【国際親善試合 日本vsパラグアイ】チームのピークはもっと先に設定すべきだ

代表チームの活動の本来の目的は興行ではないはず

いくらワールドカップの予選とは言え、アジア二次予選と言う段階で、
海外組も含めて現時点でベストと呼んでもいいメンバーを招集したのには、
驚かされた人も多いんじゃないだろうか。

まあ、代表チームの活動はオールスター戦のような興行的な側面も強いので、
一般的に名前を知られていない選手を多く集めると
こじんまりとして成り立たないところがあるのはもちろん理解しているけど、
国内でプレーする選手たちにも門戸を広く開いても良かったんじゃないだろうか。

しかしながら、日本で一番の人気チームであるサムライブルーを以ってしても、
木曜日の夜に鹿島スタジアムを満員にすることは難しかったようで。

そもそも、木曜日の夜にあのような僻地で試合をすること自体、
先述の「代表チームの活動の興行的な側面」に矛盾するのだけど、
試合会場に成田空港に一番近いスタジアムを選んだことは、
試合後にミャンマーへ移動するチームに対するJFAのせめてもの配慮なのかもしれないね。

“エル・ロコ”の片鱗すら見えず

個人的にこの試合の対戦相手であるパラグアイに関しては、
選手ではなく監督が気になっていた。

エドゥアルド・ベリッソと言えば、ポチェッティーノやサンパオリと並び、
ビエルサ派の監督として名前が挙がる存在だけに、
日本相手にどのようなチームで臨んでくるのか注目していたのだけど、
至って凡庸でオーソドックスなチームだったので拍子抜けしてしまった。

この日のパラグアイの本気度がどれほどのものだったかは定かでは無いけど、
普段、南米予選でブラジルやアルゼンチンなどの強豪と渡り合っている
彼らの実力を以ってすれば、7割から8割の出力でも、
相手をいなしながら試合を進めることは十分に可能だったはず。

それにも関わらず、この試合のパラグアイが、
鹿島スタジアムの観客を一番沸かせた場面は、
リフティングドリブルを敢行した中島に対して、
強烈なタックルを見舞ってイエローカードを貰った時ぐらいというのは、
残念の一言に尽きるね。

大迫は相変わらず半端ない

精彩を欠くパラグアイに対し、試合の主導権を握って押し気味で試合を進める日本。

森保体制になってからの日本代表は、MND(南野、中島、堂安)や久保建英といった、
2列目のタレントに注目が集まりがちだけど、
そんな日本のストロングポイントである2列目を生かすことが出来るのは、
最前線に大迫勇也がいる時だと改めて認識。

古巣の鹿島アントラーズのホームスタジアムのピッチに立った日本のエースは、
長友のクロスから先制ゴールを決めただけでなく、
前線に攻撃の起点を作る巧みなポストワークなども圧巻の一言だったね。

ハーフタイムで永井と交代になってから、
日本の前線の流動性が損なわれたのも決して偶然ではないだろう。

激化する右サイドハーフのポジション争い

今回の代表にはガンバの選手は誰も選ばれていないので、
堂安がどんなプレーをするかぐらいしかガンバサポ的な見どころは無いのだけど、
その堂安もGKとの1対1の場面で股抜きを狙ってシュートストップされるなど、
相変わらずの低調なパフォーマンスに終始。

せっかくPSVのようなビッグクラブに移籍したのに、
このままじゃ久保建英に取って代わられるのも時間の問題だと言いたいのだけど、
その久保も、後半にあれだけお膳立てをしてもらいながら1本も決められず、
試合終盤には試合から消えてしまうなど、こちらも堂安を食うほどの活躍は出来ていない。

お互いに45分ずつしかプレーしていないので、
両者ともにミャンマー戦でもピッチに立つ可能性が高いと思うけど、
試合に勝つのは当然として、そろそろ個人的な結果も欲しいところ。

さて、10日にヤンゴンの地で爪痕を残すのは誰になるんでしょうかね。

日本20パラグアイ
’23 大迫勇也
’30 南野拓実