【AFCチャンピオンズリーグ2 グループステージ1節 ガンバ大阪vs東方】4年ぶりのアジアでの戦いを勝利で再開させた青黒戦士

2025年10月22日

ACL2のタイトルを目指す航海はここから始まる

ホームで宿敵・浦和レッズに勝利し、3連勝を飾ったガンバ大阪は、
香港の東方FCをホームに迎え、ACL2の開幕戦に臨んだ。

新型コロナウイルスの影響で、
日本から遠く離れたウズベキスタンでのセントラル開催となったグループステージに臨み、
あっけなく6試合で帰国の途に就くことになったACLから4年。

望んでいた舞台より1つ下のカテゴリーではあるけど、
かつてアジアの頂にも立ったことがある青黒のユニフォームがACLのピッチに帰ってきた。

昨季、広島が到達できなかったACL2の初代王者の座を目指し、
まずはグループステージ初戦を取って最初の一歩踏み出したいところだ。

やはりアジアの舞台に簡単な相手はいない

”市立吹田サッカースタジアム”のピッチに、
ポヤトスが送り出したガンバのスタメン11人は以下の通り。

ここに来てGKに背番号1を起用してくるポヤトスの浪花節采配。

また、ここのところスタメンを外れていた黒川、三浦、ジェバリあたりには、
再びチーム内の序列を入れ替えるような活躍を期待したいところ。

アウェイだからと言って守備を固めてカウンターで一発狙いという戦いは選択せず、
後ろからしっかりとパスを繋いで前進してくる、スペイン人のロサダ監督率いる東方は、
どこかポヤトスのフレーバー。

言い方を変えれば敵陣にスペースがあるということなので、
ガンバとしては組み易い相手だと思ったけど、
黒川がインナーラップして放ったシュートはGKのスーパーセーブに遭い、ゴールならず。

初瀬加入以前は左サイドで絶対的な地位を築いていた黒川だけど、
その立場が脅かされたことで危機感が芽生えたのか、
この日のドリブル突破は鬼気迫るものが感じられたね。

その後、ジェバリのGKとの1対1も東方のDFのブロックに阻まれてしまうなど、
「意外と東方手強いな」と思い始めていたところで、
満田からのパスを受けたウェルトンがゴールネットを揺らし、前半28分にガンバが先制に成功。

ガンバ加入以降、未だノーゴールの満田としては自分でも決めたかったと思うけど、
そこを我慢してより確率が高いウェルトンを選択した満田のプレーが、
いつかゴールという形で報われるといいなと思ったね。

ところが、このウェルトンのゴールを祝うための「もっといったれ」の舞が、
相手チームの反撃の呼び水になってしまうのは、ガンバの伝統芸の一つ。

ジル・マルティンスにコースもスピードも完璧なミドルシュートを叩き込まれ、
わずか1分でリードを吐き出してしまった。
(まあ、あれは東口もノーチャンスだね・・・)

その後も東方のゴールを目指して攻め続けるガンバだったけど、
この日は東方のGK、イェホンフェイが大当たりで、結局、タイスコアのままハーフタイムへ。

トータルで見ると、前半のガンバの戦いは悪くなかったと思うけど、
東方に1本だけ許したシュートが得点に繋がってしまったのは不運と言うか、
なんか勿体無かったね。

アジアの舞台を知る男が結果で示す

前半と同じ11人をピッチに送り出して、
引き続き東方のゴールを目指したガンバだったけど、前半から続く膠着状態は変わらず、
この状況を見て、ジェバリと鈴木徳真を下げてヒュメットと宇佐美を投入するという、
いつも交代が遅いポヤトスにしては早めに手を打つ。

これにより、一層ガンバの攻勢が強まったけど、イェホンフェイの確変は以前収まらず、
前半にマルティンスがゴールを決めた位置と同じような位置から宇佐美がシュートを放つも、
これも指先でゴールの外に弾き出されてしまう。

さらに攻勢を強めるべく、ガンバベンチが山下と奥抜を投入する準備を始めたところで、
ようやく試合が動く。

ヒュメットのパスを右のポケットで受けたアラーノが中央にいる宇佐美にパスを送ると、
これを宇佐美が空いているコースに丁寧に流し込み、後半25分にようやくガンバが勝ち越し。

前半、先制ゴールの直後に「もっといったれ」をやって失点したからなのか、
歓喜に沸くゴール裏に向かって宇佐美が「落ち着け」というジェスチャーをしていたのが、
どこから見てもゴールセレブレーションに見えなくて、なんだか面白かったね。

1点リードしたガンバの攻勢はなおも続き、今度はヒュメットのスルーパスを受けた奥抜が、
見事なファーストタッチで東方のDF、ホールの前に入ると、
ホールは堪らず後ろから奥抜を倒し、DOGSOで一発退場に。

この試合では、数あるガンバの伝統芸の中から。
「もっといったれをやっている最中に失点する」が出てしまったので、
「数的優位を生かせない」という伝統芸も出てしまうんじゃないかと危惧したけど、
宇佐美が外れたキャプテンマークを付け直すのにモタモタしている姿を横目に、
奥抜が倒されて得たFKをヒュメットが直接叩き込んで、あっという間に杞憂にしてしまった。

天皇杯の山形戦のジェバリのFKと言い、ウチの外国人FWは良いFKを持っている割に、
なぜか積極的に蹴りたがらないのが不思議なんだけども。

その後、東方は2点ビハインドになったことで、
アウェイから勝ち点を持ち帰るために積極的に攻めると言うより、
今後のグループステージの戦いに備えて失点数を増やさない戦い方を選択したため、
試合は残り15分を残して収束ムードに。

それならばとポヤトスは岸本を投入し、
ブラック企業の若手社員ばりに酷使されている半田にも休養を与えつつ、試合をクロージング。
(まあ、結局フル出場しているのとほぼ同じ時間出ているけど)

個人的には、ベンチ入りしたユース所属の山本を見てみたかったけど、
それはグループステージの今後の試合にお預けってところかな。

「日程で有利なはずなのに動きが悪い」の伝統芸は出さなくていいです

ACL2の開幕戦を勝利で飾ったガンバの次の試合は、中5日でホームのマリノス戦。

ACLに出場しているチームは過密日程をこなすのが宿命だけど、
ガンバは30節の町田との試合は既に8月に消化しているのに対し、
マリノスは土曜日に福岡と試合をして、中2日で大阪に乗り込んでくるので、
ACL2に出場しているガンバが日程で有利という珍しい状況。

とは言え、残留争いの渦中にいるマリノスは、
石に齧り付いてでも大阪から勝ち点を持ち帰ろうとしてくるはずなので、
相手の勢いに飲まれずに地に足をつけて戦い、公式戦5連勝といきたいところだ。

ガンバ大阪3ー1東方
’28 ウェルトン
’29 ジル・マルティンス
’70 宇佐美貴史
’75 デニス・ヒュメット