【明治安田生命J1リーグ23節 徳島ヴォルティスvsガンバ大阪】策士じゃないのに策に溺れた松波正信
懐古厨と呼ばれても…
東京オリンピックも無事閉幕し、約1ヶ月ぶりにJ1リーグが再開。
まあ、ガンバは東京オリンピック期間中も試合をやっていたので、
再開という感覚は無いけども。
そんなガンバの今節の対戦相手は徳島。
鳴門での徳島戦と言えば、
どうしても2014年のリーグ優勝を決めた試合を思い出してしまう。
今のガンバはリーグ優勝なんて口にできるような状況では無いけど、
またあの輝かしい日々が戻ってくることを信じてサポートを続けていきたいね。
布陣変更はゲームのようにはいかない
7年ぶりの鳴門での徳島戦に臨んだガンバ大阪のスタメン11人は以下の通り。
メンバーを見て3バックだろうなと思ったけど、
直近のマリノス戦で新布陣を採用して手応えがあったことに味を占めたのか、
次は宮本体制でお馴染みだった3バック+アンカーのシステムを採用してきた。
こんなに過密日程なのに、
よく複数の布陣の練習が出来るなと思っていたのだけど、
案の定、付け焼き刃感は否めず、
アンカーのチュ・セジョンの脇のスペースで渡井と杉森に起点を作られ防戦一方。
攻撃でもレアンドロ・ペレイラと一美の2トップの連携が皆無で、
外国籍選手を並べた徳島のDF陣に潰されるばかり。
レアンドロ・ペレイラとキムヨングォンのセットプレーからの決定機と、
倉田の遠目からのシュートには得点の期待を感じたけど、
前半の給水タイムの時点でいつもの3-4-2-1に変更すべきだったと思う。
ところが、前半の給水タイム後も3バック+1アンカーの布陣を継続していれば、
当然ガンバに流れはやってくるわけもなく、セットプレーから宮代にゴールを許せば、
後半アディショナルタイムには西谷にもゴールを決められ、
前半で2点ビハインドを背負うことになってしまった。
追う展開になる想定はあったのか
2点を追う後半の頭から、松波監督はチュ・セジョンに代えて藤春、
奥野に代えて山本を投入し、布陣を4-4-2に変更してきた。
しかしながら、右SBに三浦を置いても攻撃力が上がるはずもなく、
攻撃は左サイドの藤春頼み。
4バックにする想定があるのに、
せっかく獲得した柳澤をベンチに入れていないのも疑問だし、
三浦を右SBで起用するぐらいなら、3-4-2-1で小野瀬を右WBで起用した方が、
右サイドの攻撃力は上がるだろう。
また、過密日程を考えて完全休養させたのかもしれないけど、
昌子を前線に上げてパワープレーを仕掛けるぐらいなら、
パトリックをベンチに置いておきたかった。
後半アディショナルタイムに、小野のスルーパスからチアゴ・アウベスが決めて、
1点を返すことに成功したけど時すでに遅く、連敗。
まあ、過密日程なので人繰りが難しい部分があるのは承知しているけど、
ここに来て3バック+アンカーの布陣の採用したり、
試合展開を想定出来ていないようなベンチメンバーを選定したり、
松波監督は徳島を舐めていたようにしか思えない。
マリノス戦での攻撃的采配で松波監督のことを少し見直していたのだけど、
こんなに早く裏切られるとは思わなかったわ。
3連敗は許されない
徳島に敗れてしまったことで、降格圏と勝ち点を広げられなかったのは痛いけど、
またすぐに次の試合はやってくるので、いつまでも下を向いてはいられない。
次節のカードはアウェイでの清水戦。
清水はガンバより下の順位にはいるけど、
先日、ガンバが敗戦を喫したマリノス相手にホームでドローに持ち込んでいるし、
そろそろ知将・ロティーナの戦術が浸透してくる頃だろう。
油断は禁物だけど、4月のパナスタでの対戦でつかなかった決着を、
日本平でつけたいところやね。
徳島ヴォルティス2-1ガンバ大阪
’30 宮代大聖
’45+1 西谷和希
’90+1 チアゴ・アウベス