【明治安田生命J3リーグ16節 ガンバ大阪U-23vsヴァンラーレ八戸】再び勝利から見放され始めた若き青黒戦士たち
トップチーム定着の難しさ
今節のU-23はホームで八戸と対戦。
トップチームの試合にメンバー入りするかもしれないという理由で、
前節の富山遠征に帯同しなかった唐山と塚元は、
今節のトップチームの札幌遠征に帯同しなかったようで、
こちらの先発メンバーに名を連ねてきたね。
今のトップチームの攻撃陣の状態であれば、
唐山と塚元にチャンスが巡ってくる可能性は十分にありえるので、
腐らずにU-23の方で結果を残し続けて欲しいね。
失点する時間帯が悪すぎる
今節の対戦相手の八戸とは、同じ勝ち点15で並んでいるので、
ホームで直接叩いて追い越したいところだったのだけど、
3バックの右のポジションに入った松田が、
足元に入ったボールの処理にもたついているところを掻っ攫われ、
前半開始早々に先制点を献上。
出鼻を挫かれてしまった。
まだ若いとは言えもうU-23の試合に出るようになって3年目なのだから、
松田にはそろそろこのカテゴリーでは違いを見せて欲しいものだ。
ただ、すぐさま黒川が同点ゴールを挙げて試合を振り出しに戻せたので、
その後は落ち着いて試合を進めることが出来たと思う。
芝本がクロスバー直撃のミドルシュートを2本放つなど惜しい場面もあり、
この調子で行けば逆転も十分に可能だと思っていたのだけど、
後半開始直後にまたしても失点。
もともと守備力に難があるU-23だけど、
この試合では、前半開始直後、後半開始直後、試合終了間際と、
集中して臨まなければいけない時間帯での
エアポケットのような失点が目立った。
おそらく森下監督には既に雷を落とされていることだろうけど、
5試合負け無しだった時の、下手でも粘り強い守備を思い出して欲しいね。
中村仁郎という光明
後半開始早々に1点ビハインドを背負ったU-23が、
最初に切った交代カードは山口に代えて高校2年生の中村仁郎。
昨季の終盤もU-23の一員としてJ3のピッチに立っていた中村だけど、
今季はこの試合が初出場。
昨季のJ3最終節で腕を負傷し、
腕を三角巾で吊るしていた姿を見たのが最後だったけど、
当時よりも一回り体が大きくなった印象を受けたね。
そんな中村は、右サイドのポジションに入るや否や、
得意のカットインから再三チャンスメイクを行い、
後半31分には同点弾となるオウンゴールを誘発するクロスを上げるなど、
良い攻撃のアクセントになっていた。
また、斜め後ろの方に体を向けてパスを受けながら、
前線で唐山が動き出すのを目の端で捉えていて、
振り向きざまに前線にフィードを送るなど、
視野の広さも非凡なものを見せていた。
今季はまだこの1試合を見ただけだけど、
この試合でのパフォーマンスを継続できるのであれば、
唐山に続いて2年連続で飛び級でのトップ昇格もあり得そうね。
岩手の監督は秋田
中村がインパクトを残したというポジティブな要素はあったものの、
後半39分に勝ち越しゴールを許し、3連敗。
決して悪い試合をしているとは思わないんだけど、
負けが込み始めるとネガティブになってチームの雰囲気が沈んでしまうので、
そろそろ悪い流れを断ち切りたいところ。
そんなU-23の次節の対戦相手は岩手。
アウェイゲームなので、おそらく必要最低人数での遠征になりそうな気がするけど、
4試合ぶりの勝ち点3を手土産に大阪に帰ってきて欲しいね。
ガンバ大阪U-23 2-3ヴァンラーレ八戸
‘1 上形洋介
’13 黒川圭介
’47 中村太一
’76 オウンゴール
’84 秋吉泰佑