【明治安田生命J1リーグ10節延期分 サガン鳥栖vsガンバ大阪】背番号39の偉業が導いた鬼門での勝利

2020年10月10日

マスターオブガンバ、また会う日まで

この日のガンバがアウェイの地で臨むのは、
チーム内で新型コロナウイルスのクラスターが発生したことにより、
延期された10節の鳥栖戦。

延期分とは言っても34試合あるうちのリーグ戦の1試合ではある。

しかしながら、これまでの試合と大きく違うのは、
この試合からガンバの所属選手の中に遠藤保仁の名前が無いこと。

先日の鹿島戦の前日に報じられた磐田へのレンタル移籍の報は、
週明けの月曜日に現実のものになった。

長くサポーターをやっている分、
それに比例して多くの選手との別れを経験してきているけど、
ここまで喪失感の伴う移籍はあっただろうか。

磐田のサックスブルーのユニフォームを身に纏う
遠藤の姿を見慣れるまでに時間が掛かりそうだけど、
ガンバ大阪というクラブに多大なる貢献してくれた選手だけに、
一生に一度しかないサッカー人生を悔いなく過ごして欲しいと切に願う。

まあ、今はしんみりしていても、そもそも今季終了までのレンタル移籍だから、
来年の2月頃にはまた身に纏うユニフォームの色が
青黒に戻っているかもしれないけどね。

11人目のフィールドプレーヤー

今節のガンバのスタメンは、前節の鹿島戦から昌子、キムヨングォン、
山本、小野瀬、宇佐美、パトリックが外れ、
菅沼、新里、矢島、福田、アデミウソン、渡邉千真を起用。

また、ここまで4連勝と好調の要因になっている4-4-2の布陣を継続するかと思われたけど、
蓋を開けてみれば5試合ぶりに3-5-2の布陣だった。

そんなガンバの前半は、前からのプレスがハマらず、
低い位置でブロックを作って守ることを強いられ、
相手にボールを持たれる時間が長かった。

また、福田と髙尾を前後に並べた右サイドが全く機能せず、
マイボールになっても攻撃に移れない始末。

3-5-2のように、サイドハーフ(ウイング)を置かない布陣の場合、
相手のSBがボールを持った時にプレスに行きづらいので、
あまり前からプレスを掛けることに適した布陣では無いのだけど、
この試合で前からのプレスが掛からなかったのは、
鳥栖のGKが高丘だったからと言うのもあると思う。

前からのプレスを剥がす方法は大きく分けて
「ボランチがDFラインまで下がって来て数的有利を作る」と、
「GKがDFラインまで上がって数的有利を作る」の2パターン。

後者を選択するには
GKにフィールドプレーヤー並みの足元の技術が必要になるけど、
個人的には高丘の足元の技術は日本人GKの中では五指に入るレベルだと思っている。
(その分、他のスキルは平凡だと思うが)

DFラインに混ざってフィールドプレーヤーさながらに
ガンバの前からのプレスをいなす高丘の姿に、
この日のGKが守田だったら良かったのにと恨めしく思ったね。

渡邉千真の偉業を汚しかねなかったその他の面々

しかしながら、終始ボールを支配される苦しい展開ながら、
前半で2点リードを奪ったのはガンバだという矛盾が発生。

機能不全を起こしている右サイドとは対照的に、
倉田と左サイドで熟年夫婦のようなコンビネーションを見せた藤春は、
渡邉千真の先制ゴールをアシスト。

さらにその13分後、アデミウソンがカウンターで右サイドを駆け上がると、
グラウンダーのクロスをまたしても渡邉千真がゴールにねじ込んで見せた。

どちらのパスもシュートに持ち込むには難しいパスだったと思うけど、
ボールの置き所、ディフェンスのブロックの仕方、そしてシュート精度など、
まさにストライカーのそれだった。

この試合の2得点目でJ1通算100ゴールとなった渡邉千真だけど、
100ゴールで満足しないでこれからも我々を歓喜させるゴールを決め続けて欲しいね。

と、ここまでは良かったものの、この試合の歓喜の瞬間はこの2回だけ。

後半の序盤は、井手口や、後半頭から投入された川﨑がゴールを狙う場面はあったものの、
後半の終盤にもなるとどっちが勝っているのかわからないような試合展開に。

良くなかった選手が何人かいる中で敢えて名前を挙げるけど、
せっかくスタメンのチャンスを貰った福田は、
持ち前の攻撃面で見せ場を作れなかった上に、
ファウルスローを取られたり、守備の対応では相手に簡単に裏を取られ、
さらには後半アディショナルタイムの失点にも絡む散々な出来。

またアデミウソンとの交代でピッチに入った宇佐美は、
何しに試合に出てきたのかわからないほど精彩を欠いていたことを思うと、
以前のネットニュースでの報道にもあったように、
唐山をこの試合でデビューさせた方がチームの今後のために良かったんじゃないだろうか。

鳥栖の拙攻に助けられて5連勝となったものの、それ以上の収穫は無く、
どこかモヤモヤとした感じが胸に残るミッドウィークの試合後だったね。

今季も魔境へ足を踏み入れる時期がやってきた

鬼門の駅前不動産スタジアムを後にしたガンバ大阪が次に向かう地は、
2001年以来勝ちが無い大魔境・味の素スタジアム。

そんな伏魔殿の主であるFC東京も、
ガンバが鳥栖と試合を行っているのと同じ時刻にルヴァンカップの準決勝を戦っているので、
前の試合から中2日という条件は同じである。

しかしながら、ストレスがたまる試合を終えて九州から移動するガンバに対し、
FC東京は等々力での試合だったので移動の負荷はホームゲームと同程度だし、
その等々力で現在・J1リーグで断トツ首位に立つ川崎を破ったことで、
チームを取り巻く雰囲気は非常にポジティブなものだろう。

ただ、今季のFC東京は長年勝てていなかった浦和相手にダブルを達成し、
ガンバのホームでも12年ぶりに勝利を収めているので、
その代わりと言っては何ですが、そろそろ僕らにも飛田給で勝たせてくれませんかね。

サガン鳥栖12ガンバ大阪
’21 渡邉千真
’34 渡邉千真
’90+2 レンゾロペス