【明治安田生命J1リーグ4節北海道コンサドーレ札幌vsガンバ大阪】連勝を飾るもケガ人の悩みは尽きぬ

2021年7月30日

会場変更の妙

後半アディショナルタイムに宇佐美が決勝ゴールを決めて、
大分に劇的勝利を収めたのは昨日のような感覚なのに、
もうガンバの選手たちは札幌と対戦すべく厚別に乗り込んでいる。

この時の流れの体感速度の速さが、
今のガンバがどれだけ短い間隔で試合をこなしているかを証明しているように思う。

また、札幌とのアウェイゲームは、
札幌ドームでの試合だと対戦成績が良いイメージがあるけど、
厚別をはじめ、函館、室蘭と、屋根が無いスタジアムでは、
あまり勝った記憶がないんだよな。

ガンバが消化できなかった3月のリーグ戦は、
ほとんどの試合が会場はそのままで7月～8月に延期になったけど、
札幌戦だけは会場が札幌ドームから厚別に変更になっている。

この変更がガンバにとって吉と出るか凶と出るかは、
90分の試合が終わってからわかる話だ。

札幌サポーターが聖地と呼ぶ、
厚別陸上競技場に乗り込んだガンバ大阪のスタメンは以下の11人。

小野瀬は前節に引き続き左WBで、右WBには本職の髙尾が帰ってきた。

そして、前線3人はレアンドロ・ペレイラ、ウェリントン・シルバ、矢島と、
いつもと組み合わせを変えてきたね。

序盤からボールを支配して攻勢に出てきたのは札幌。

何度か危ない場面はあったけど、
東口の好守や守備陣の体を張った守りでゴールは割らせない。

すると、昌子がDFラインを強気に高めに設定したことで、
徐々にガンバが札幌陣内に攻め入る回数が多くなると、
前半29分に左サイドを突破したウェリントン・シルバのグラウンダーのクロスに、
矢島が中央で合わせて先制点をGET。

松波監督の采配が久しぶりに的中したと喜んでいたのだけど、
DAZNでこの試合を解説していた吉原宏太の見立てでは、
ガンバの選手たちが自主的にやったのだろうとのことだったので、
まあそうだよなと納得してしまったことになんか寂しくなったけども。

なんにせよ先制することが出来たので、この調子で追加点をと思っていた矢先、
チャナティップのスライディングタックルが髙尾の足首に入り、
髙尾が負傷交代してしまった。

ただでさえもサイドの選手にケガ人が相次いでいるチーム状態の中、
ようやく戦線に戻ってきた髙尾の再離脱は痛恨の一言。

それにしても、あのチャナティップのタックルは、先日のマリノスと柏の試合で、
マルコス・ジュニオールが神谷に見舞った一撃と同じくらい危険なものだったのに、
チャナティップにレッドカードが出なかったのは解せないね。

あそこでレッドカードを出して基準を明確にしていれば、
その後の札幌の選手たちのプレーが荒くなることは無かっただろうし、
この試合を裁いた池内主審は試合のコントロールを誤ったと思う。

前半を1点リードで終え、ハーフタイムでの選手交代も無く後半に臨んだガンバ。

後半8分に左サイドから黒川がアーリークロスを上げると、
中で待っていたのはレアンドロ・ペレイラ。

ヘディングシュートは菅野にセーブされるも、跳ね返りに素早く反応して2試合連続ゴール。

ゴールの場面以外はそれほど存在感無かったレアンドロ・ペレイラだけど、
にっちもさっちもいかなかった今季の序盤と比べると、
連携も良くなって結果もついてきているので、
我慢強く起用し続けてきた成果がようやく出始めたのかなと。

まあ、まだまだこんなものじゃ足りないので、
2試合と言わず、3試合、4試合と連続ゴールを伸ばしていって欲しいね。

ガンバのこの試合の得点は2点どまりだったけど、
最後まで札幌にゴールを許さずにクリーンシート達成。

過密日程なので、後半、ガンバの選手の足が止まるかなと心配していたけど、
どちらかというと動けていなかったのは、
試合間隔が空いた札幌の方だったように思う。

試合間隔は短すぎても長すぎてもダメで、
サッカーは1週間に1試合という試合間隔がベストなんだなと思い知らされたね。

この勝利でガンバは13位まで浮上。

まあ、降格圏の徳島とは勝ち点3差なので、全然安心できる順位では無いけど、
下ばかりに気にしていても楽しくないので、
とりあえず12位にいるピンクより上に行くことを考えましょう。

そんなガンバの次の対戦相手は仙台。

出来れば絶不調に陥っていた3月の時点で叩いておきたかった相手だけど、
札幌戦で見せてくれたように体を張ってゴールを守り、
チャンスを確実に決め切るという戦いが出来れば勝ち点3は獲得できるはず。

札幌戦でベンチスタートだった宇佐美やパトリックあたりが、
スタートから出てくると思われるので、彼らの得点に期待したいところやね。

北海道コンサドーレ札幌０－２ガンバ大阪
’29 矢島慎也
’53 レアンドロ・ペレイラ