【東京オリンピック グループA3節 フランスvs日本】さあ、死の組の先に進もう
フランスに勝てばいいだけの話
9年前のロンドンオリンピック以来、2大会ぶりの決勝トーナメント進出を目指し、
日本が対戦するのはフランス。
この世代の世界的な顔であるムバッペをはじめ、
U-24世代の有力選手をことごとく招集できなかったことで、
今大会の前評判は低いフランスだけど、
それでもリーグアンでプレーしている選手が多いし、
ジニャクなどのネームバリューのある選手もいるので、
個の力の高さには警戒したいところ。
まあ、2試合で勝ち点6を取れているのであれば、
既に決勝トーナメント進出が決まっていてもおかしくない状況だけど、
メキシコ戦を無失点で終えられなかったことで、
フランスに僅かながら決勝トーナメント進出の希望を残してしまったのは、
悔やまれるところ。
ただ、終わった試合のことをぐちぐち言っていてもしょうがないので、
目の前のフランス相手に勝利して、
文句なく決勝トーナメント進出を決めるのみである。
これが日本サッカーの成長の軌跡
森保監督が日産スタジアムのピッチに送り出した11人は以下の通り。
![](https://pdnannex.com/wp-content/uploads/2021/07/20210728_日本代表.png)
先日のメキシコ戦から3人を変更。
今大会初出場となった冨安は、大会前に負ったケガの具合が心配されたけど、
プレーを見る限りでは問題なさそうやね。
試合は、2点差での勝利が必要なフランスが、
インテンシティ高めで試合に入ってきた。
これに日本が応戦してしまうと、
打ち合いになって大味な試合展開になってしまいそうなところだったけど、
無理に縦には急がずにクレバーにプレーしていたと思う。
そんな感じで前半の半ばまでスコアレスで時計の針を進めると、
前半27分に久保のスルーパスに抜け出した上田がシュートを放つ。
このシュートはGKに防がれたものの、
こぼれ球に反応した久保が3戦連発となるゴールを決めて、
貴重な先制点を日本にもたらしてみせた。
A代表では日本代表最年少ゴール記録を期待されながら、
なかなかゴールを決めることが出来なくて、
結局、金田喜稔さんが持つ記録を更新できなかった久保だけど、
今大会ではケチャップがドバドバ出ているね。
さらに、久保のゴールの余韻がピッチにまだ残る中、
上田のシュートの跳ね返りを今度は右SBの酒井が押し込んで、
前半のうちに2点リードを奪うことに成功。
20年前ぐらいの日本であればフランスと対戦するとなると、
戦う前から名前負けしていたようなところがあったけど、そんな相手に、
これだけ堂々と試合を進めている選手たちの姿に隔世の感を感じたね。
誇り高きトリコロールを汚したチームに勝ち目は無い
前半を2点リードで終えた日本は、後半から久保に代えて三好を投入。
さらに前半終了間際にイエローカードを貰い、
準々決勝は出場停止になってしまった酒井に代わって橋岡を投入するなど、
決勝トーナメントを見据えた戦いにシフトしてきたね。
すると、交代で入った三好が、
旗手のパスから3点目のゴールを挙げるんだから、森保監督としては、
この試合は何をやっても上手くいくという感じだったんじゃないだろうか。
この三好のゴールによってフランスは完全に戦意を喪失したようで、
ラフプレーが散見されるようになった。
誰もケガしないといいなと思いながら試合を見ていたんだけど、その矢先、
三好がボールと全然関係無いところで脚にスパイクを入れられ、悶絶。
幸い、大事には至らなかったからよかったけど、
一歩間違えれば大ケガにも繋がりかねないような危険なプレーだったね。
この危険なプレーに対しきっちりとレッドカードが出たことが、
フランスの他の選手たちの抑止力になったのか、
その後は球際をハードにコンタクトしてくることは無くなり、
無気力にパスを回すだけになったフランス。
そんなフランスに対し、前田大然がダメ押しのゴールを決めて勝負あり。
試合前は、「2点差で負けたらグループステージ敗退」という条件を、
必要以上に気にしていたけど、
この試合の若き日本代表選手たちの勇敢な戦いを見れば、そんな心配は杞憂だったね。
日本の選手はちゃんと握手するぞ
3戦全勝で決勝トーナメントに進出した日本は、
準々決勝でニュージーランドと対戦することが決定。
強敵揃いのグループステージでは思い切ったターンオーバーが出来なかったので、
何人か休ませたい選手はいるけど、あまりにも舐めてかかると、
韓国のようにワンチャンスをモノにされて負けてしまうこともあり得るし、
判断が難しいところやね。
フランス0-4日本
’27 久保建英
’34 酒井宏樹
’70 三好康児
’90+1 前田大然