う場面が増えたけど、
そんなことをしてスコアが動くわけもなく、試合終了の笛。

ACL2準決勝の1stleg、そして大阪ダービーと嫌な負けが続いていたけど、
それらを全て吹き飛ばすような会心の勝利で、決勝行きの切符を手中に収めたね。

アジアを摑み取るための戦いはもう始まっている

2008年以来となる国際大会のタイトル獲得まであと1つという状況だけど、
決勝は5月16日なので1ヶ月先の話。

その間、京都戦から始まった11連戦のあと7試合をこなす必要があるけど、
幸い、この試合で池谷が戦力として目処がついたし、
中野、宇佐美、植中と続々戦線復帰してきているので、
ある程度ローテーションは組めるようになるだろう。
(まだ発表されていない半田のケガの具合は気になるけど・・・)

いずれにせよ、可能な限り良い状態で決勝に臨むために、
今週末の岡山戦から色々と思考を凝らしてチームを運営していって欲しいね。

バンコク・ユナイテッド03ガンバ大阪
’19 山下諒也
’39 イッサム・ジェバリ
’82 食野亮太郎