【明治安田生命J1リーグ6節 サンフレッチェ広島vsガンバ大阪】修正した守備ってどれですか?

2020年11月1日

繰り返される拙守

今節の対戦相手はここまでリーグ戦負けなしと好調の広島。

とりわけ、5試合で1失点の守備陣は、
同じ試合数で失点数が12を数える我らがガンバ大阪から見れば、
羨ましいほどの安定感である。

そんな強固な守備を誇る広島と対峙するには、先日の等々力での川崎戦と同じような、
1点の勝負になることは敢えて言うまでもない話である。

ところが、あろうことかガンバの選手たちは眠ったままピッチに出ていたようで、
試合開始の笛から10分も経たない間に2点リードされてしまった。

前節の神戸戦で4失点を喫してのショッキングな負けを喫したことで、
この試合ではどのように守備陣が修正されたのかを注目して見ていたのだけど、
一体、この1週間何やっていたんでしょうかね。

そうは言うものの、リーグ最少失点の広島の守備を見ていても、
そこまで特別な守り方をしているようには思えないんだけどね。

「攻から守への切り替えを早く」「球際を激しく」「シュートブロックで最後まで足を出す」
単純なことだけど、広島に出来ていてガンバに出来ていないことって、
この辺のような気もするのだけど。

無得点だったのは守備陣のせい?

試合開始早々に2点のビハインドを背負ったガンバだったけど、
最近の攻撃陣の好調さを考えれば、2点差は追いつけない点差では無い。

しかし、この試合ではガンバの攻撃陣に得点の匂いはせず、
リーグ戦6試合目にして初の無得点に終わってしまった。

無得点となると攻撃陣が責められて然るべき試合ではあるけど、
この試合で攻撃陣を責めるのは酷なように思う。

広島が得点を狙って前に出てきてくれれば、
敵陣にアデミウソンとファンウィジョのおあつらえ向きのスペースが生まれただろうけど、
5−4−1の布陣であれだけ自陣にべったり引かれてしまうと、
いくら好調の攻撃陣と言えど、こじ開けるのは至難の業。

まだ1点差だったらあそこまで割り切って引いてくることはなかったと思うけど、
2点というセーフティリードを試合開始早々に与えてしまったことがつくづく悔やまれるね。

それにしても、守るときは割り切って引いて守るところや、
相手のミスを確実にチャンスに繋げるこの日の広島の手堅い戦い方には、
どことなく森保監督時代の強い広島の雰囲気が感じられたわ。

リーグ杯で新布陣をテストするか否か

次節はホームで浦和戦だけど、ミッドウィークにリーグ杯の清水戦がある。

リーグ杯だと主力を休ませて若手を起用することも考えるけど、
先月、名古屋相手にホームで敗北を喫した直後のリーグ杯の松本戦で、
川崎戦を見据えた新布陣をテストしたのは記憶に新しい。

この試合の交代カードが高と三浦に対して使用されたことからも、
今のガンバがボランチと右SBに問題を抱えているのはわかるから、
このポジションに新しい選手を試したいところではある。
(あと、なぜかアンタッチャブルになっているキムヨングォンのポジションも)

ただ、前回のリーグ杯の松本戦で、主力を起用して新布陣のテストが出来たのは、
川崎戦が終わったらインターナショナルマッチウィークに入ることで、
Jリーグが中断されるからと言うのもあったはず。

今回のリーグ杯の清水戦の場合だと、週末の浦和戦の後にも試合が続くだけに、
コンデイション面を考えての選手起用も視野に入れる必要がある。

いずれにせよ、宮本監督がどのような決断を下すか見ものやね。

サンフレッチェ広島30ガンバ大阪
’2 柏好文
’7 柴崎晃誠
’85 川辺駿