【国際親善試合 メキシコvs日本】「良い試合だったね」で終わらせてはいけないスコアレスドロー
本大会に向けた中米の雄とのスパーリング
開幕まで1年を切った北中米ワールドカップに向けた下準備として、
開催地のアメリカに遠征している日本代表。
UEFAがネーションズリーグなるものを始めて以降、
ヨーロッパ諸国とのマッチメイクが難しくなっているので、
この時期にメキシコのような強豪と対戦出来るのは貴重な機会だと思う。
本大会の出場すら危ぶまれる重傷を負った町田を筆頭に、
DFラインにケガ人が多いのが気がかりだけど、
ロンドン五輪、東京五輪と、日本が何かを成し遂げようとするタイミングで、
ことごとく目の前に立ちはだかってきた中米の雄との試合を実りあるものにしたいところだ。
ゴールさえ奪えていれば完璧な前半
藤浪晋太郎や松井秀喜といった日本人メジャーリーガーがプレーしていた、
アスレチックスのかつてホームスタジアムである、
オークランド・コロシアムのピッチに立った、日本代表のスタメン11人は以下の通り。

アジア最終予選限定かと思われていた、
堂安と三笘をWBに配置する攻撃的3バックをここでも採用。
前述の通り故障者が続出しているDFラインは、右から板倉、渡辺、瀬古の3枚になったね。
野球場でサッカーの試合を行なっているとあって、CKを蹴るスペース狭かったり、
バックスタンド側にベンチが配置されていたりと、
TV画面に不思議な景色が広がっていた試合で、まず主導権を握ったのは日本。
久保が右足でマラゴンを強襲する強烈なシュートを放てば、
渡辺のロングフィードにダイアゴナルランで走り込んだ堂安がループシュートを放つなど、
決定機を演出するも、得点を奪うには至らない。
一方、守備面に関しては、
この試合を中継したNHKで解説を務めていた林陵平さんが説明していたメキシコ対策がハマり、
メキシコの強力なアタッカー陣に何もさせず。
そんな折、メキシコ代表の精神的支柱であるエドソン・アルバレスが、
遠藤のチャージを受けて負傷交代になるアクシデント発生。
これで、日本有利の試合展開に拍車がかかるかなと思われたけど、
試合が止まっている間に、かつて日本代表の指揮を執ったアギーレと、
メキシコのコーチを務めるレジェンド、ラファエル・マルケスに修正されてしまい、
メキシコに日本陣内に進入される回数が増えていく。
ただ、ラウル・ヒメネスのシュートも日本の守備陣が体を張って守り、
スコアレスで試合はハーフタイムへ。
苦手のメキシコ相手に守備が機能して、優勢に試合を進めていただけに、
決定機をモノにしたかった前半だったね。
最後まで揺れなかったゴールネット
後半にゴールを奪いたい日本は、右サイドから久保が右足であげたクロスを、
ファーにポジションを取った南野がボレーで狙うも、これは枠外へ。
結果的に、これがこの日の日本で一番の決定機だったし、
この日の南野は動きが良かっただけに、決めておきたい場面だったね。
その後も、メキシコのゴールを目指して攻める日本だったけど、
そんな中、板倉が足首を負傷して関根と交代になり、
ただでさえも多い守備陣の故障者リストにさらに新たに名前が追加されてしまった。
ただ、そのピンチで奮起したのが鈴木彩艷。
ロサーノのFKから、リラにフリーでヘディングされるピンチが訪れるも、
これを素晴らしい反応で枠外へ弾き出し、失点を許さない。
不安定なプレーを見せて叩かれていたアジアカップはもう過去の話で、
GK大国のイタリアで揉まれて頼もしい守護神に成長したね。
そんな鈴木彩艷のプレーに応えたい攻撃陣だったけど、
鎌田、久保、南野に代えて、伊東、佐野、前田を投入するも、
この交代が機能せず、前半のような攻勢ムードはすっかり沈静化してしまった。
交代で入った選手が悪かったというよりも、前田を本職ではない左WBに入れたことや、
選手交代前の右サイドは、堂安と久保が流動的なポジションチェンジを見せていたのに、
外に張るタイプの伊東が入ったことで、ポジションの流動性が失われて、
メキシコの守備陣が守りやすくなったように見えたね。
この状況を変えるべく、森保監督は、堂安と三笘に代えて町野と鈴木唯人を投入し、
町野と上田の2トップに布陣変更。
すると、遠藤のパスに抜け出した上田が、モンテスに後ろから倒されると、
モンテスはDOGSOの判定で退場となり、試合の最終盤で日本は数的優位に。
この試合を裁いたバスケス主審が普段、どの程度のレベルの審判なのか知らないけど、
あの明確なDOGSOをOFRで確認しないと判断できなかったり、
FKの位置も上田がファウルを受けた位置よりも明らかに後ろだったりしたところを見ると、
本大会で日本の試合を担当して欲しくないなと思うレベルだったね。
数的優位に立った日本は、その後もメキシコのゴールを目指すものの、
そこは試合巧者のメキシコとあって、上手く時間を使われて逃げ切られてしまい、
スコアレスドローで決着。
相性の悪いメキシコ相手に良い試合が出来たとも言えるけど、
本大会でベスト8以上を目指すのであれば、少ないチャンスを決め切って、
勝利を収めたい試合だったね。
この時期に移動と時差を経験する重要性
オークランドでメキシコと対戦した日本は、オハイオに移動してアメリカと対戦。
試合会場であるロウアードットコムフィールドはサッカー専用スタジアムなので、
メキシコ戦のように慣れない視界で試合をすることはなさそうだけど、
中2日という日程に加え、時差が3時間あることを考えると、
コンディション調整には骨が折れそうやね。
ただ、この時期に時差調整や、長距離移動を経験しておくのは、
本大会に向けてメリットだと思うので、
この経験を踏まえて、本大会の調整法を見出して欲しいところだ。
対戦相手のアメリカは、日本の数時間前に韓国相手に2-0で敗れているけど、
ヨーロッパでプレーする選手も多くて手強い相手なので、油断せずに試合に臨みたいね。
メキシコ0ー0日本












