【国際親善試合 日本vs韓国】10年前の札幌でも見た光景

誰のため何のための日韓戦なのか

2月の終わりごろは、「3月はガンバの試合がたくさんあるから、
ブログを更新する頻度が増えそうだな」と思っていたのだけど、
蓋を開けたらこの記事が今月初更新。

昨年、新型コロナウイルスのクラスター発生によって、
チーム活動休止に追い込まれた鳥栖や柏を見て、
「大変そうだなぁ」なんて思っていたのだけど、
次はガンバにお鉢が回ってきてしまった。

まあ、起こってしまったことは仕方がないので、
今さらこの件についてこうすればよかったとか言うつもりは無いのだけど、
そんなご時世にも関わらず、耳に届いたのは韓国と国際親善試合を行うという報。

さらには海外からの渡航者の入国規制を行っている状況で、
国外でプレーしている選手を招集するとまできた。

そんな今回の日韓戦開催については両国とも開催に否定的な声が多く、
さらにマリノスの選手や日本代表のスタッフに
新型コロナウイルスの感染者が出たにもかかわらず、
開催を強行しようとしている様子を見ていると、
金や利権など政治的な臭いがして仕方がない。

JFAを運営していくにあたってお金が必要なのはわかるんだけど、
商業主義に走りすぎて、プレーヤーズファーストではない田嶋会長のやり方には、
改めて疑問を感じたね。

遠藤と守田という縁の下の力持ち

日産スタジアムで韓国と相対した日本の布陣は、
GKに権田、DFラインは右から山根、冨安、吉田、佐々木、
中盤は遠藤と守田を並べ、2列目は右から伊東、南野、鎌田で、
1トップは大迫という、今回招集したメンバーで組めるベストと言ってもいい布陣。

前半からコンタクトの激しい試合になるかなと思っていたところ、
拍子抜けするほど静かな試合展開だったので、
今の日本代表のユニフォームのダサさを棚に上げて
「今の韓国代表のユニフォームってあんまり強そうに見えないよな」なんて、
思いながら試合を見ていたのだけど、
前半16分にこの日が日本代表初キャップの山根のゴールで先制すると、
前半27分には鎌田が追加点を挙げて前半だけで2点リードを奪うことに成功。

1点目の大迫のヒールでの落としや、2点目の鎌田のドリブルなど、
前線の選手たちがクオリティを発揮する場面が目立ったけど、
前半の日本と韓国で一番差があったのは中盤のところだったかなと思う。

遠藤と守田のダブルボランチって、一見、守備的な印象を受けるけど、
柴崎のようなクリエイティブな展開は無いものの、シンプルで確実なパスを供給し、
守備面では持ち前の球際の強さでボールを回収するなど、
完全に中盤を掌握していたね。

対する韓国は、長いボールを使って直線的にゴールを目指すスタイルが伝統的だけど、
ベント監督になってから後ろからパスを繋ぐサッカーを志向しているとのことで、
この日もCBのキムヨングォンとパクジスの間にボランチのウォンドゥジェが落ちて、
両サイドバックに同時に高いポジションを取らせるという
ビルドアップを試みていたけどあまり機能していなかったように思う。

本来であれば中盤にチュセジョンを使いたかったんだろうと推察するけど、
新型コロナウイルスの陽性反応が出たためチームに合流できなかったのが、
ベント監督にとって誤算だったね。

ベント監督には気の毒だけど、チュセジョンには早期に全快してもらって、
ガンバ大阪の4月からの反撃に貢献してもらいたいと思う。

試合の幕引きにもたついた日本代表

後半になって韓国がロングボールを使ってくるようになったこともあってか、
前半ほど試合は支配できなかったけど、それでも試合の主導権は日本にあったと思う。

早いうちに3点目のゴールを挙げて試合を終わらせたかったところだったけど、
そんな日本の前に立ちふさがったのはキムスンギュ。

前半、韓国のゴールマウスを守っていたチョヒョヌに代わって、
後半の頭から投入された柏レイソルの守護神は、柏の同僚でもある江坂や、
セルビアリーグで16ゴールを挙げている浅野のシュートを阻むなど、
さすがのシュートストップ能力の高さを見せつけたね。
(まあ、それを差し引いても日本の選手たちは外しすぎだと思うが…)

しかしながら、そんなキムスンギュでも、
CKの状況でドフリーになっていた遠藤のヘディングシュートはノーチャンスだったね。

それにしても、遠藤は先日のブンデスリーガでのシャルケ戦でも2ゴールを挙げるなど、
ここ最近は攻撃面での活躍も目立って頼もしい限りやね。

日本と韓国の親善試合が日本で開催されるのは、
10年前の札幌ドームでの試合以来のことだけど、
奇しくもその10年前の試合と同じ3-0というスコアで日本が勝利。

まあ、この日の韓国はソンフンミンやファンヒチャンが不在で、
前線の迫力に欠けている感は否めなかったので、
ベストメンバーの韓国と対戦する際はこの日ほど簡単な試合にはならないだろうというのは、
肝に銘じておかないといけないね。

とは言うものの、冨安が肘打ちをくらって歯をへし折られたのを見てると、
再戦の機会は出来るだけ先である方がありがたいと思ってしまうけども。

本当に大事な試合は次の試合だったりする

次戦はフクアリでワールドカップ予選のモンゴル戦。

無観客での開催になるので、この日の日産スタジアムとはまた違う雰囲気になると思うけど、
よっぽどのことが無い限り負けることは無い相手なので、
韓国戦で出場機会が無かった選手を起用したり、新しい布陣を試してみたり、
有意義な試合にして欲しいね。

日本30韓国
’16 山根視来
’27 鎌田大地
’82 遠藤航