【明治安田J1百年構想リーグ1節 セレッソ大阪vsガンバ大阪】PK戦で勝ったからと言ってOKにしてはいけない大阪ダービー
開幕戦ダービー大敗の屈辱は同じ舞台で晴らす
新監督にイェンス・ヴィッシングを迎え、
4ヶ月というイレギュラーなシーズンに臨むガンバ大阪は、
開幕の日をアウェイの大阪ダービーで迎えた。
レンタル復帰の中野と新戦力の植中がキャンプで負傷して戦線離脱したことや、
何度も落とし込みに失敗し続けてきたハイプレス戦術に、
またチャレンジすることに対する不安もあるけど、
そこは、ラルフ・ラングニック、ロジャー・シュミットの系譜を受け継ぐ、
若きドイツ人指揮官の手腕に期待したいところ。
ダービーなんて開幕戦でやらなくても集客が見込めるのに、
なぜわざわざこの時期にスケジュールするんだという思いはあるけど、
昨季、パナスタで味わった開幕戦ダービー大敗の屈辱を晴らす機会が、
さっそく次の年にやってきたとも言える。
シーズンの初っぱなにピンクの連中の泣き顔を拝んで、
気分良くACL2ノックアウトステージの初戦・浦項戦に向かうとしましょう。
長居でヴェールを脱いだヴィッシングガンバ
5年ぶりに長居で行われる大阪ダービーに臨む、誇り高き青黒のスタメンは以下の11人。

布陣は昨季と同じ4-2-3-1だけど、
食野と山下の両サイドは幅を取らず、トップ下の宇佐美はフリーマンなので、
ヴィッシングが得意とする4-2-2-2に近い形とも言える。
昨季絶対的なスタメンだった半田がベンチスタートだったり、
ハイプレス戦術のキーマンと思われていた満田がベンチにも入っていないなど、
昨季ではあまり考えられない用兵も見られるけど、
南野や食野、岸本といった抜擢された選手たちの奮起に期待したいところだ。
キックオフから10分でイエローカードが3枚乱れ飛ぶ、
これぞダービーといった激しい立ち上がり。
その中でもチャンスを多く作っていたのはガンバで、
食野のスルーパスに抜け出した南野がポスト直撃のシュートを放ったり、
徳真のシュートがクロスバーを叩いたりと、
キム・ジンヒョンが守るゴールを何度も脅かす。
セレッソも新加入の櫻川の屈強なフィジカルを起点にカウンターを狙ってきたけど、
ヴィッシングが掲げる即時奪回の守備がハマり、
ピンチの芽を未然に摘み取ることが出来ていたと思う。
そんな試合の潮目が変わったのは、前半41分。
セレッソのCKの流れから南野がルーズボールをクリアすると、
スライディングしてきた田中隼人と交錯したところで、
小屋主審は躊躇わずに田中隼人にレッドカードを提示。
必要なプレーだったかと言えば疑問符はつくものの、
田中隼人の足はボールを捉えていたので出てもイエロー相当かと思ったのだけど、
「ボールを捉えていても選手生命を脅かすような危険なプレーはレッドカードの対象」
という、百年構想リーグから追加された判定基準が適用された感じかな?
斯くして意図せぬ形で数的優位を得たガンバだけど、
10人のセレッソ相手に前半は得点を奪うことが出来ずスコアレスでハーフタイムへ。
後半に得点を奪うために、ヴィッシングがどんな手を打ってくるのか見物といったところか。
10人の相手を崩せずにいるうちに自分たちも10人に
後半頭から阪田と石渡を投入した敵将のパパスに対し、
前半と同じ11人をピッチに送り出したヴィッシング。
数的優位を活かして試合を支配するという、
ポヤトス時代の遺産を活用してハーフコートゲームを展開することは出来たけど、
数的不利になったことで自陣でブロックを敷いてスペースを消してきたセレッソに対し、
なかなかシュートまで持ち込むことが出来ない。
そんな状況を見たヴィッシングは、
後半11分に徳真と南野に代えて、ヒュメットとジェバリを投入。
南野の適性ポジションはセカンドストライカーだと思っているので、
1トップでポストプレーなどを任せるのは適任なのか?と思うところはあるんだけど、
今後、激しいFWのポジション争いを勝ち抜くには、
南野は前半にあった2つの決定機のうちどちらかは決めておきたかったところやね。
ヒュメットとジェバリを投入して攻勢を強めたいガンバだったけど、
ボランチを削って前線の枚数を増やしたことで、
却って前の選手同士でスペースを消しあってしまい、さらに試合が膠着してしまった。
(西野監督時代に何度か見た光景・・・)
なんとかゴールを奪いたいという思いとは裏腹に、試合はスコアレスのまま終盤まで進むと、
ジェバリのボールロストからのセレッソのカウンターで、
岸本が吉野を倒して2枚目のイエローを貰ってしまい、ガンバも10人になってしまう。
安部も中谷もいたので無理してチャージする場面ではなかったと思うけど、
古巣相手に気合いが空回りしてしまったのかな。
ただ、数的同数になったことで、
これまで自陣で守備を固めていたセレッソが前に出てくるようになり、
それによってガンバとしても敵陣に使えるスペースが出現したのだけど、
時すでに遅くそのままタイムアップ。
リーグ戦では史上初となる大阪ダービーでのスコアレスドローだったわけだけど、
ガンバとしては試合の半分を数的優位で進めていたことを考えると、
このドローは褒められたものじゃないね。
軸足は百年構想リーグよりもACL2に
百年構想リーグは引き分けで90分を終えるとPK戦で決着をつけるレギュレーション。
一森と比べると東口はPKが苦手な印象があるので、正直不安だったのだけど、
セレッソの5人目のキッカーの阪田がクロスバーに当てて失敗。
対するガンバは5人全員が成功し、PK戦での勝利ということで勝ち点2をゲット。
可能であれば90分で勝利して、
木曜日にアウェイで行われるACL2の浦項戦に向けて弾みをつけたかったところだけど、
PK戦でも勝って終わることが出来たのは良かったと思う。
この試合で取れなかったゴールはACL2に取っておいてると思って、
韓国の地での爆発に期待したいところやね。
セレッソ大阪0−0ガンバ大阪
PK(4ー5)











ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません