【明治安田生命J1リーグ20節 湘南ベルマーレvsガンバ大阪】致命傷となった低調な前半の1失点

2022年7月8日

キーマンを欠いているのはお互い様

試合終了間際にPKを献上してドローに終わった浦和戦から中3日、
我らがガンバ大阪は湘南ベルマーレとのアウェイゲームに臨んだ。

先述の浦和戦でゴールを決めた齊藤未月は、
契約上の理由でこの試合に出場できないけど(同じ理由で相手も谷晃生を起用できないが)、
J1残留を争う直接のライバルを叩いて、1つでも順位を上げたいところだ。

ミラーゲームの罠

ミッドウィークの平塚のピッチに送り出された青黒のスタメンは以下の通り。

齊藤に代わって出場するのはてっきり奥野だと思っていたのだけど、湘南の布陣に合わせたのか、
ダワンをアンカーに置いて倉田と石毛をインサイドハーフに配置してきた。

ミラーゲームにして対面の選手をはっきりとさせたいという狙いだったんだろうけど、
片野坂監督は策に溺れた感は否めない。

CB3人のところではボールを持てるんだけど、
アンカーのダワンが常に湘南の選手に囲まれていて縦パスを入れられず、
苦し紛れにサイドに展開するもプレスを受けて下げさせられるの繰り返し。

前半のガンバのボール支配率は65%にも上ったけど、決定機らしい決定機はほとんどなく、
むしろ、アンカーのダワンの脇のスペースを突いてチャンスを作っていたのは湘南の方だった。

湘南の山口監督は、宮本監督時代のガンバでヘッドコーチをしている頃から、
アンカーを置いた3バックの布陣には慣れ親しんでいるので、
相手が同じ布陣をぶつけてきた時の攻略法ぐらい心得ているだろう。

ただ、湘南も湘南でエースの町野を欠いているということもあってか、
先制するまでには至らず、試合は前半の終盤へ。

これは、ハーフタイムでダブルボランチにして後半から仕切り直しかなと思っていたら、
池田に右サイドから左足でクロスをあげられると、
中央で大橋にヘディングで合わされ、前半43分に先制点を献上。

競り合った相手が頑強なウエリントンならともかく、
特別ヘディングが強いわけでもない大橋にあっさりと競り負ける髙尾もどうかと思うけど、
大橋のシュート自体はコースも甘く、勢いも弱いものだったのに、
クロスが逆サイドに流れると踏んだ東口が一瞬ゴールを留守にしてしまったことで、
ゴールマウスに吸い込まれていってしまった。

東口のミスと言えばミスだけど、普段散々他の選手のミスの尻拭いをしてもらっているので、
あまり東口は責める気になれない。

なので、次は頼むよといったところかな。

流れを掴むも生かせず、数的優位になるも生かせず

1点ビハインドで前半を折り返したガンバは、
後半から倉田とダワンのダブルボランチにして4−4−2へ布陣変更。

この布陣変更が功を奏し、前半はハーフウェイラインを越えるのもやっとだったボールが、
アタッキングサードまで運べるようになった。

ここが勝負どころと見た片野坂監督は、
後半12分に石毛、坂本、黒川に代えて奥野、パトリック、藤春を投入し、勝負に出る。

すると、その直後に獲得したFKを山見がゴール前に送ると、
ファーサイドでフリーになっていたパトリックがヘディングシュート。

このシュートはGK馬渡の頭上を弧を描くように越えていくもクロスバーに弾かれ、
跳ね返りに詰めた福岡のシュートも枠を外れてしまった。

「惜しいチャンスだったけど流れは来ているし、この後もチャンスはあるだろう」
と、この時は思っていたんだけど、後半の飲水タイムで湘南にポジションを修正されると、
それまでのように攻めることが出来なくなり、ガンバの攻勢ムードは沈静化。

結果的にここでスコアを振り出しに戻せなかったことが勝負の分かれ目になってしまった。

しかしながら、後半35分にカウンターで抜け出そうとしたパトリックを杉岡が倒し、
この日2枚目のイエローカードを受けて退場になったことで、
再び、同点、逆転の目が出てきたガンバ。

数的優位になったと見るや、すかさず片野坂監督は三浦を前線に上げ、パワープレーを敢行。

ただ、DAZNで解説していた戸田も言っていたように、
湘南のGK馬渡が足を攣っていて思うようにプレーできていなかったので、
すぐにパワープレーに出るのではなく、
普通にプレーしていてもチャンスはあったんじゃないだろうか。

パトリックや三浦を狙って、焦って放り込んだロングボールが、
簡単に湘南のディフェンスに跳ね返され続ける様子を見ていて、
ベンチの焦燥感がピッチにいる選手にも伝播しているように思えて仕方なかったわ。

厳しい状況で迎える厳しい相手

これでガンバは残留争いのライバルである湘南相手に被ダブル。

さらに福岡が勝ったことで順位も15位に転落してしまった。

また厳しい状況になってしまったけど、そんな状況で迎える次節の試合は、
ディフェンディングチャンピオンの川崎フロンターレとのアウェイゲームという試練。

さらに川崎は、今節の試合がコロナの関係で延期になっているため、
前の試合から中6日と休養十分なので、
中2日のガンバとのコンディションの差は火を見るよりも明らか。

3日後に迫った試合に向けてポジティブな要素を見つけるのが難しいけど、
3月にホームで対戦した時は、あと一歩のところで勝利を逃しているので、
あの時の悔しさをもう一度思い出して、等々力に乗り込んで欲しいと思います。

湘南ベルマーレ10ガンバ大阪
’43 大橋祐紀