【明治安田生命J1リーグ15節 ガンバ大阪vsサンフレッチェ広島】中2日だし、相手好調だし、勝てるわけねーよ・・・って、あれ?

流れが悪くなると日程も味方しない

前節の札幌戦に敗れて4連敗となり、
ついに入れ替え戦圏内の16位まで転落してしまった我らがガンバ大阪。

次節のホームでの浦和戦に備えて1週間入念な準備・・・といきたかったところ、
広島のチーム内で新型コロナウイルスの感染者が複数発生して延期になっていた15節の試合が、
ミッドウィークに組まれてしまった。

昨季はガンバのチーム内で新型コロナウイルスのクラスタが発生して数試合が延期になり、
他のチームに迷惑をかけてしまったので、困った時はお互い様と言いたいところなのだけど、
前節の福岡戦から中3日の広島に対し、ガンバは札幌戦から中2日と、
明らかに日程面で不利なところに試合をねじ込んでくるなんて、
Jリーグは何かの嫌がらせなんですかね。

まあ、文句を言っても仕方ないのだけど。

4連勝でACL圏内を射程に捉えた広島としては、
こんなところで下位のガンバに取りこぼしてなんていられないだろうけど、
連敗を止めて残留争いを抜け出したいガンバも、負けられないという気持ちの面では同じのはず。

調子の上がらないチームをサポートするために、
平日の夜にパナソニックスタジアム吹田に駆けつけたサポーターのためにも、
勝ち点3を積み上げて欲しいものだ。

やれば出来る子、坂本一彩

夜になっても日中の猛暑の余韻が残る吹田のピッチに送り出された11人は以下の通り。

日曜日の札幌戦から6人を入れ替え、布陣も広島に合わせたのか3バックにしてきた。

古巣との対戦に燃えているであろうパトリックがベンチスタートというところを見ると、
前半は無失点で持ち堪えて後半勝負というゲームプランなのだろうか。

序盤から試合の主導権を握られるのはもはやお約束の光景として、
そんな中でもガンバにもカウンターを仕掛けられそうな場面はあるのだけど、
広島の寄せ・帰陣が早く、なかなかシュートまで持ち込めない。

三浦がジュニオール・サントスを上手く抑えていたので決定的な場面は無かったものの、
今日も苦しい試合になりそうだなと思っていたら、
飲水タイムが明けたぐらいから徐々にガンバがリズムをつかみ始める。

すると、齊藤が右サイドからクロスを上げると、
GK大迫に触られて逆サイドに流れたボールを拾った黒川が、
マッチアップした藤井とのボディコンタクトを制して前進し、
そのまま左足でシュートを決め、前半36分にガンバが先制。

さらに、その3分後には坂本が追加点を挙げて前半のうちに2点リードを奪うことに成功した。

今季ここまで出場機会がありながらもなかなか結果を残すことが出来ず、
酷評されることも多かった坂本だけど、
辛抱強く起用し続けた片野坂監督の期待にようやく応えることが出来たね。

個人的にも、一昨年に鹿児島で行われたJ3の試合で、
U-23の一員として出場していた当時高校2年生の坂本の2ゴールを生で見てから、
坂本に期待を寄せていたので、ようやく報われた気分だわ。

ただ、試合後のインタビューでも語っていたように、これからが始まりなので、
これに満足せずさらに得点を積み重ねていって欲しいと思う。

ようやくフィットしつつある新戦力

1点を追う広島は、後半頭から野上とジュニオール・サントスに代えて、
ベンカリファとドウグラス・ヴィエイラを投入し、布陣を4−4−2へ変更。

対するガンバは、脚を痛めた山見が倉田と交代になるアクシデントはあったものの、
前がかりになって攻めてくる広島の攻撃を上手く防ぐことが出来ていたね。
(山見は交代の時普通に歩いていたし軽傷だと思う)

特に右CBでスタメン出場した福岡は、これまであまり出場機会に恵まれていなかったけど、
本職の守備で安定感のあるプレーを見せつつ、
機を見て前線に上がって攻撃にアクセントを加えていたね。

この試合でのパフォーマンスで、片野坂監督にポジティブな印象を残せたと思うので、
今後は出場機会が増えるんじゃないだろうか。

そんな福岡は後半31分に昌子との交代でお役御免。

2点差があるのに5バックの布陣で逃げ切りを図ろうとするガンバに、
消極的すぎないか思う人もいるだろうけど、
こちとら4連敗中なのであまり悠長な事を言ってられないから致し方無し。

まあ、結局、交代枠を使い切った状況でヴィエイラが負傷したことで、
広島は10人で戦うことになり、おのずと反撃ムードは鎮火することになったんだけども。

広島としては、下位のガンバ相手に勝ち点を落としただけでなく、
好調のヴィエイラも負傷で失ってしまうなんて、色々と手痛い試合になったんじゃないだろうか。

水くさいこと言うなよ腐れ縁じゃないか

連敗を4でストップしたガンバはこれで順位を12位まで上げ、降格圏を脱出。

ただ、17位清水との勝ち点差3というところを考慮すれば、
まだまだ安心出来る状況ではないので、引き続き勝ち点を重ねていきたいね。

そんなガンバの次の試合は中2日でホーム浦和戦。

連日の猛暑の中、中2日の連戦が続くのは体力的にキツイものがあるけど、
総力戦で乗り切るしかないね。

ここに来て得点が奪えるようになって勝ちが増えてきた浦和だけど、
ズッ友なのに一足先に残留争いから抜けるなんて冷たいことは言わないで、
あと少しだけ僕たちと順位表の下の方で楽しく遊ぼうじゃありませんか。

ガンバ大阪20サンフレッチェ広島
’36 黒川圭介
’39 坂本一彩