【EAFF E-1 サッカー選手権 日本vs香港】後半になって急激に上がった塩分濃度
きっかけを掴むのはどの選手か?
北中米ワールドカップを来年に控える日本代表は、
東アジア4ヶ国総当たりで優勝チームを決めるE-1選手権に臨んだ。
土曜日にJ1の試合を終えて、中2日で大会初戦に臨むというスケジュールが組まれているあたり、
JFAがこの大会を重視していないのは火を見るよりも明らかだし、
ガンバの選手たちが1人も招集されていないので、個人的にもあまり熱が入らない。
まあ、今のガンバで日本代表の基準にある選手は黒川か半田ぐらいだろうけど、
今の日本代表は3バックを採用していて2人の適正ポジションが無いから、
選外は妥当と言えば妥当なんだけどね。
そんな感じ大会でそこまでプライオリティは高くない大会ではあるけども、
伊東純也や遠藤航、田中碧など、
過去にこの大会を足がかりにして日本代表に定着した選手も多くいるので、
招集された選手たちには自分の人生を変えるという気概で臨んで欲しいと思う。
PKでしか得点出来ないジャーメインはどこにいった?
森保監督がヨンインミルスタジアムのピッチに送り出した、スタメン11人は以下の通り。

相馬、川辺、稲垣、荒木といった経験のある選手を軸に据えつつ、
19歳のピサノを筆頭に若い選手を抜擢。
右シャドーで起用されたジャーメインについては、
今季から移籍した広島で結果を残せていないことで、
今回の代表召集に懐疑的な目が向けられているけど、
結果を残して批判の声を黙らせることが出来るか。
試合の入りこそパスが繋がらない場面が何度かあり、
「全体練習が1日しかなかったので、合わせるのは難しいのかな?」
と思っていたのだけど、そんな考えは間違いだったとすぐに証明される。
左サイドから相馬があげたクロスを受けたジャーメインが、
トラップから反転ボレーを叩き込んで前半4分に先制点を挙げると、
その6分後にも相馬のクロスからジャーメインが頭で決めて、
あっという間に2点リードを奪ってみせる。
まあ、ジャーメインに結果が出たことはポジティブな要素だと思うけど、
1点目の香港のディフェンス対応なんてJ3でも見ないようなレベルなので、
素直に喜んでいいものではないと思うけどね。
その後も日本のゴールラッシュは続き、
稲垣が自身の代名詞であるミドルシュートでゴールネットを揺らせば、
華麗なパスワークから三たびジャーメインが押し込んでハットトリック達成。
最後は久保の突破からジャーメインが前半だけで4得点目となるゴールを挙げ、
日本はなんと前半だけで5ゴールの大爆発。
その後は、日本がペースを落としたことで試合のテンションは落ち着いたけど、
アピールに燃えている選手たちが後半から出てくれば、
また試合のテンションは上がるだろうから、
さらなる追加点も期待できる・・・と、この時は思っていたのだけどね。
前半のゴールラッシュは何処へやら
前半だけで5得点を挙げた日本は、
後半頭からジャーメインと垣田を下げ、山田と中村を投入。
山田と宮代は川崎フロンターレユースの同期なので、連携面の不安は無いだろうから、
どちらかがそのうちゴールネットを揺らすだろうなと思っていたのだけど、
そんな思惑に反して山田と宮代に中村を加えた3人の連携はさっぱり噛み合わず、
なかなかシュートまで持ち込めない。
反対に、マイケルやフェルナンドといったブラジル生まれの選手たちを投入した香港に、
徐々に日本のゴールを脅かされる場面が増えていく。
まあ、それでも失点はしないだろうとタカを括っていたのだけど、
後半14分の香港のCKの場面で、ピサノがニアサイドに気を取られすぎてしまい、
ファーサイドのハイボールの処理が疎かになったことで、
ファーから飛び込んだ選手に決められ、まさかの失点。
ピサノは前半の終盤にもハイボールの処理でファンブルする場面があったし、
いくらGKがプレーする時間が短い試合展開だったとしても、
ちょっと擁護するのは難しいパフォーマンスだったね。
森保監督は、過去に鈴木彩艷にミスが続いた時も、我慢して起用し続けたけど、
ピサノに関してはどう扱うのだろうか。
その後、日本は大関、佐藤、望月を投入するも、試合の流れは変わらず、
むしろ日本の攻撃のリズムに慣れた香港に上手く守られる場面が増えてしまい、
前半のゴールラッシュが遠い過去に思えるような接戦に持ち込まれてしまう。
後半のラストワンプレーで中村が個人技からゴールネットを揺らし、
日本の6点目を挙げたことで多少溜飲は下がったけど、
この先、中国、韓国と段々と相手が強くなっていくことを考えると、
後半45分間の戦いには不安が残ると言わざるを得ないね。
目には目を歯に歯を
次戦は中3日空いて中国と対戦。
中国は月曜日に試合をしているので、コンディション的には日本が不利になるけど、
韓国に3-0で敗れている相手なので、特に気に留めるまでもないだろう。
ただ、E-1で対戦する時の中国は特にラフプレーも辞さない印象が強いので、
この試合で出番が無かった植田や宇野といった球際で闘える選手たちが、
中国相手に睨みを効かせて退けてくれることに期待したいね。
日本6ー1香港
’4 ジャーメイン良
’10 ジャーメイン良
’20 稲垣祥
’22 ジャーメイン良
’26 ジャーメイン良
’59 マット・オア
’90+4 中村草太









