【YBCルヴァンカップ グループステージ3節 ガンバ大阪vsFC東京】今季ホーム初勝利は今季初のクリーンシートで

悪い流れを断ち切るのは早い方が良い

今季のリーグ戦初勝利を期して乗り込んだ平塚で、
自らのミスで失点を重ね、ショッキングな敗戦を喫したガンバ大阪。

週末に控える川崎との一戦に完全に頭を切り替えて臨むためにも、
ミッドウィークのルヴァンカップで勝利を収め、悪い流れを断ち切りたいところ。

そんなガンバが本日ホームに迎えるはポヤトスと同郷のアルベル率いるFC東京。

同じサッカー哲学を持つ2人が率いるチームが、吹田の地でどのような戦いを見せるのか見物やね。

ガチ布陣ならこれぐらいは出来る

雨が降る北摂のスタジアムに、ポヤトスが送り出したスタメン11人は以下の通り。

松木、野澤、木村、熊田といった21歳以下の選手4人に加え、
2種登録の16歳・佐藤龍之介をスタメンに抜擢した東京に対し、
ガンバは外国籍選手5人がスタメンに名前を連ねるガチ布陣。

ポヤトスの意図としては、
自分の理想とするサッカーを1日でも早くチームに落とし込みたいのだろうけど、
開幕戦から出ずっぱりの三浦と黒川は休ませてあげても良かったんじゃないだろうか。

ただ、リーグ戦未勝利とは言え、さすがにガチ布陣で試合に臨んだからか、
大きくメンバーを落とした東京と比べると力量の差は明らかで、
試合の主導権を握ったのはガンバ。

序盤は右サイドの杉山のところから多くのチャンスが生まれ、
前半20分ぐらいからはジェバリが中盤に下がってパスを受けることで、
中央からもチャンスが作れるようになった。

ところが、毎試合同じことを書いているような気がするけど、
シュートやラストパスの精度が低くて得点に繋がらない。

ジェバリが森重をかわして左足で放ったシュートが枠を捉えられず、
これはスコアレスでハーフタイム突入かなと思っていたら、
その直後に山本悠樹のパスを受けた杉山が、対峙した長友をかわして右足を振り抜くと、
このシュートがゴールのニア上に突き刺さり、前半43分にガンバが先制に成功。

右サイドからカットインして左足シュートが得意な杉山だけに、
ブラボー先輩は杉山の左足を警戒していたんだろうけど、
その狙いの逆を突いた見事なシュートだったと思うわ。

快勝の代償

シュート数1本と低調な前半を過ごした東京が、
後半頭からディエゴ・オリヴェイラを投入するなどギアを上げてきたことで、
後半の早い時間帯こそ東口がTV画面に映る場面は多かったけど、
時間が経つにつれてガンバが押し返すことに成功。

勝利の確率を上げるためにももう1点取っておきたいなと思っていたら、
攻撃の中心としてタクトを振るっていた山本悠樹が脚を痛め、
後半16分に山本理仁と交代になってしまう。

さらに後半25分には、
負傷明けのジェバリとクォン・ギョンウォンが揃って脚を痛めてしまい、
福岡と山見が投入されるなど、カップ戦にも関わらず主力にケガ人が続出。

まあ、ジェバリとクォン・ギョンウォンは歩いてピッチの外に出ていたので、
ケガの程度は軽いと思うけど、
山本悠樹は立ち上がることが出来ずに担架に乗ってピッチから退いたので、
大事に至らないことを祈るばかりやね。

そんな具合で、ケガ人は出るわ、チャンスがありながらなかなか決めきれないわで、
もし失点して勝ち点落としたら目も当てられないなと思っていたのだけど、
きっかけはどうであれ、途中からピッチに入った選手たちが仕事をする。

後半もアディショナルタイムに入ろうかという時間帯に、
山本理仁のスルーパスを受けた福田が野澤との1対1を制して左足でゴールネットを揺らし、
自身の24歳のバースデーに自ら花を添えると、
その4分後には先制点と同じようなシチュエーションから、
今度は得意パターンの左足を振り抜いて杉山がこの日2点目を挙げ、終わってみれば3得点。

3点目が入ってからも山見や山本理仁が貪欲にゴールを狙うなど、
ベンチメンバーの意欲の高さが見えたのが好材料だったね。

4日後も同じ場所でクリーンシートを

冒頭にも書いた通り、週末はホームでの川崎戦。

まあ、僕がここで改めて書くまでもない強力な相手だけど、
川崎はここまでケガ人が多くて本調子ではないようなので付け入る隙はあるはず。

先述の通り、負傷交代した3選手の具合が心配だけど、
東京相手に今季初のクリーンシートを達成した粘り強い守備で、
次こそ今季のリーグ戦初勝利を掴んで欲しいね。

ガンバ大阪30FC東京
’43 杉山直宏
’87 福田湧矢
’90+1 杉山直宏