【明治安田J1リーグ26節 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪】前回対戦時に数的不利で善戦したからって今回も同じ状況にする必要はない

今いる選手で前を向く

3万5000人を越える観客の前で、
昇格組の岡山にシーズンダブルを喫したGAMBA EXPOから中5日、
ガンバ大阪はサンフレッチェ広島とのアウェイゲームに臨んだ。

昨季開場したピースウイングではまだ負けたことが無いので、悪いイメージは無いのだけど、
岡山戦後、ネタ・ラヴィが町田に電撃移籍するという、
ショッキングなニュースが飛び込んできた。

戦線離脱している期間が長かった昨季までと比べ、今季のラヴィはコンディションが良く、
試合で違いを見せられる場面も多かったので、戦力的に痛いのは間違い無いけど、
食うか食われるかのこの世界で、主力を引き抜かれるのは往々にしてあるもの。
(すっかりガンバが引き抜かれる側になってしまったのは寂しさもあるけど)

もちろん強化部に強く言いたいこともあるし、
自分には非が無いような発言をしているポヤトスにも思うところはあるけど、
今は、「強いガンバを取り戻したい」という言葉とともに、
再び青黒のユニフォームを纏うことを決意したサイドバックを信じたいと思う。

上手くいかない時ほど相手にスーパープレーが出るもの

終戦の日の翌日のピースウイングのピッチに送り出された、
青黒のスタメン11人は以下の通り。

古巣対戦となる満田が本来のポジションであるトップ下でスタメン出場。

また、天皇杯の山形戦でレッドカードを貰って退場し、
2試合の出場停止処分を受けていた安部がスタメンに戻ってきた。

前節の岡山戦ではフワッと試合に入ってしまったので、
今節は集中して試合に入りたいところだったのに、
試合開始1分もしないうちにCKを与えてしまうと、
ゴール前の混戦から一森がジャーメインを倒してしまう。

VARのOFRの結果、これはジャーメインの大根役者ぶりに救われてPKは免れるも、
その後もガンバは防戦一方でハーフウェイラインを越えるのもやっと。

すると、最終ラインの塩谷からのロングフィードに反応した中村草太に、
見事なコントロールから一森の股下を射抜かれてしまい、前半19分に失点。

塩谷がボールを持った時に、
満田とウェルトンがお見合いのような状態になって寄せきれなかったことや、
三浦と中谷の息が合わずにDFラインにギャップが出来たことなど、反省材料はあるけど、
これは素直に中村の技術を褒めるべき場面だと思う。

反撃に出たいガンバだけど、岡山戦に引き続きダブルボランチが厳しいマークに遭い、
ビルドアップがままならず、ゴール期待値0.05という衝撃的な数値を叩き出してしまう。

ビルドアップが上手くいかないと、どうしてもラヴィの不在の影響を指摘されてしまうけど、
昨季のダブルボランチのファーストチョイスは鈴木とダワンだったから、
ラヴィがいなくても攻撃の組み立ては出来ていたはずなんだよな。

今季、鈴木の調子が全然上がってこないのが気になるんだけど、
どこかケガでも抱えながらプレーしているんだろうか?

結局前半は、いつ打ったのかわからないシュート2本に終わったガンバだけど、
広島も多くのチャンスがありながら1点しか取れていないので、
後半に望みを繋ぐためにもハーフタイムの過ごし方が重要になるところ。

そして繰り返された愚行

まずは同点に追いつきたいガンバは、後半頭から山下に代えてアラーノを投入。

交代直後こそ、相手陣内でプレーする時間が増え、
アラーノ投入の効果があったように見えたけど、
時間の経過とともに前半と同じような自陣に釘付けにされる試合展開に戻ってしまう。

それでも、アラーノの右サイドからのクロスをファーでウェルトンが折り返し、
ゴール前に走り込んだ安部にビッグチャンスが訪れるも、
これは安部のコントロールが大きくなってしまい、シュート出来ず。

ただ、この場面でチャンスを逃しただけなら良かったのだけど、
キャッチを試みた大迫に対し、高く上げた安部の足が当たってしまい、
このプレーが危険と判断されて、安部は2試合連続でレッドカードを貰ってしまうことに。

ただでさえもラヴィが移籍してボランチの層が薄い状況なのに、
1ヶ月前に退場した時と同じプレーでまた退場するなんて、さすがに擁護できない。

なんにせよ、大迫にケガがなくてよかったね。

5月の吹田での試合に続き、
広島戦で2試合続けて数的不利を強いられることになったガンバだけど、
3ヶ月前の試合では、数的不利になってからの布陣変更が功を奏し、
敗れはしたものの、まさかの好ゲームを演じたのは記憶に新しいところ。

二匹目のどじょうを狙うべく、
ポヤトスはウェルトンに代えて福岡を投入して3バックに変更したり、
三浦、黒川、ジェバリに代えて岸本、奥抜、ヒュメットを投入し、
半田を3バックの一角に下げるなど大胆な布陣変更を敢行。

すると、目に見えて強度と推進力が上がり、
なぜ最初からこれが出来ないのか?と不思議に思ったけど、
結局、今回も得点を奪うまでには至らず、シーズンダブルを喫してしまった。

終わってみれば、広島のゴールも前半の中村の1点だけだったけど、
再三、追加点を奪えそうな状況でシュートを外している様に、
どこか情けをかけられているような感じがして、
岡山戦に引き続き情けなくなるような試合だったね。

天空の城から勝ち点を持ち帰れ

リーグ中断明け後、2連敗となったガンバの次節の相手は、目下リーグ7連勝中の町田。

今のチーム状態では苦しい試合を強いられることは間違いないだろうけど、
谷に続きラヴィと、町田との間には因縁が増えつつあるので、
なんとか一泡吹かせてやりたいところだ。

不在の安部の代役は満田になるか美藤になるかわからないけど、
インテンシティに長ける町田相手に負けない球際を見せてほしいね。
(あ、でも、いくら強度は見せても退場するのは勘弁ね)

サンフレッチェ広島10ガンバ大阪
’19 中村草太