【明治安田生命J1リーグ5節 ベガルタ仙台vsガンバ大阪】歴史的一戦の裏でこっそりと3連勝

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若き日本代表が53年ぶりのメダル獲得を懸けて臨む、
スペイン戦のキックオフが1時間後に迫る中、
ひっそりと始まったガンバと仙台の一戦。

スペイン戦が見たいので、
キックオフを1時間早めてくれないかなと思っていたガンバサポは、
おそらく僕だけじゃないだろうし、
仙台サポの中にも一定数いたはずだと思うけどね。

Jリーグには粋な対応をしてほしかったところだ。

休み疲れの無い仙台

杜の都に乗り込んだガンバ大阪のスタメンは以下の通り。

11人の顔ぶれについては特段気になったところは無かったのだけど、
夏のウィンドウで水戸から加入した柳澤と、
チアゴ・アウベスがベンチ入りしていたのには少なからず驚いたね。
(チアゴ・アウベスはてっきり構想外になったのかと思ってた)

昌子が休みの試合は、3バックの中央に入ることが多かったキム・ヨングォンを、
素直に3バックの左で起用した采配は良かったと思うけど、
西村のシュートをゴールライン上でスーパークリアする一方で、
スゥオビクのスローを手で妨害して余計な警告を受けたり、
東口に頭で戻したパスがあわやオウンゴールになりかけたりと、
どうもこの日のキム・ヨングォンは安定感を欠いているように見えたね。

そして、ボール支配率がJ1の20チーム中最下位の仙台に、
ボールを握られる展開が続いた中で迎えた前半30分、
真瀬に東口の守るゴールを破られ先制点を献上…
と、思いきやこれはパスを出した赤﨑がオフサイドの判定でノーゴール。

先日の大分戦での長沢と呉屋といい、この試合の赤﨑と言い、
例年であれば元ガンバの選手たちに恩返しゴールを決められているところ、
今季は勝利をアシストしてもらっている感じがするね。

すると、ピンチの後にチャンスありとはよく言ったもので、
山本のCKをパトリックが頭で合わせて前半35分に先制に成功。

昨季のJ1リーグで2位躍進の原動力になったセットプレーの得点も、
今季はこれでようやく2点目。

山口コーチが湘南に移って、今は誰がセットプレーの担当なのか知らないけど、
貴重な得点源であるのは間違いないので精度を高めていって欲しいものだ。

危ない場面はありつつのウノゼロ

1点リードして前半を折り返したガンバだったけど、後半も仙台のペースは変わらず。

赤﨑の左サイドからのクロスをファーで真瀬が合わせた場面や、
オッティに左サイドを抜け出されてフリーでシュートを打たれた場面など、
「やられた!」と思うような場面はいくつかあったけど、
いずれも東口の好守や仙台の選手たちの拙攻に助けられて失点には至らず。

仙台は悪いサッカーをしているとは思えないんだけど、
こういうところで決め切れないあたりが18位という順位に表れているのかね。

対するガンバも追加点を奪いたいところだったけど、後半の決定機らしい決定機は、
スゥオビクに防がれたチアゴ・アウベスのミドルぐらいだっただろうか。
(相変わらず右サイドからのカットインの形は好きね)

また、後半22分に矢島との交代で柳澤がガンバで初出場。

右サイドから上げたクロスが相手に当たってCKを取った場面があったぐらいで、
あとの時間は守備のタスクに追われていた印象だけど、
もっと長い時間見てみないことには何とも言えないかな。

まあ、今のガンバのサイドの選手層を考えると出場機会は十分にあると思うし、
広島カープの森下に似た雰囲気のイケメンだから女性サポーターにも人気出そうだし、
試合で積極的にアピールしていって欲しいと思う。

時間被りは好都合?

試合は結局、前半に挙げたパトリックのゴールを最後まで守り切り、今季初の3連勝。

順位は13位で前節終了時点と変わらずだけど勝ち点26で隣のピンクと並んだね。

次節の対戦相手は首位の川崎を追走する2位マリノスなので、
ホームゲームとは言えここで勝ち点を獲得するのは難しいと思うけど、
何とか勝ち点1でも積み上げてセレッソより上には行って欲しいところ。

若き日本代表がスペインに敗れてメキシコとの3位決定戦に回ったことで、
2試合続けてガンバの試合とオリンピックの試合の時間が被ってしまったけど、
日本のサッカーファンの注目がメキシコ戦に注がれる裏で、
ひっそりと勝利してこっそりと順位を上げたいものやね。

ベガルタ仙台01ガンバ大阪
’35 パトリック