【明治安田J1リーグ23節 サガン鳥栖vsガンバ大阪】九州シリーズは最高の結果で帰阪の途に
勝利で背番号3をパリに送り出そう
ミッドウィークに行われた天皇杯3回戦でテゲバジャーロ宮崎に勝利した我らがガンバ大阪は、
中3日でサガン鳥栖とのアウェイゲームを迎えた。
現在の鳥栖は17位と残留争いに巻き込まれている状況だけど、
川井監督が標榜するミドルプレス&ポゼッションのサッカーから、
彼らの本来のスタイルであるハイプレス&ショートカウンターのサッカーの切り替えたことで、
直近の2試合は新潟と横浜FC相手に連勝するなど調子が上向いている。
鳥栖のホームである駅前不動産スタジアムとの相性も良くないし、
ガンバとしてはポジティブ要素がいつもより少ない状況での試合になるけど、
この試合の後にパリに旅立つ半田が対面の横山を封じることが出来れば、
自ずと勝利は近づくはずだ。
金狼が地元の九州で試合を動かす
5日間で2試合目となる九州での試合に臨む、青黒のスタメンは以下の11人。
前節のマリノス戦のスタメンからアラーノと松田が外れて山下と半田が入り、
倉田が先月の柏戦以来1ヶ月ぶりにベンチ入り。
対する鳥栖は、サイドのキーマンである長沼が累積警告で出場停止なのに加え、
エースのマルセロ・ヒアンがなぜかベンチにも入らずといった両チームのスカッド。
(何やら中東のクラブへの移籍の噂があるとか)
両チームとも水曜日に天皇杯を戦っているけど、
リーグ戦からほとんどメンバーを変えなかったガンバに対し、
主力を休ませることに成功した鳥栖の選手の方が動けているような印象。
それでも、ポジション取りのところで中谷にファウルがあったとして、
ヴィニシウス・アラウージョのヘディングシュートがノーゴールになるなど、
ホームチームにゴールは許さず。
その後もウェルトンが朴一圭にちょっかいを出したプレーになぜかカードが出なかったりと、
ツキも味方しながら試合の時間が進む中、歓喜の瞬間が訪れたのはアウェイゴール裏。
山下のパスを受けた宇佐美が、
かつての背番号7を彷彿とさせるワンツーで山下にリターンを送ると、
山下の折り返しをゴール前に詰めていた坂本が押し込んで、前半19分にガンバが先制。
坂本のゴールは4月のホーム鹿島戦以来だけど、
なんだかんだ出場した試合は毎試合シュートチャンスに絡んでいるので、
次のゴールは3ヶ月ぶりなんてことにならないようにしてほしいね。
(この試合でも複数得点出来るチャンスあったし)
先制した勢いで追加点・・・といきたいところだったけど、
その後は鳥栖の攻撃を受ける時間が続くも、
一森が安定したセービングとハイボール処理でこの時間を凌ぎ、
1点リードでハーフタイムを迎えることが出来た。
この試合から一森のチャントも出来たので、益々の活躍に期待したいところやね。
・・・あれはチュニジア代表のエース?!
1点ビハインドの鳥栖は、ヴィニシウス・アラウージョに代えて後半頭から中原を投入。
昨季、ヴェルディのJ1昇格の原動力となった左足は鳥栖移籍後も健在で、
強烈なシュートやドリブルでガンバのDF陣の脅威となっていた。
そんな状況を見たポヤトスは、
山下とこの日あまり良い形でボールを受けられなかったウェルトンに代えて、
ファン・アラーノと倉田を投入。
アラーノと倉田はポヤトスが求めるタイプのウイングではないけど、
2人とも攻守にハードワーク出来る選手なので、チームの強度を高め、
鳥栖に行きかけた流れを引き戻して試合の流れを落ち着かせたのはさすがの一言。
ただそんな状況を川井監督も黙って見ているわけもなく、
菊池に代えてセレッソからレンタルで移籍してきたばかりの清武を投入し、
ドイツやスペインでもプレーした背番号55の創造性で試合の流れを引き戻そうとしてきた。
そんな一進一退の攻防が続く試合の大勢が決したのは、後半39分。
鈴木徳真と倉田が前後から手塚を挟んでセンターサークル付近でボールを奪い、
倉田からのパスを受けたジェバリがドリブルで運んでシュートを放つと、
このシュートがポストに当たってゴールマウスに吸い込まれ、
前節のマリノス戦に続いて2試合連続ゴール。
マリノス戦のゴールはGK飯倉のキャッチミスの部分も大きかったけど、
このゴールはジェバリが本来搭載しているシュート技術が凝縮された、
ケチのつけようがない見事なゴールだったね。
2点ビハインドとなった鳥栖は、前半の終盤から後半の序盤の勢いは何処へやら、
集中が切れたようなトラップやパスのミスを連発。
そんな鳥栖を尻目にガンバは黒川に代えて江川を投入するなどして試合をクロージングし、
2試合連続のクリーンシート勝利。
今節、鹿島と神戸が勝ち点を落としたことで、ガンバは単独2位に浮上することになったけど、
首位の町田はヴェルディに勝利して引き続き勝ち点を伸ばしているので、
町田の独走を阻止するためにも粘り強く食らいついていきたいね。
勝利して夏の中断期間へ
ガンバの次節の試合はホームでの湘南ベルマーレ戦。
現在18位と降格圏にいる湘南だけど、今月に入って公式戦3連勝中で、
今節に関しては磐田相手に5-0と大勝するなど、目に見えて調子が上がっているので要警戒。
ただ、そうは言っても町田を追走するうえでホームで勝ち点を落とすことは許されないので、
先月の平塚での試合で2得点を挙げて青黒を勝利に導いた我らが背番号7が、
来週のパナスタでもホームサポーターに歓喜をもたらしてくれるはずだ。
サガン鳥栖0ー2ガンバ大阪
’19 坂本一彩
’84 イッサム・ジェバリ