【天皇杯ラウンド16 鹿島アントラーズvsガンバ大阪】疲労を土産にトーナメントを去る
賜杯?何それおいしいの?
週末にホームでの大阪ダービーを控えた我らがガンバ大阪の本日の試合は、
天皇杯ラウンド16の鹿島アントラーズ戦。
4日前のリーグ戦で川崎と試合をしたばかりだけど、
後半をちゃんと見ていなかったせいか記憶があやふやになっていて、
久しぶりの試合のように感じるのは僕だけですかね。
トーナメント戦なのに試合会場がカシマスタジアムってどうなの?って思うけど、
相性を考えるとパナスタも鹿島のホームみたいなもんなので、
どっちで試合をしても大して変わらんか。
まあ、そもそも今のガンバに天皇杯を戦っている余裕があるのかと思うところもあるけど、
だからと言って応援しているチームが負ける姿を見たい訳ではないので、
土曜日の試合に影響が出ない程度に頑張ってもらいたいと思います。
劣勢だったけどノーチャンスだったわけではない
片野坂監督がカシマスタジアムのピッチに送り出した11人は以下の通り。
川崎戦で奥野が退場になってセレッソ戦は出場停止なので、
この試合に奥野をフル出場させて齊藤かダワンを休ませるのかと思っていたのだけど、
ダワンと齊藤のコンビということは、片野坂監督はこの試合に勝ちに来たということか。
そんなガンバは序盤からパトリック目掛けたシンプルなロングボールを多用。
坂本のキープから齊藤がミドルシュートを放つ場面もあり、
良い形で試合に入ることが出来たように見えたのだけど、
40番がピッチのいたるところに顔を出してボールを受け始めると、
徐々に鹿島の攻撃にリズムが出てきて試合の主導権を奪われてしまった。
そんな状況で鹿島の攻撃陣の前に立ちはだかったのは我らが守護神・東口順昭。
失点を覚悟したエヴェラウドのヘディングシュートや、樋口の強烈なミドルシュートを、
神懸かり的な反応で枠外に弾き出し、鹿島に先制を許さない。
(ファン・アラーノのポスト直撃のシュートも東口がわずかに触っていたか?)
対するガンバもパトリックと坂本に決定機が訪れるも、これを決めることが出来ない。
特にパトリックの決定機の場面に関しては、黒川のグラウンダーのクロスに対し、
左足でダイレクトでシュートしておけばいいものを、丁寧に右足で合わせようとしたら、
鹿島のディフェンスが間に合ってしまい、クリアされてしまった。
パトリックはリーグ戦でもここまで1ゴールと結果が出ていないので、
プレーが消極的になってしまっているんだろうか。
結局、前半は両者とも得点を挙げることが出来ず、
スコアレスでハーフタイムを迎えることになった。
そしていつもの結末
お互いに選手交代無く迎えた後半も、前半に引き続き鹿島が試合の主導権を握り、
ガンバはカウンターを窺う試合展開。
そんな膠着状態の試合展開で先に動いたのは鹿島のヴァイラー監督。
ファン・アラーノと船橋に代えてアルトゥール・カイキとディエゴ・ピトゥカを投入すると、
エヴェラウドのポストプレーからディエゴ・ピトゥカにミドルシュートを決められ、
鹿島に先制を許してしまった。
前半から再三の好セーブでガンバのゴールを守っていた東口をもってしても、
一歩も動けなかった見事なシュートだったね。
1点ビハインドになったガンバは、山見と倉田に代えて南野と石毛を投入。
この交代が功を奏し・・・といきたかったところだけど、
山見に代わってそのまま右サイドに入った南野が安西に突破を許すと、
クロスボールをエヴェラウドに決められてしまい、あっという間に2点ビハインド。
その直後に黒川のマイナスのクロスに齊藤が走り込むという場面があったけど、
シュートは枠外に外れて一矢報いることが出来ず、
ガンバの2022年の天皇杯はベスト16敗退という結果で終わってしまった。
黒川はこの試合で3度も決定機を演出するなど、低調なチームの中1人気を吐いていたけど、
その対比で黒川との交代で出てきた藤春のパフォーマンスには物足りなさを感じるね。
もともと上手い選手じゃないだけに、
武器であるスピードが衰えた時に何で勝負するのかというのは難しいところではあるけども。
ただ、藤春の東海大仰星の同期であるラグビーの山中亮平は、
先日の日本代表の試合で2トライを挙げてコンディションの良さをアピールしていたし、
藤春もまだまだ老け込むような年齢ではないはず。
10年以上に渡ってガンバの左サイドを駆け抜けてきた背番号4の矜恃を見せてほしいね。
9連戦のラストは大阪ダービー
試合の終盤には、交代枠を使い切っている状況でダワンがハムストリングを痛め、
足を引きずりながら試合終了までプレーするというアクシデントまで発生。
ただでさえも奥野が出場停止、チュ・セジョンも移籍という状況で、
これでダワンもケガで出られないとなったら、
週末の大阪ダービーのボランチはどうするつもりなんだろうか。
カタノサッカーは構築中と言えば聞こえはいいけど、
なんだか最近、片野坂監督の選手起用に疑問を感じることが増えてきたので、
大阪ダービーではそんな疑念を晴らしてほしいね。
鹿島アントラーズ2−0ガンバ大阪
’71 ディエゴ・ピトゥカ
’75 エヴェラウド