【北米ワールドカップ アジア最終予選 バーレーンvs日本】最終予選は難しいという話はどこへ行った?

北米行きに向けて着々と勝ち点を重ねるのみ

埼玉スタジアムで行われた北米ワールドカップのアジア最終予選の初戦で
中国相手に7ゴールを浴びせて快勝した我らが日本代表は、
戦いの舞台を中東に移してアウェイのバーレーン戦に臨んだ。

1月に行われたアジアカップのベスト16でバーレーンと対戦した時は、
3-1で勝利を収めることが出来たけど、
そのバーレーンは先日、敵地でオーストラリア相手に勝利を収めるなど、
着実に力をつけていることが窺えるので、
簡単な試合にはならないと思っておいたほうがいいだろうね。

とは言え、ワールドカップベスト8の壁を破るためには、
アジア最終予選の段階でもたついていられないので、
ここを華麗に乗り越えてアジア最終予選2連勝といきたいところだ。

先制点をもたらした遅れてきた9番の一撃

森保監督がバーレーンナショナルスタジアムのピッチに送り出した、
日本代表のスタメン11人は以下の通り。

中国戦のスタメンから久保が外れて鎌田が入っただけで、残りの10人は同じ顔ぶれ。

中国戦では右サイドでの久保と堂安のポジションチェンジがかなり効いていたけど、
この試合での南野と堂安のポジションチェンジはそこまでスムーズに行っていなかったので、
久保を外したのにはどういう意図があったのかな?

それでも中国戦でも脅威となっていた三笘の左サイドはこの試合も健在で、
三笘のクロスから堂安がポスト直撃のシュートを放つなど好機を演出したけど、
その後は警戒されて左サイドからもチャンスを作れなくなってしまった。

ボールは持てるもののバーレーンにしっかり守られて、
なかなかシュートまで持ち込めない時間が長く続いていたけど、
遠藤のパスに抜け出した鎌田が右サイドをドリブルで運んでクロスを上げると、
このクロスがペナルティエリア内でのハンドを誘いPKを獲得。

このPKを上田がレーザーポインターによる妨害を受けながらも冷静にゴールネットを揺らし、
前半37分に日本が先制に成功。

バーレーンの選手たちはそれまで日本の攻撃をよく凌いでいたのに、
ハンドを取られた場面でのスライディング対応はあまりにも軽率なプレーだったので、
日本としては正直ラッキーだったね。

バーレーンにボールを持たされる展開が長く続いていた前半だったけど、
1点リードでハーフタイムを迎えることが出来たのは良かったと思う。

中国戦で開演したショーはまだ続いていた

追加点を奪いたい日本は、後半頭から堂安に代えて伊東純也を投入し、
前半あまり機能していなかった右サイドをテコ入れしてきた。

するとその効果がさっそくピッチに現れ、
鎌田のパスを受けた伊東がペナルティエリア右から上田に折り返すと、
このパスを上田が決めて後半早々に日本に2点目。

パスがマイナスに入りすぎて窮屈な体勢に見えたけど、
そこから強引に腰を捻ってシュートを打てるあたり、
上田の身体能力の高さが表れた場面だったね。

そして、この上田のゴールが呼び水となって2試合連続のゴールラッシュ開演。

上田のポストプレーから守田が右足でゴールネットを揺らし、
後半16分に3点目のゴールを上げれば、
その3分後には左サイドを突破した三笘のグラウンダーのクロスを、
またしても守田が沈めてあっという間に試合の大勢は決してしまった。

大量リードを奪われたことで、
バーレーンの選手たちは完全に集中を切らしてしまったようで、
それが通るの?と思うような日本のパスが通ってしまうなど、
前半の集中した守りが嘘のようなスカスカ状態に。

試合前はスタンドを埋めていた多くのバーレーンサポーターは帰路に着き、
バックスタンド側では観客の子どもが陸上トラックに降りて遊び始めるなど、
スタジアムの様子は試合がまだ続いているとは思えないようなものだったね。

そんなスタジアムの様子をよそに、中村敬斗のシュートのこぼれ球を小川がヘディングで押し込み、
2試合連続のゴールラッシュのトリを飾ったね。

その後も浅野に何度も決定機が訪れるも結果は言わずもがなだったわけだけど、
まあ、浅野はビッグマッチで決めてくれればそれでいいや。

来月には勝ち点12に

難しいと言われるアジア最終予選で、2試合を終えて勝ち点6、
12得点0失点という文句のつけようがないスタートを切った日本。

来月はサウジアラビアとオーストラリアという、
日本が所属するグループCの強豪との対戦を控えているけど、
この2試合の戦いぶりを見る限り何の心配もいらないように思える。

ただ、この2試合で日本が上手くいったのは、
採用した3バックシステムがまだ研究されていなかったというのもあると思うので、
さすがに1ヶ月空けば相手も何らかの対策はしてくるだろう。

それでも今の日本はそこを上回れるチーム力はあると思うので、
サウジアラビア、オーストラリアに連勝を飾って、
北米ワールドカップ行きの切符をグッと引き寄せてくれるだろうと思います。

バーレーン05日本
’37 上田綺世
’47 上田綺世
’61 守田英正
’64 守田英正
’81 小川航基