【TOYO TIRES CUP 2024 日本vsタイ】千駄ヶ谷でのゴールラッシュを新年の挨拶に代えさせていただきます
登り竜のように上昇する辰年にしたい
皆さま、あけましておめでとうございます。
本年も粛々と更新を続けていく弊ブログをよろしくお願いします。
さて、2024年がはじまったわけですが、
自分はこれといって変わったことを始める予定も無く、
相も変わらず正月からサッカー観戦のために国立競技場へ。
世界のサッカーカレンダーの変遷に合わせて、
天皇杯の決勝が1月1日の固定開催でなくなって以降、
元日に千駄ヶ谷を訪れるのは久しいけど、
そこで行われる試合が日本代表の試合であっても、
やはり新年の始まりに国立でサッカーの試合を見るのは特別な思いがある。
そんな日本の2024年最初の対戦相手は、
鹿島でも指揮を執った石井正忠監督率いるタイ代表。
近年急速に力をつけてきている東南アジアの雄に、
開幕を2週間後に控えるアジアカップの戴冠を期す日本代表が、
どんな試合を見せるのか楽しみでならない。
アピールできなかった初キャップ組
年末の酷使に伴い芝生の状態が気になる国立競技場に送り出された、
日本代表のスタメン11人は以下の通り。
経験があると言える選手は伊東純也と田中碧だけで、
代表初キャップとなる伊藤涼太郎、奥抜、藤井をはじめ、
フレッシュな顔ぶれがスタメンに名前を連ねたこの日の日本代表。
まあ、森保監督にしてみれば、
これぐらいメンバーを落としてもタイ代表に負けることはないと思ったんだろうけど、
いくらなんでもタイを舐めすぎのような気がしてならなかった。
実際、試合が始まって、日本が試合の主導権を握る時間が続いたけど、
タイのゴール前で手数をかけすぎてシュートを打てなかったり、
ボールの失い方が悪くてカウンターを食らったりと、
まるで一昔前の日本代表を見ているかのような試合運び。
伊藤涼太郎は周囲とプレーのイメージが合わないのかボールを持ちすぎだと思ったし、
奥抜に関してはA代表に抜擢するには時期尚早だったんじゃないだろうか。
その一方で、右サイドに入った伊東純也は1人でタイの守備陣に脅威を与えていて、
代表の常連の選手と代表に選ばれたばかりの選手の違いを見せつけていたね。
ただ、伊東1人ではゴールを奪うところまではたどり着けず、
スコアレスで前半を折り返すことに。
日本としては不本意な前半だった一方で、タイにしてみれば大健闘の前半だったので、
タイの選手たちに自信を与えていたら後半はやりにくいなと思ったね。
見せつけた常連さんと一見さんの違い
前半の低調なパフォーマンスを受け、
森保監督は伊藤涼太郎と奥抜に替えて堂安と中村敬斗を投入。
対するタイの石井監督も、
後半頭からティーラトンやスパチョークといったJリーグでもお馴染みの選手を投入するも、
結果を出したのは日本の交代選手。
堂安の右サイドへの展開を伊東が受けた流れから田中碧がゴールネットを揺らし、
後半6分に日本が先制に成功。
さらに後半27分には中村敬斗、後半29分には堂安のCKからタイの選手のオウンゴールを誘い、
前半の塩分濃度の高い試合が嘘のようにあっという間にリードを3点に広げてみせた。
堂安がこれぐらい出来るのは織り込み済みだけど、
キャップ数4とまだまだ代表でのキャリアが浅い中村敬斗が、
代表常連組の中に混じっても堂々と結果を残している姿に、
ガンバサポーターとして誇らしさを感じるね。
その後、代表初キャップの川村にも初ゴールが生まれ、
後半アディショナルタイムには南野が右足のアウトサイドでゴールネットを揺らし、
終わってみれば5-0の大勝。(南野はその前のGKとのドフリー1対1を決めんかい)
前日まではあまり盛り上がっていないような印象を受けていた今回のタイとの試合だけど、
蓋を開けてみたらこの日の国立には6万人を超える観客が詰めかけていたし、
史上初の元日の国立で行う日本代表戦は、興行的にも上手くいったんじゃないだろうか。
目指すはカタールの地での戴冠
タイに快勝を収めた日本代表が次に目指すのは、
1月14日にベトナムとの初戦を迎えるアジアカップ。
タイ戦でスタメンとベンチの実力差が露わになったし、三笘が負傷したり、
鎌田と上田が所属チームでの序列が厳しくなっていたりと不安要素が無い訳では無いけど、
それらを差し引いても今の日本にはアジアカップを制する力は備わっていると思う。
日本は2011年以来、13年もアジア王者のタイトルから遠ざかっているので、今大会こそは、
タイ戦で国立のホームゴール裏に掲げられた「KING OF ASIA」の称号を手にしてほしいものだ。
日本5−0タイ
’51 田中碧
’72 中村敬斗
’74 オウンゴール
’82 川村拓夢
’90+1 南野拓実