【明治安田生命J1リーグ19節 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪】吹田での試合の続きをビッグアーチでやっただけの話
3か4か論争の終着点はどこ?
アウェイの札幌戦で3バックから4バックへ布陣変更して以降、
連勝しているということもあって、
多くのガンバサポーターから、「やっぱり4バックの方が良い」という
声が大きくなっているように思う。
ただ、ここで思い出して欲しいのが、
昨季も8月に5試合連続ドローという時期があり、9月のルヴァンカップのFC東京戦で、
3バックから4バックに布陣変更したことがあった。
結果どうなったかと言うと、
そのルヴァンカップではアウェイゴールの差でFC東京を破って準決勝進出。
さらに、ホームでの鳥栖とのリーグ戦にも勝利したことで、4バック支持の機運が高まったけど、
長居での大阪ダービーにて、敵将のロティーナに4バックを完全攻略されてしまい、
結局、次の札幌戦から3バックへの回帰を強いられてしまった。
昨季同様、4バックへの布陣変更後上昇気流に乗りかけているガンバ大阪の、
今節の対戦相手はサンフレッチェ広島。
さて、敵将の城福浩の頭の中には、ガンバの4バックを破る策はあるんでしょうかね。
実りの秋
今節のガンバのスタメンは、前節のメンバーから左SBが福田から藤春へ変更。
前節は前半で交代させられてしまった髙尾は右SBでスタメン出場し、
名古屋U-15の後輩である森島と今日も楽しくマッチアップしていたね。
そんなガンバは、7月にホームで対戦した時と同様に、
広島にボールを握られる苦しい展開。
しかしながら、この試合でJ1通算300試合出場となった東口の好守もあり、
ピンチを凌ぎ切ると、倉田が見事なドライブシュートをファーサイドに突き刺し、
前半16分という比較的早い時間に先制することが出来た。
コロナ禍によるリーグ中断期間でのコンディション調整が上手くいかなかったのか、
シーズン序盤こそパフォーマンスが悪かった倉田だけど、
小野が故障によって長期離脱したのと入れ替わるように、
パフォーマンスを上げてきたね。
そんなガンバの背番号10の躍動はまだ終わらない。
先制ゴールの4分後には広島のDFラインの裏へアウトサイドでロビングのパスを送ると、
これに反応したパトリックが林の守るゴールのニアサイドをぶち抜き、
瞬く間に2点リードを奪うことに成功した。
ゴールを挙げたパトリックは、
古巣の広島相手のゴールいうこともあって喜びを表現することなく、
スタンドに向けて手を合わせて謝罪していたね。
そう言えば、昨季のこのカードで、
広島の選手として出場していたパトリックがゴールを決めた時も、
ガンバのゴール裏に向かって手を合わせていたっけ。
ワイルドな風貌に似合わず、本当に心優しい選手だな。
これは守備練習ではない
前半20分で2点リードを奪ったことでゴールラッシュの期待も高まったけど、
そんな期待に反して防戦一方の試合を強いられてしまい、
東口をはじめDF陣には忙しい展開に。
DFと言えば、三浦が負傷離脱して以降、CBは昌子とキムヨングォンが務めている。
2人とも4バックの際は左のCBの選手なので、
昌子が右CBでどれだけやれるか懸念していたのだけど、
問題無くやれているあたりさすが能力の高い選手だなと思ったね。
そんな強固なGKとCBの頑張りにより、
後半も広島の攻撃に耐えていたけど、後半25分についに決壊。
左サイドの柏が右足で上げたクロスに対して全員がボールウォッチャーになってしまい、
ポジションを修正したレアンドロペレイラにフリーでヘディングシュートを許し、
1点差に詰め寄られてしまった。
数多くピンチを迎えながらも粘り強く対応してきただけに、
この失点の場面はお粗末な対応だったね。
その後もピンチは続いたけど追加点は許さず、なんとか1点リードを守り切って3連勝。
途中出場の宇佐美と福田に訪れた決定機が決まっていれば、
もう少し楽な展開になった気もするけど、今日決められなかったゴールは、
次の試合に取っておいてるということにしておきますかね。
我らがホーム、パナソニックスタジアム吹田
4連勝を懸けた次節の対戦相手は鹿島。
今節、ホームで大分に敗戦を喫し、連勝は7で止まった鹿島だけど、
シーズン序盤の不調が嘘のようにパフォーマンスを上げてきているね。
また、鹿島はクラブW杯も含めてまだ吹田では負け無しで、
吹田は鹿島にとってホームのようなものという感じがあるらしいけど、
自宅でこれ以上他所のチームに大きい顔をされるのも癪なので、
そろそろ悪いジンクスを吹き飛ばしたいところやね。
サンフレッチェ広島1-2ガンバ大阪
’16 倉田秋
’20 パトリック
’70 レアンドロペレイラ