【明治安田生命J1リーグ20節 ガンバ大阪vs鹿島アントラーズ】いつまでもホームで大きい顔をされてたまるか

さよならはとつぜんに

“その時”が訪れるのはそう遠くない未来だとは思っていたけど、
このタイミングで訪れるとは思っていなかった。

「ガンバ大阪・遠藤保仁、ジュビロ磐田へ移籍。」

10月2日の早朝にネット上を駆け巡ったニュースは、
ガンバサポーターだけでなく日本中のサッカーファンを騒然とさせた。

90分出場を週2回こなすかつてのタフさは無くなったものの、
先日の札幌戦や名古屋戦のように、
途中出場から試合の流れを変えるカードとしては、
まだまだ戦力として計算できる選手だと思っていたけど、
遠藤自身がその起用法を受け入れられなかったのだろうか。

多くのガンバサポーターが望んでいたように、
僕にも遠藤にはガンバで引退して欲しいという気持ちはあったけど、
どのクラブをプレーヤーとしての終の棲家にするかは遠藤自身が決める話。

この記事を書いている時点ではまだガンバからの公式発表は無いけど、
クラブ史上の最大の功労者である遠藤が、
新しい挑戦をしたいと言うのであれば、それを尊重することが、
ガンバ大阪の背番号7に対するリスペクトではないだろうか。

ただ、客観的に見て、J1昇格最有力と言われながらJ2で中位に沈む磐田の、
補強ポイントってボランチなんだろうか?という疑問もあるけどね。

荒木とアダイウトンが抜けて個で仕掛けられる選手が減った2列目と、
未だに大井と藤田を起用せざるを得ないDFの補強の方が必要だと思うんだが。

ゴール前に立ちはだかった”ガンバのエース”

前置きが長くなってしまったけど、今節のガンバはホームで鹿島と対戦。

前節の広島戦からはアデミウソンに代わって宇佐美が入っただけで、
他は前節と同じ顔ぶれのスタメンになったけど、
先述の通り、移籍話の渦中にある遠藤はベンチから外れ、
代わりにケガから復帰した矢島がベンチ入り。

前半13分に井手口とのパス交換から宇佐美が強烈なシュートを放つも、
鹿島の新進気鋭のGK・沖にストップされた場面に象徴されるように、
鹿島相手に一進一退の攻防を繰り広げていたのだけど、
飲水タイムを境に徐々に試合の主導権は鹿島へ。

ファンアラーノのFKやレオシルバのパスカットから、
エヴェラウドに決定的なシュートチャンスが訪れるも、
東口の好セーブやシュートミスに助けられ、前半はスコアレスで終了。

後半に入っても鹿島ペースは変わらず、
後半6分に昌子がファンアラーノに入れ替わられて、
東口と1対1の場面になった時は万事休すかと思ったけど、
ここは”ガンバのエース”がビッグセーブで防ぎ、ゴールを割らせなかった。

結果的に、ここで失点しなかったことが、
この試合のターニングポイントになったと思うと、
この試合のMOMは東口であることに異論を唱える人はいないだろう

名古屋戦のようにキックミスはたまにあるけど、
東口のシュートストップの技術は、
日本人GKで贔屓目無しでナンバーワンだと思う。

してやったりの2ゴール

鹿島が良い攻撃を続ける一方で、
ガンバはなかなかシュートまで行けずにいたのだけど、
そんな試合展開でガンバに先制点が入るのが
サッカーというスポーツの不思議なところ。

後半19分にDFラインの裏へ抜け出したパトリックが沖に倒されPKを獲得すると、
これをパトリックが自分で決めてガンバが先制。

ファウルの場面では確かに沖はパトリックに触れているものの、
見方によってはもらいに行ったようにも見えるので、
笛を吹いてもらえるか微妙だと思ったけどラッキーだったね。

まあ、今季のガンバはハンドでPKを献上することが多かったので、
ようやく貰う側にお鉢が回ってきたということなのだろうか。

その後は追加点を奪えず、かと言って失点も許さず、
1点リードで後半アディショナルタイムへ。

2ヶ月前にアウェイで鹿島と対戦した時に、ラストワンプレーで犬飼に決められ、
寸でのところで勝ち点2を取りこぼした苦い記憶があるだけに、
鹿島相手に鹿島るという不思議な状況になっていたのだけど、
相手のマークが甘いと見るやアデミウソンが右サイドから中央へ侵入。

そのアデミウソンから送られたグラウンダーのクロスを渡邉千真が決め、
決定的な2点目をGET。

これまでパナソニックスタジアム吹田で一度も勝てていなかった鹿島相手に、
ようやくホームチームの意地を見せることが出来たね。

かみつにっていもとつぜんに

遠藤の移籍話の行方が気になるところではあるけど、
かと言って試合は待ってくれない。

次節はアウェイでFC東京戦だけど、その前にコロナの影響で延期された、
10節のアウェイ鳥栖戦がミッドウィークにあるね。

鳥栖はクラスター発生によるチーム活動休止期間があったので、
当該期間に消化できなかった試合をここに来て週中にこなしている。

今節の広島戦を少しだけ観た限り、過密日程の影響からか、
みんな体が重たそうな印象を受けたので、
この状態の鳥栖が水曜日の相手であれば組み易いとは思うけど、
ガンバにとって駅前不動産スタジアムは、
相性の良いスタジアムとは言い難いので油断せずに臨みたいところ。

ガンバジュニアユース出身のFW林大地に警戒しつつ、
勝って5連勝といきたいね。

ガンバ大阪20鹿島アントラーズ
’66 パトリック
’90+3 渡邉千真